柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ドラマと現実の時間

ドラマと現実の時間

今、現在、3代目『熱血あばれはっちゃく』に関するクイズを作成中なんですが、案外と難しいですね。

3代目のクイズのポイントになる初期の話は8話なのですが、この8話が実に不思議な時空にいます。

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10年前も上記のリンク記事で書いたんですが、現実のカレンダーとドラマのカレンダーが一致しないのです。

『熱血あばれはっちゃく』8話の本放送は1982年5月29日土曜日に放送されました。

この8話で桜間家のカレンダーは5月で、このカレンダーは1982年の5月のもので間違いはないのですが、問題は次の日の教室の黒板の日付です。

それが6月3日になっているんですね。さらに、6月3日(水)になっているんですが、実際の1982年6月3日は木曜日なんです。

桜間家の夕食の段階でまだ5月だったとしても、翌日の教室が6月3日に飛んでいること、現実は木曜日なのに水曜日になっていることで、ドラマ内の時間が5月なのか6月なのかということに加えて、本当に1982年なのかが分からない状態になっています。

これが、8話だけの話ならともかく、続く9話では6月5日(金)になっていて、8話の流れを引き継いでいるのです。

 

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『熱血あばれはっちゃく』8話より

 

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『熱血あばれはっちゃく』9話より

この8話は父ちゃんと堀内先生の誕生日の誕生日が分かる話なので、私の中では5月の話なのか6月の話なのか、両方、またにかけた話なのか重要になってくるのです。

これは桜間家がカレンダーを6月に変えてなかっただけの話なのでしょうか。それとも長太郎のクラスの日直が日付を書き間違えたのでしょうか。

ドラマと現実の時間が必ずしも一致する必要はないのですが、5月のカレンダーが現実と同じだけに気になります。

また、初代から現実の日付と合わせていたのもあって、余計に気になるのです。
初代は1979年2月3日の土曜日に放送が始まっています。

2話で正彦が転校してきたときに黒板に書いてある日付は2月6日火曜日とあるので、現実と同じだと分かります。

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『俺はあばれはっちゃく』2話より

ただ、初代は4月に5年生だった長太郎達が6年生になることなく、ドラマは続き、それに合わせて1978年度に小学5年生だった長太郎達が、1979年度も小学5年生にしたことで、長太郎達の入学年度が変わり、それに合わせてマラソン大会の小道具で長太郎が1年生が昭和50年(1975年)になり、小学5年生の時が昭和54年(1979年)になっています。

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『俺はあばれはっちゃく』17話より

1979年度4月から5年生であるという事実を作ることで、1978年度(1979年)の2月~3月に5年生だったことはなかったことにしているのも、4月に6年生に進級させなかったのも、最初は半年で終わる予定だったからだと思います。

人気が出て1年以上やることになり、細やかな設定の調整をしたのと、当時は録画機が一般的ではなかったからこそ出来たことなんだろうなって思います。

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『俺はあばれはっちゃく』52話台本、『俺はあばれはっちゃく』29話より

あばれはっちゃく』は視聴者には一見しただけでは分からないところでも、細かく設定がしてあって、例えば初代の明子の苗字が「小川」というのは、台本にはあっても、ドラマの会話内では出てこないのですが、明子の家の表札が「小川」であったりして、小道具にも細心の注意を払っていただけに、3代目の日付の細かいミスとカレンダーに関しては目立って見えてしまうのです。