TBSテレビが『あばれはっちゃく』の制作社?
放送ライブラリーのHPで『あばれはっちゃく』を検索してみました。
初代から5代目の1話が視聴可能だという結果が出たのですが、その作品の資料、紹介の所を見て驚いたことがあります。
それは、制作社の項目に国際放映だけでなく、TBSテレビの名前があったことです。
『あばれはっちゃく』シリーズは、テレビ朝日で放送されていた児童ドラマ。
当然、資料の放送局にはテレビ朝日の文字がありました。
それなのに、なぜTBSテレビの名前が制作社としてあるのか?
確か国際放映は元を辿ると、東宝関連の会社で、東宝はTBSと関係のある会社ではあるけれども、初代からTBSテレビの名前があるということは、え、1979年時点では国際放映とTBSって繋がっていて、TBSテレビはライバルの放送局のドラマを作っていたの?
と?マークが飛び交ってしまいました。
TBSって当時は、『あばれはっちゃく』の裏で視聴率30%以上の『大橋巨泉のクイズダービー』を放送していて、その裏で『あばれはっちゃく』が視聴率を20%以上取るのって大変だった時代に20%以上を取って、1979年2月~1985年9月まで続く人気シリーズになったのに、どういうことと頭が大混乱。
詳しく見ていくと、初代『俺はあばれはっちゃく』と2代目『男!あばれはっちゃく』では制作社が「TBSテレビ・国際放映」になっていて、3代目『熱血あばれはっちゃく』、4代目『痛快あばれはっちゃく』、5代目『逆転あばれはっちゃく』からは制作社が「テレビ朝日・国際放映」になっていました。
検索結果 俺はあばれはっちゃく〔1〕 猛犬退治マルヒ作戦 - 放送ライブラリ公式ページ
検索結果 男!あばれはっちゃく〔1〕 東京がなんだマルヒ作戦 - 放送ライブラリ公式ページ
検索結果 熱血あばれはっちゃく〔1〕 東京にチャレンジマルヒ作戦 - 放送ライブラリ公式ページ
検索結果 痛快あばれはっちゃく〔1〕 あばれ自己紹介マルヒ作戦 - 放送ライブラリ公式ページ
検索結果 逆転あばれはっちゃく〔1〕 爆発だ!イモパワー転校生 - 放送ライブラリ公式ページ
単に記述間違いということでしょうか。そうではないとしたら、2代目まではTBSテレビがテレビ朝日で放送していた『あばれはっちゃく』の制作社になってしまいますね。
それはそれで面白いとも思いますが、その可能性は低いように思います。
1つならともかく、初代と2代目まで堂々と記載されていると、国際放映、東宝、TBSテレビの関係を知っているとなんか、そうかもって思ってしまいます。
放送時間
他に気づいた事があります。
それは放送時間です。
初代と2代目は29分なのに、3代目からは25分になっているのですね。
これはCMを入れての時間か、CM抜きのドラマだけの時間なのか。
ちなみに、下の画像は『俺はあばれはっちゃく』52話「恐怖の劇画だマル秘作戦」の台本にあるフォーマットになっていて、ドラマの時間が分かるようになっています。
フォーマットを見ると、28分30秒あったように見えます。
すると、だいたい29分というのは近い数値のようです。
もしかすると、3代目『熱血あばれはっちゃく』(1982年~1983年)からは数分だけ放送時間が短くなったのかもしれませんね。
同じ放送局で同じ土曜日に放送していた戦隊も『科学戦隊ダイナマン』(1983年)も途中から放送時間が短くなって、翌年の『超電子バイオマン』ではヒーローの名乗りも短くなったりもしたし、『あばれはっちゃく』も放送時間が放送局のテレビ朝日の都合で短くなったとしても不思議はないですよね。
いろいろな発見があって面白かったです。