柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

カラスウリ

足に塗ると早くなる

『俺はあばれはっちゃく』17話「走れ!初恋」で、校内マラソンのスタート前に公一が長太郎に早く走れるコツを教えてもらい、カラスウリを足に塗ると速く走れると、長太郎からカラスウリをもらって、足に塗る場面があります。

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『俺はあばれはっちゃく』17話より

私は子どもの頃に、『俺はあばれはっちゃく』を見て、カラスウリを塗ると足が速くなると 知ったので、そういうもんだと思っていました。

ただ、これは地域によって少し違いがあって、引用画像の公一のように足のふくらはぎに塗る場合と、カラスウリの種を靴の中に入れておく、カラスウリのワタを足に塗るというようにカラスウリの使い方や使う場所が違っていたりします。

また、カラスウリは元々、手指のあかぎれ、ヒビを防ぐために使われる植物で、今でいう所のハンドクリームのような役割として使われることが多い植物でした。

恐らく、今でもハンドクリームの感覚で使われている人もいるのではないか、と思います。

また、カラスウリは食用としても利用されています。

カラスウリは漢字で書くと「烏瓜」と書き、鳥のカラスの文字が使われます。

カラスウリを塗った公一が、長太郎の言葉を信じて、カラスの羽根が生えたように身軽になって最初は快調に飛ばして走っているのも、4年間マラソン大会で常に1位になっている長太郎の実績と、塗った時に感じたスース―する感触が足を軽くして、速く走れるようにしてくれるという自己暗示、また、名前からカラスを連想して、カラスが羽ばたく真似をしている公一。

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『俺はあばれはっちゃく』17話より

カラスウリとカラスの言葉遊び、昔から伝わる迷信、長太郎からの言葉が合わさって、公一に走る力を与えている面白さ、長太郎がそれを信じた公一を見て、ちょっと呆れているところを見ても、カラスウリを足に塗って足が速くなるっていのは、眉唾でなんとかタマエに嫌われようと、マラソン大会でワザと手を抜くかどうかで迷っている長太郎には、公一のことなんて、今の段階ではどうでもいいやっていう感情が見て取れて、長太郎の心の優先順位がどこにあるのかが分かりやすいなって思いました。

 長太郎の態度から、カラスウリを塗ると足が速くなるって言うのは、よく言っておまじない程度、悪く言えば口から出まかせ、単なる迷信の類だと分かりやすく、それなのに単純に信じた公一が好調で、でも、実際に効果がないから、調子に乗り過ぎると、ばててくる。カラスウリのお陰で普段よりも力を出し過ぎた公一は、早くもばててしまい、長太郎にもう一度、カラスウリをおねだりするも、スタートの時よりも余裕のない長太郎に冷たくあしらわれて、公一が力尽きる。

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『俺はあばれはっちゃく』17話より

親の世代には当たり前の文化を作品を通して知る

ここで、ああ、カラスウリを足に塗って速くなるって、嘘なんだ、迷信なんだって分かるようになっているってとこが、この脚本の巧さかなって私は個人的に思っています。『あばれはっちゃく』は昔から言われている事、昔から伝わる大衆文化、当時の子ども達にとっては生まれる前の親の世代の文化も話の中に組み込んで、物語に無理なく使って、こういう知識や文化があったんだよってさり気なく教えてくれている話が多くあって、一緒に見ていた親が「ああ、これはね」って教えてくれたりして、私は自分が生まれる前の文化や諺や言い伝えや迷信を知っていく事が出来ました。

 過去記事でそれに関しての記事も書いていますので、時間と興味がある方は読んで頂けると嬉しいです。

kakinoha.hatenadiary.com

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新たな視点

『俺はあばれはっちゃく』17話は『あばれはっちゃく』シリーズの中でも私が子どもの頃から好きな話の1つで、このブログ記事でも、他の話と比べると多く取り上げている話だったのですが、今回、カラスウリに注目して記事を書こうと思ったのは、コイキングさんから頂いたコメントがきっかけでした。

コイキングさんに限らず、常に見守り星を下さる人達、わらさんや、こうさん、さとうさん、エルビスさん、万江仁士さん、ルシアーさん、シンバルさん、ひろしさん、rasa1さん、なんぱくさん、朝妻秀明さん松原愛さん、じぇーごさん、くろすさん、ぷけこさん、福猫みーにゃさん、ちゃこさん、とろろいもさん、桜花さん、TOMさん、関東人さん、かかかかさん、ひろくんさん、春田和秀さん、酒井一圭さん達のコメントで、作品を見返し、私の思い違いや間違いを正して頂けるので、とても有り難いです。

作品を見直し、新たな気づきに繋がって、何度でも『あばれはっちゃく』を楽しめるのはとても嬉しいことです。

この私のブログ記事が、『あばれはっちゃく』を思い出してここを訪れてくれる人達の思い出を蘇らせるお手伝いが少しでも出来ているのなら、とても嬉しく思います。