柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

宝塚歌劇団・花組100周年

新春スペシャ

録画していた1月3日に放送された「『The Fscination(ザ ファシネイション)!』花組誕生100周年そして未来へ」を見ました。とても素敵で華やかなショーで見惚れました。トップスターの柚香光さん(95期生)の歌唱力が上がったように私には思いました。私は柚香光さんの声は優しくていい声だなって思っています。

あくまでも個人的な感想ですが、今回のショーを見てやはり柚香さんはファンの人達がおっしゃる通りダンサーのトップスターだと思いますが、それだけでなく、見た目も美しく(私は『はいからさんが通る』のポスターの伊集院少尉の柚香さんを見てこんなに完璧な3次元の伊集院少尉が存在するのかと我が目を疑いました)お芝居も良く、歌も上達してきて、ますます素敵なトップスターになったのだなって感じました。

『The Fascination』は忠臣蔵ファンタジー『元禄バロックロック』と共に東京宝塚劇場で上演中でしたが、公演関係者の中に新型コロナ感染者が出たことにより、1月10日まで公演の中止が決まりました。感染された方の一日も早い回復と、公演の再開を心より願っています。

昨年は花組月組誕生100周年

昨年、2021年は宝塚歌劇団花組月組が誕生して100周年という記念すべき年でした。宝塚歌劇団の公式HPには、歴代の花組月組のトップスターの写真がずらりと並んでいて、現花組トップスター柚香光さんと現月組トップスター月城かなとさんの紹介もされています。

歴代の花組月組のトップスターの方々の写真を見ながら、私が疑問に感じたことが1点ありました。『歌劇』や『宝塚グラフ』『宝塚おとめ』を購読し、劇場に足を運び、スカイステージを見ている歴戦のファンの皆様には常識過ぎて疑問にも思わないことだと思うのですが、私のようなテレビで公演の放送を見る程度の宝塚好きにはちょっとした疑問が浮かんだのです。

宝塚大劇場で主演をしても

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それは、歴代花組トップスターの中に52期生の瀬戸内美八さんがいないこと。私の浅い宝塚歌劇団に関する知識だと、宝塚歌劇団の大劇場公演の主演は男役トップスターの人だけが演じることが出来るというものでした。(例外として娘役の人が主演の時もあるようですが)

私なりに宝塚歌劇団の歴史を調べていくと、52期生(1966年入団)の瀬戸内美八さんは1971年宝塚大劇場公演・花組『人魚姫』で主演を演じていて、宝塚大劇場花組で主演を演じている。それでも公式には歴代の花組トップスターにはカウントされてはいない。

当時は46期生で花組トップスターの甲にしきさん(1960年入団)がいて、『人魚姫』と一緒に上演されていたのが甲にしきさん主演の『浜千鳥』も宝塚大劇場で上演されていたので、この時はまだ甲にしきさんが正式な花組のトップスターで間違いはないけれども、研6で6年先輩のトップスターが在籍する中で、大劇場で主演を務めた瀬戸内美八さんことるみさんは、なんとすごいんだろうって思いました。

瀬戸内美八さんは1966年に52期生として宝塚歌劇団に入団、花組に配属され、その後月組に組替え、月組の次に星組に組替えになり、最終的に1979年に『アンタレスの星』『薔薇パニック』星組トップスターに就任され、1983年『オルフェウスの窓 イザーク編』で退団されています。

瀬戸内さんは1966年~1974年まで花組、1974年~1979年まで月組、1979年~1983年まで星組に在籍されていました。

現在とは違うトップスター制度

宝塚歌劇団の歴史を見ていくと、現在の各組に一人トップスターがいるというシステムは、1980年以降に構築されたもので、それ以前、分かりやすく書くと1974年初演の『ベルサイユのばら』以前と以降ではかなり違っていました。

