視聴可能なのは5代目『逆転あばれはっちゃく』（1985年）だけ
以前にも記事で紹介しましたが、現在Amazonプライムで『逆転あばれはっちゃく』が視聴できます。
純烈で活躍している酒井一圭さんが主演であるので純烈のファンの方達や、また私と同じ『あばれはっちゃく』のドラマを見ていた世代の人達がTwitterで感想をツイートするのを目にします。
それを見ていると自分が記憶している『あばれはっちゃく』の主題歌と違うとか、Amazonプライムで、1971とある為に生まれる前に『あばれはっちゃく』が放送されていたのかと混乱されている方達がいらっしゃいました。
現時点2022年10月22日でAmazonプライムで視聴できるのは、5作品ある「あばれはっちゃく」の作品の中の最終作である、1985年に放送された5作目「逆転あばれはっちゃく」だけです。
『あばれはっちゃく』が最初にドラマ化されたのは、1979年です。ドラマ化された時のタイトルは『俺はあばれはっちゃく』1979年2月3日～1980年3月8日まで、毎週土曜日に放送が開始されました。
その後シリーズ化され、2作目『男！あばれはっちゃく』（1980年3月22日～1982年3月27日）3作目『熱血あばれはっちゃく』（1982年4月10日～1983年3月26日）4作目『痛快あばれはっちゃく』（1983年4月2日～1985年2月23日）5作目『逆転あばれはっちゃく』（1985年3月2日～9月21日）と主演子役を変えてシリーズが1985年まで続きました。
5作目で主題歌は変わった
現在、Amazonプライムで視聴できるのは、その5作のうち最終作にあたる5作目の『逆転あばれはっちゃく』だけです。そして、4作目までは同じ主題歌「タンゴむりすんな！」（歌・堀江美都子・作詞・山中恒・作曲・渡辺岳夫・編曲・小谷充）が使われていましたが、5作目で主題歌が「そうだよ おいらは」（歌・山野さと子、シングル・キャッツ・作詞・山中恒・作曲・渡辺岳夫・編曲・高田弘）に変わりました。
なので、Twitterで自分が覚えている主題歌と違うと呟いていた方達が見ていた『あばれはっちゃく』は初代から4代目のどれかになるのです。ちなみにエンディングは各代ごとに毎回変わっていました。
意味不明の1971
また、一番最初の『あばれはっちゃく』のドラマは1979年から始まっていて、配信されている『逆転あばれはっちゃく』は1985年の作品ですから、Amazonに記載されている1971という数字は、どちらにも関連していません。
更に『あばれはっちゃく』の原作小説がよみうり少年少女新聞で連載が始まったのは、1970年6月2日からですから、原作小説が始まった年とも関連がありませんし、小説が初めて単行本化されたのは1977年ですから、こちらとも一致がありませんので、1971という数字はAmazon側の間違いだと考えられます。
「あばれはっちゃく」で覚えている
『あばれはっちゃく』は長く続いた作品であり、山中恒先生の原作『あばれはっちゃく』（1970年6月2日～1972年3月30日まで連載）から数えると、ドラマの最終作『逆転あばれはっちゃく』（1985年3月2日～9月21日）まで、約15年続いた作品であり、1つの作品の中でも、どの『あばれはっちゃく』に子ども時代に多く接していたか、好きだったかで、記憶に残っているのが少しずつ違っています。
その多くが『あばれはっちゃく』のドラマで覚えている人達が多いと思うのですが、各代についている『俺は』『男！』『熱血』『痛快』『逆転』を覚えている人は少なく、『あばれはっちゃく』として覚えている人が多いんだなって、ネットや今回のTwitterなどを見て思いました。
もっと関心がある人だと、吉田友紀君のはっちゃくが一番好き、坂詰貴之君のはっちゃくが好き、栗又厚君のはっちゃくが一番印象に残っている、荒木直也君が一番良かったという主演の人で覚えている人達もいらっしゃいました。
しかし全体的にみて『あばれはっちゃく』のドラマが放送されていた時代にターゲットではなかった層（『あばれはっちゃく』の人気は知っているが見たことがない人達）ターゲット層ではあったけれど次第に年齢が上がって見なくなった後の『あばれはっちゃく』シリーズを見ていない人達にとっては、知らない作品もあり、自分がよく見ていて好きだった『あばれはっちゃく』と今回、Amazonプライムで見ることが出来る『逆転あばれはっちゃく』の違いに戸惑っている人達が多くいたように感じました。
有名だけどあまり知られていない
一部の方達の反応を見ての私の個人的な感想になりますが、『あばれはっちゃく』という作品は、とても人気があり、知名度も高い割には、意外と原作を含めて、ドラマ化された5作品の違いを理解されての認知がされていないんだなっていう感想を持ちました。
今回の件で『逆転あばれはっちゃく』だけでなく、現在、入手困難で視聴が難しくなってしまった初代『俺はあばれはっちゃく』から全ての『あばれはっちゃく』のドラマ作品を正しい情報に基づいて、配信されて欲しいなと思いました。そしたら、多くのファンの人達の記憶が呼び戻されて、『あばれはっちゃく』のことをいろいろと語ることが出来るのにな、なんて思ったのです。
ドラマ「あばれはっちゃく」について、このブログでも長く紹介してきましたが、まだまだ伝える力が小さいと強く感じました。
