柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

5月5日子どもの日の空に願うこと

あれから41年

今日は5月5日子どもの日。

今から41年前、1979年5月5日に『俺はあばれはっちゃく』14話「泳げ鯉のぼりマル秘作戦」が放送されました。

私は『俺はあばれはっちゃく』全56話の中で、2番目に好きな話がこの14話です。

今から、10年前(2010年)にこの14話について記事を書き、3年前(2017年)に毎週放送日に『俺はあばれはっちゃく』の話を見て感想を書くでも取り上げ、また、それ以外にも好きな話として、度々、このブログでも語りました。

10年前の記事に書きましたが、『俺はあばれはっちゃく』14話は、原作『あばれはっちゃく』の「親父尊敬作戦」が話の下敷きになっています。

下敷きであり、ドラマ独自の展開になりますが、原作の核を大事にし、かつ膨らませた話だと個人的に思っています。

私は鯉のぼりを手に入れるために、大熊先生との約束を守って、自分の足で遠い道のりを走りつくした長太郎の姿がとても好きです。

10年前の記事ではこのような文章で締めくくりました。

明日はその放送から31年。長太郎が苦労して手に入れたあの鯉のぼりは今も元気に空で暴れているだろうか?

 それから、さらに10年経って、41年後の空は見た目は41年前と変わらないのに、新型コロナのせいでなんだか不穏に感じてしまいます。

早く平和な空に戻って欲しいです。

 人は亡くなっても、存在していた過去は消えない

この話を監督された新津左兵監督は、2013年9月3日74歳で他界されてしまい、それを5代目長太郎役の酒井一圭さんのTwitterで知り、とても残念で悲しく思いました。

新津監督は、2代目『男!あばれはっちゃく』には参加されなかったのですが、初代、3代目、4代目、5代目で監督を務められました。

5代目では新津監督がメイン監督になっており、酒井さんを見出し、指導された事が酒井さんのTwitterで書かれていて、新津監督があってこその5代目長太郎が存在したのだと思いました。

kakinoha.hatenadiary.com

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10年前に記事を書いた時点で、父ちゃん役の東野英心さん(2000年没)、大熊先生役でゲスト出演した太宰久雄さん(1998年没)、14話の脚本を書いた山根優一郎さん(1986年没)が既に故人になられていて、記事を書いた3年後の2013年の新津監督の訃報は、また、大好きな話を作り上げてくれた方が去られてしまった事に酷く落ち込みました。

10年前、一緒にDVDで『俺はあばれはっちゃく』を見返していた両親が、大熊先生役の太宰さんを見て、

「タコ社長じゃないか」

って言っていましたが、その両親も亡くなってしまいました。

段々と41年前に当たり前にあった子ども時代の世界が消えてなくなっていく寂しさが、年齢を重なるごとに増えていきます。

それは仕方がない事。それでも、過去はちゃんと記憶に残り、思い出はいつだって再生可能で、今は、DVDで41年前の話を見返すことが可能です。

亡くなっても存在していた記憶は消えない。

この記事を書く事でその記憶を残すことが出来ると思えば、少しは寂しさも半減するかなって思います。

1979年5月5日、私はまだ誕生日を迎える前の4歳(私の生年月日は1974年8月8日)でした。あれから、41年、いろいろなこと(いい事も悪い事も)がありました。

41年後の空にも、それ以後も、元気な鯉のぼりが泳ぎ続ける平和な空であって欲しいと願っています。

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