柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

宝塚歌劇団花組『はいからさんが通る』

一番好きな少女漫画

私が幼いころから漫画を読んできて、一番大好きな少女漫画が大和和紀先生の『はいからさんが通る』です。小学生の時に本屋さんで立ち読みをして大好きになりました。幼少時に1978年に放送されたテレビアニメがあって見ていたかもしれませんが、主題歌以外に覚えがなく、大人になってから改めてテレビ神奈川の放送で見ました。

私が中学生の頃(1987年)に南野陽子さん主演で映画化されましたが、漫画のイメージが壊れるのが嫌で見ようとは思いませんでした。当時の私は南野陽子さんが大好きでしたが、それでも見たいとは思わなかったのです。大好きな人で大好きなものが壊されてしまうのが嫌で、大好きなものを嫌いになりたくなかったから。

テレビアニメや南野陽子さんの映画以外にも、『はいからさんが通る』はアニメ映画や単発ドラマなどに映像化され、また、珍しいところでは、1979年に関西テレビで『宝塚テレビロマン』で当時の劇団の新人を中心にしたバウホールでの舞台中継劇として、毎週土曜日に放送されていたりもしました。

私は映像化された作品は、1978年のテレビアニメ版ぐらいしかこれまで見たことがなく、他は見る機会に恵まれていなかったり、見る環境にあってもあえて見てこなかったので、小学生の時に立ち読みして、大人になってからコミックスを買い揃えた漫画の『はいからさんが通る』しか知らず、私にとっての『はいからさんが通る』は大和和紀先生が描いた漫画だけであり、私が好きな紅緒は漫画だけにしか存在しなかったのです。

テレビアニメは大人になって見てみて、かなり漫画を大切にしてテレビアニメ化されていて、好感を持てましたし、幼いころから知っている主題歌はとても大好きでしたが、私の中ではやっぱり漫画の『はいからさんが通る』が一番だなって思っていました。アニメがダメというよりは、私の中で史上最高の位置にあるのが、漫画の『はいからさんが通る』でした。

宝塚歌劇団のポスター

2017年宝塚歌劇団花組で『はいからさんが通る』が梅田芸術劇場・ドラマシティ・日本青年館ホールで舞台化され、当時まだトップスターではなかった柚香光さん(95期生)が伊集院少尉を演じ、華優希さん(100期生)が紅緒を演じることになり、そのポスターを見ました。すると、まるで漫画から飛び出したかのようなビジュアルの柚香光さんの少尉に目が奪われました。ポスターを見ると少尉が目立っていて、ああ、宝塚は男役の主演が基本だから、少尉を主役にしたんだなって思いました。この舞台も見ることなく終わり、ただ、ポスターを見た限りでは再現度が高くてそれだけですごいなと満足していました。

柚香光さんが花組トップスターに就任し、2020年宝塚大劇場と東京宝塚でトップコンビお披露目の演目として『はいからさんが通る』が再演されました。コロナ禍の影響を受けて、予定が大きく変わりましたが、大変に評判が良く、2017年のポスターを見て再現度の高さに感心し、観客の評判の良いこの作品を見てみたいなという気持ちが沸き上がりました。

これまで、漫画以外の『はいからさんが通る』を見ることが出来る環境にあっても、積極的に見ようとしてこなかった私にとっては、小さい気持ちでも「見たい」と思ったのは大きな変化でした。

NHKで放送されて

昨日(正確には今日ですが)の深夜にNHKで2020年宝塚歌劇団花組はいからさんが通る』東京宝塚公演が放送され、それを録画しました。昨日は具合が悪く、早めに床につき寝ていたのですが、ちょうど放送中にトイレに起きて、録画されているのを確認しながらも、またすぐに寝れなかったので、途中からでしたが放送をリアルタイムで視聴しました。1幕の終わりごろからの視聴でしたが、私は『はいからさんが通る』の話をよく知っていましたので、問題なく作品に入っていくことが出来ました。

朝になり、改めて録画したのを最初から見て思ったのは、漫画の内容をよくまとめていて、省略するところと抑えるポイントがしっかりしている脚本と構成が素晴らしく、脚本、演出をされた小柳奈穂子先生が『はいからさんが通る』をとてもよく理解されていると感じました。特に永久輝せあさん(97期生)演じる高屋敷要を語り部にして、冒頭と終わりで紅緒と少尉に起きた出来事を物語として語る手法は、漫画の始まりと終わりのプロローグとエピローグの文章を思い起こさせて、とても良かったと感じました。