平成にも月組で準トップスター制という訳の分からないものがありましたが、それを除けば、トップスターは各組に一人で固定になっています。けれども、昭和時代にはダブルトップスターで組にトップスターが二人いたり、トップスターが組替えして別の組のトップスターに就任していたりして、現在、そんなことをしたらファンの人達の阿鼻叫喚が聞こえてくるのではと思ってしまいます。

現在もトップ娘役は、現花組トップ娘役の星風まどかさん(100期生)が宙組トップ娘役から一時専科に組替え後に花組に組替えして花組トップ娘役に就任していて、トップ娘役の組替えというのは存在しますが、トップスターが別の組に組替えして別の組のトップスターになるという人事はここ30年見たことがありません。

1974年月組の『ベルサイユのばら』の公演が成功して、花組で再演するときに月組でオスカルを演じた榛名由梨さん(49期生)が花組に組替えになって、花組安奈淳さん(51期生)とダブルトップスターになられていて、安奈淳さんは元々雪組で後に星組に組替えされ星組鳳蘭さん(50期生)とダブルトップスターになり、花組に組替えして花組のトップスターに就任していたという。

(追記・劇団公式100年史では鳳蘭さんと安奈淳さんが星組ダブルトップスターだったという認識ではないようです)

安奈さんが花組に組替えしてきたのは、それ以前に特出で星組から花組に出演していたのもあってのことで、安奈さんが花組に組替えされなかったら、甲にしきさん退団後は松あきらさんと瀬戸内美八さんの同期同士の花組ダブルトップスターの可能性があったらしく、現在のトップスターシステムに制度が固まるまでの1974年~1980年前後の宝塚歌劇団のトップスター人事はかなりの混乱があったんだなって思いました。

なんというか、瀬戸内さんを例に見てみると、1980年以前までは主演も必ずトップスターが演じていた訳でもなく、公演記録などを見てみると2組合同や他組への特出も多かったりしていて、これだと、もう番手ぼかしは当たり前で、ご贔屓のスターがどんな位置にいるのか予測もつかなかったろうなと思います。

その中で、昇進や降格で頻繁に組替えされてきたトップスターや二番手、三番手男役スターのファンの人達は組替えするたびに、気の休まる時はなかったのではないかなって思いました。

もしも現在の宝塚歌劇団でこのような人事トップスターの組替えなんてやったら、もう、SNSやブログ、Yahoo!知恵袋や5ちゃんねるでファン同士の争いが起こり、劇団への苦情も殺到してしまうと思いますが、現在はそんな組替えが起きるはずもなく、ああ、良かったなあと思いました。

(上記に書いたような月組トップスターの榛名由梨さんが花組トップスターに就任とか、星組トップスターの安奈淳さんが花組トップスター就任とか、花組単独トップスターだった松あきらさんがいるところへ、松さんの2期下の順みつきさん(54期生)が月組から組替えして花組でトップスターに就任して松さんとダブルトップスターになるとか)

歴史認識は時代とともに変化する

また、トップスターはかつて専科のみに所属していて、公演があるごとに各組に特出し、花組月組雪組星組の4組には現在でいうところの二番手、三番手の男役スターが在籍していて、二番手でも主演として劇場公演を任すことが出来れば、二番手スターが主役の公演があったとことを知恵袋で拝見しました。

私の中では宝塚大劇場で主演を演じる男役スターがトップスターという認識でいたのですが、必ずしも主演=トップスターという訳でもなく、その時代、その時代ごとに「トップスター」の中身は微妙に違っているのかもしれないと思いました。

私が調べた情報がどこまで正しいのかは分からず、歴戦の宝塚歌劇団ファンの方々には突っ込みの多い記事だと思いますが、私なりに調べてみて思ったことは、宝塚歌劇団は存続の危機がありながら、100年以上の歴史を紡いできて、時代に合わせてトップスターの存在や定義を少しずつ変化させながら、歴史を積み重ねてきたんだなということでした。宝塚歌劇団は奥が深いですね。