柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

『湖は今日もエメラルド』の漫画家って

『湖は今日もエメラルド』の作者って

ドラマの中に登場する漫画雑誌については記事に書いたのですが、今回はそれに少し関連した付け足し記事です。

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『俺はあばれはっちゃく』52話で明子や小百合、ヒトミちゃん、恵子ちゃん、てるほが夢中になっている三ッ色すみれの『湖は今日もエメラルド』。この漫画を描いた人は誰なんだろう、という疑問。

もちろんドラマの中では、紅理子さん演じる三ッ色すみれ先生が描かれていることになっているのですが、実際にドラマに登場した漫画は誰か違うプロの漫画家の人が描いたわけで、このドラマで小道具とした使われた漫画を誰が描いたのかという疑問が出てきます。

この52話「恐怖の劇画だマル秘作戦」の台本も手に入れたのですが、そこに漫画家の名前はなく(もしかしたら、見落としている可能性もあるかもしれないので、もう一度後で確認してみますが、確認しましたがありませんでした)、とくにEDまで見ても、漫画家だと思われる方の名前がなかったように思います。なので、ドラマで見ることが出来た漫画の絵柄で判断するしかありません。

ドラマの中の漫画の絵を見ても、私には心当たりのある漫画家の先生方の名前が浮かびませんでした。なんとなく、52話だけを見ていると、集英社の漫画雑誌を目立つようにしているので、1979年~1980年に集英社系の漫画雑誌で活躍されていた漫画家の人だと思うんですけどね。このドラマの中の『湖は今日もエメラルド』の絵柄に心当たりのある人はいますか。

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『俺はあばれはっちゃく』52話より

マーガレットと少年ジャンプ

『俺はあばれはっちゃく』52話を見ていて、集英社の漫画が目立っていると感じたのは、ヒトミちゃん達が書店で立ち読みをしている場面で、集英社漫画誌がしっかりと確認することが出来るからです。小学館の雑誌も目立ちますが、ヒトミちゃんが三ッ色すみれのサイン会を知るのが『週刊マーガレット』から。また、公一が持っている漫画雑誌が背表紙から、『週刊少年ジャンプ』だと分かるからです。

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『俺はあばれはっちゃく』52話より

三ッ色すみれが連載している『湖は今日もエメラルド』は、サイン会の情報が掲載されていた『週刊マーガレット』ではなく、『乙女コミック』なのが不思議だなって思っていたのですね。ある雑誌でデビューして、その雑誌、雑誌の出版社が出している別雑誌で描くことが普通かななんて私は思っていました。

でも、出版社が違う会社で漫画を描くというのは、そんなに珍しいことではなく、小学館で描いたり、集英社で描いたり、講談社で描いたり、秋田書店で描いたりしていて、または移籍されたり、専属ではなく、フリーで描いていたりするので、私がデビューした雑誌の会社だけで漫画を描くものだっていう考えがあるのは、子どもの頃に読んでいた『週刊少年ジャンプ』にあった「○○先生の漫画が読めるのはジャンプだけ」の文言のせいかな、なんて思っています。後は、集英社小学館の子会社だと知った時は同系列の会社だからそんなに不思議はないのかって思ったりもしました。

ちなみに、この52話は1980年2月9日土曜日に放送なので、収録はその一ヵ月前だと推定して、1980年1月9日前後に撮影したのかなって思っていて、だからヒトミちゃんや公一が手にしている『週刊マーガレット』や『週刊少年ジャンプ』は1980年1月頃に発売していたものだと思います。少し調べてみたのですが、ヒトミちゃんが手にしている『週刊マーガレット』は1980年6号(2月10日号)ではないか、と思われます。

撮影が放送の一ヵ月前だと思う根拠に関しては、過去記事のこちらをお読みください。

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『乙女コミック』は集英社

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『俺はあばれはっちゃく』52話より

で、三ッ色すみれ先生は連載をしている雑誌以外でサイン会情報が掲載されていることから、『乙女コミック』専属というのではなくて、フリーの漫画家、もしくは『乙女コミック』は『俺はあばれはっちゃく』のドラマの世界においては、『週刊マーガレット』の姉妹雑誌で『乙女コミック』も集英社の漫画雑誌の可能性があるのかもしれない、という勝手な推測が成りたつのです。

現実は違うよ、そんな雑誌はないよって思ったとしても、これはドラマの世界での話なので、あしからず。実際に、三ッ色すみれ先生も『湖は今日もエメラルド』も存在しない架空の漫画家であり、漫画作品。だから、ヒトミちゃんがサイン会の告知をみて驚いている場面も、ヒトミちゃんが手にしている『週刊マーガレット』には、そんな告知はないんですね。だから、その告知ページが視聴者が見られる場面はワンカットもない。

そこにないものを見て、あたかもそこに重要な告知があり、それを見て驚き、目を輝かせて、嬉しそうにしている、小百合、ヒトミちゃん、明子の3人の表情はドラマを見ている間は気づきませんが、こうして振り返りながらブログで書いてみると、3人の演技の良さというか、すごさを感じますね。

半ば諦めているけど

『俺はあばれはっちゃく』52話に漫画家三ッ色すみれとして登場した紅理子さんは、2代目『男!あばれはっちゃく』71話でも漫画家・桜井亜子として再登場されています。この時に桜井亜子の漫画を描いていた漫画家は、いがらしゆみこ先生だと分かっています。これはちゃんとイラスト協力いがらしゆみこの記載があったから。記載がなくても、ドラマに登場した絵を見ただけで、いがらしゆみこ先生だと分かります。ちなみにドラマの原画展の絵は、いがらしゆみこ先生の作品『メイミー・エンジェル』です。(1979年『なかよし』4月号~1980年12月号まで連載)。右の引用画像はなえの後ろにある絵が分かりやすいと思います。

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『男!あばれはっちゃく』71話より
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『男!あばれはっちゃく』71話より

2代目では長太郎が持っている『週刊少年ジャンプ』もしっかりと『キャッツアイ』の表紙を見ることが出来て、はっきり分かるんですが、初代『俺はあばれはっちゃく』では、分かりにくいのが残念です。

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『男!あばれはっちゃく』102話より

あばれはっちゃく』はドラマ内で登場したドラマの中だけの架空の漫画や2代目、4代目で登場した架空のアニメ作品、アイキャッチやサブタイトル、OPに登場する長太郎のイラストが誰が描いたのかが分からない、分かりにくいというところが難問だなって思います。誰が描かれた絵なのだろう、誰の絵のだろう?2代目『男!あばれはっちゃく』71話のように実在の漫画家に頼んでいて、プロの漫画家やアニメーター、挿絵画家、イラストレーターに発注しているのか、国際放映の美術部が小道具として用意されいるのか、興味がつきません。71話は長太郎とはなえの漫画を描いたのは誰かという謎も残っていますね。ちなみに下の画像の左がはなえの漫画、右が長太郎の漫画です。

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『男!あばれはっちゃく』71話より

10年以上、これらの『あばれはっちゃく』のイラスト関係に関しては、独自で調べていたり、ブログでも取り上げてはいるのですが、情報が殆どなくて、なんか、もうずっと私には分からないままなのかなって思ったりしています。私が分からなくても、作り手の方々は分かっているわけで(当たり前)、それはそれでいいかなって最近は諦めモードに入っています。ただ、イラストや挿絵とかは好きなので、描いた方たちの他の作品を見ることが出来たらいいなって思って、もう少し探してみようかと思います。

ところで、『湖は今日もエメラルド』の絵が誰の絵か心当たりのある方はいますか。