また、YouTubeにある宝塚歌劇団公式チャンネルで『はいからさんが通る』の一場面や歌の場面を視聴することが出来るのですが、それを見た時は失礼ながら、柚香光さんの歌があまり上手ではないと感じて、ビジュアルが完璧だっただけに落差を激しく感じてしまい、ちょっとだけがっかりしたのです。でも、放送された舞台で歌っている柚香光さんの歌はそんなに悪くない!なんか、芝居からの自然な流れで感情移入して見てしまって、あれ、下手じゃないじゃんって思いました。これは相手役の華優希さんも同じで、巷で言われるほどお二人とも下手じゃないんじゃないって思いました。

特に私は紅緒が滅茶苦茶大好きですから、紅緒をへんてこにされるのだけは、何があっても許せないぐらいに、ただでさえ狭い心が狭くなってしまう人間なのですが、華優希さんの演じる紅緒は健気で可愛くて、目出てていたいという気持ちが生まれてきて、腹が立つどころか、気持ちが穏やかになっていきました。紅緒の親友の環を演じた音くり寿さん(100期生)も素晴らしく良かったです。音くり寿さんは演技もですが、最後のエトワールが素敵でした。

全体的に見て感じたのは、素人目から見てもお芝居の平均値が高くなっているということでした。ただ、平均値が高くなったと感じたせいか、飛び抜けてお芝居が上手いと感じる生徒さんが私にはいませんでした。これは、人それぞれの感じ方の違いであり、舞台観劇が少なくテレビ放送ぐらいでしか宝塚歌劇団を見ていないど素人の意見に過ぎないので、柿の葉はそう感じたのかぐらいに思ってくださればと思います。飛び抜けて上手いと感じる人がいないと同時に飛び抜けて下手だと感じた人もいませんでした。だから全体的にお芝居の平均値が高くなっていると感じました。

お芝居は上手いなって思いましたが、私には台詞回しが早く感じました。これは私の中に流れるリズムが昭和の感覚だからなのかもしれません。今活躍されている生徒さん達は専科から出演された一部のベテランを除いて、殆どが平成生まれの平成育ち、だから昭和生まれの思春期まで昭和で育った私のようなおばさんには早く感じたのかなって思います。ただ、私よりも昭和の時代から長く見てきたファンの方々もいるので、私個人だけの問題かもしれません。台詞が早く感じたからか、芝居に重さを感じませんでした。

芝居の重さがないと書くと、感情がこもっていないと勘違いされそうですが、そんなことはなく、重々しい感じがせず、芝居臭さというのを感じなかったというか、舞台劇ならではの大袈裟さが薄いと感じたのです。現代的にライトになったというか、そんな印象を受けました。

燕尾服での男役の皆さんのダンスは綺麗で美しくて良かったです。私はダンスの良さが分からず、ただ素敵だなって思って見ていました。柚香光さんはダンスで頭角を現した人だとファンの方のブログで知ったので、いつか柚香光さんのダンスを堪能できる演目を見てみたいなって思いました。

また、この舞台でテレビアニメ版の『はいからさんが通る』の主題歌を少しアレンジして使っていたのが、とても嬉しく思いました。全体的に見て、漫画の『はいからさんが通る』をとても大事に舞台化してくれたことが伝わり、作品から優しさと温かさを感じて心が穏やかに温かい気持ちになれて、とても幸せでした。

もう一つの宝塚歌劇団の『はいからさんが通る

宝塚歌劇団が『はいからさんが通る』を扱ったのは、この花組の舞台だけでなく、先に書いたように今から42年前の1979年関西テレビ『宝塚テレビロマン』で当時の新人を中心に舞台化というかテレビ化があります。この時の配役は私の好きな元タカラジェンヌさん達が多数出演されているので、いつかこの『はいからさんが通る』がDVD化や再放送されたらいいなって思っていますが、権利関係で無理なようなのが悲しいです。いつか権利関係の整理がついたらDVDやBlu-rayが発売されたり、配信や再放送が出来たらいいなって思います。