柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

1年かけて作り上げたヒーローとヒロイン像の集約

3月1日は初代『俺はあばれはっちゃく』第55話が放送された日です。

本放送は1980年、今から40年前です。

『俺はあばれはっちゃく』は基本1話完結でしたが、第55話は次週の最終回と前後編になっています。

第55話を安藤豊弘さんが書き、それを受けて後編の最終回第56話を書いたのが市川靖さんでした。

面白いのは、市川さんが第39話のヒトミちゃんがモデルになって東京に引っ越すかもしれない話を書いているのですが、最終回ではこの時の第39話のヒトミちゃんと長太郎の立場が入れ替わっていることです。

私の個人的な印象なんですが、最初は意地悪な印象のあったヒトミちゃんを原作の厳しくも優しいヒトミちゃん像を作り上げたのが、第18話から参加された安藤さんだと思っていて、例えば安藤さんが初めて『俺はあばれはっちゃく』の話を書いた第18話「友情と引っ越しソバ」や第21話「切手コレクション」はヒトミちゃんの優しさがよく出ていると思います。

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対して、市川さんは長太郎の男らしさをよく書いていた印象があり第5話「無抵抗」やタマエが登場した「走れ初恋」や先にあげた第39話「逃げろヒトミちゃん」等、暴れるだけではない強さ、頼もしい長太郎を書いていたと思います。

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ある意味、長太郎(ヒーロー)像とヒトミちゃん(ヒロイン)像を作り上げ、後のシリーズの長太郎とヒロイン像の礎を作り上げた脚本家のお2人が最終回に向けて書いた『俺はあばれはっちゃく』唯一の続き物になった第55話と第56話は『俺はあばれはっちゃく』を締めくるのに相応しい前後編だったと思います。

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