柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

上と下に挟まれて

私のブログの訪問者の年齢層を見ると、一番多いのが35歳~44歳、次が25歳~34歳の人達です。どちらにしても、私より(48歳)若い人達なので、とても驚いています。なぜなら、このブログは私の幼少時代から少女時代に好きなテレビドラマ、アニメ、漫画、芸能人について語っているブログであり、多く訪問されている年齢層の人達が知らない時代、生まれていない時代、物心ついていない時代の話題が中心だからです。

現在は配信やDVD、Blu-ray、CSやBSで放送されている古いドラマや特撮、アニメなどもありますが、このブログで主に取り扱っている『あばれはっちゃく』シリーズは、現在DVDは発売されているものの、初代『俺はあばれはっちゃく』は廃盤であり、入手困難で高額、配信もされておらず、現在はCSやBSでの放送もない状態であり、若い人達が容易に見られる環境ではありません。

見たこともない作品の感想や考察、出演者やスタッフの情報や話が書いてあるブログ、それも素人のおばさんの下手をすれば、親世代が書いたようなブログを読んだところで、面白くもなんともないと思うのですが、それなのにどうして、若い人達が訪問してくださるのか、私にはそれが分かりません。殆どが通りすがりの一見さんなので、単なる通りすがりで、うっかり来てしまった方達が殆どなのかもしれません。

空白の世代

私は自分の世代は空白の世代だなって思っています。超氷河期世代団塊ジュニア世代で人数は多い世代というのもありますが、子ども時代に夢中になった作品に関して、大人になってその情報を追ったり、探したり、触れてみようと思った時に、その機会が上の世代や下の世代よりも困難だからです。

私よりも一世代上の世代の人達が子ども時代に好きだったドラマやアニメ、特撮や漫画はDVDやBlu-ray、配信や復刊などで視聴すること出来る作品が多く、関係者の話やスタッフ、出演者のインタビュー記事や動画配信を見ることが容易です。下の世代、40代前半、30代以下の人達も同様です。(『ウルトラマン』シリーズ、『仮面ライダー』シリーズ、『美少女戦士セーラームーン』シリーズ、『ポケットモンスター』シリーズ等々)

けれども、特に私が幼少時代の作品となると、上からのお下がりのシリーズ作品、リメイク作品を除いて、幼少時代に新規に生まれた子ども番組作品、アニメ、漫画を中心に見ていくと、現在においては、そうそう簡単に振り返ることが出来る作品があるかと言えば、そうではない作品が多かったりするんですね。

あばれはっちゃく』についての情報も集めることは難しく、あれだけ世間一般に広く知られ、人気のあったドラマだったのになって思っていますし、『ケンちゃん』シリーズについても、上の世代の宮脇さんのケンちゃんはあるのに、私の世代の岡さんのケンちゃんについてはDVDもないし、情報も少ない。

月刊雑誌『なかよし』の売り上げを大きくし、大ヒットになった『キャンディ・キャンディ』(1975年~1979年)は原作者水木杏子先生と作画いがらしゆみこ先生の争いで、アニメも漫画も封印作品になってしまった。後に『キャンディ・キャンディ』以降に『なかよし』の売り上げに大きく貢献した『美少女戦士セーラームーン』(1992年~1997年)を上回る程の作品だった(と私思っている)のに、下の世代が見る機会をなくしてしまったことは大きな損失でした。

私の幼少時代は確かにあったのに、好きだった作品も社会現象になる程の大きなものがあったのに、その足跡を辿ることがこんなに難しくなるんなんて、後から振り返ろうとすると、頭の記憶に頼る方が大きいなんて思いもしませんでした。

子どもの夢にも大人が懐かしがるにも

私が小中学生の時に好きだったテレビアニメの一つに『宇宙船サジタリウス』(1986年~1987年)がありますが、その主題歌の歌詞に以下のものがあります。

「子どもの夢にも出てこない 大人が懐かしがることもない」

宇宙船サジタリウス』主題歌「スターダストボーイズ」より

私が子ども時代から十代の終わりまでの時代は、この歌詞のような時代なんだなって思うんです。当時は、まだ「子どもの夢に出てくる」までになっていない、当時の大人たちが「懐かしがる」ほどの昔でもなかった。

今はあの頃の「子ども」だった者達の夢に出てくるけれど、今の子ども達の夢には出てこない時代、そしてあの頃に子どもだった大人が手掛かりは少ないけれども、少しは懐かしがることが出来るようになった時代が「今」なのかなって。

中には、当時からの本や資料を大事にしていて、振り返ることが出来る人達もいるでしょうし、私も小学生の時代からの捨てていない漫画のコミックスとかありますけれども。全てを振り返るには少なくて。

そんな希薄な時代を、遠くなっていく記憶と少ない情報とあやふやな思い出で、時として的外れなことを書いているかもしれないブログをその時代をあまり知らない年齢層の人達が読んでいて、見ていて楽しいのかなって思うと、申し訳ないなって思ってしまいます。それでも、もしもこんな薄い内容のおばさんのブログに何かしら得るものがあってくれたのなら嬉しいのです。

素人おばさんのブログに訪問してくださり、ありがとうございました。

私は自分が好きでその作品について調べているから、そう感じてしまっていて、他にも私のように好きな作品についての情報集めに苦労されている方々もいると思いますが、このブログでは私が実感したことでしか書くことを出来ないのをお許しください。