柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

1本300円?

 以前より見たいと思っていた2004年の子役座談会を見ました。
司会は見栄晴さん。ナレーションは冨永みーなさん。
最初は、見栄晴さんが皆川さんの仕事場を訪ねるところから始まり、懐かしの子役スターに招待状を送ります。
メンバーは皆川おさむさん、四方晴美さん、宮脇康之さん、金子吉延さん、高野浩幸さん、島田歌穂さん、吉田友紀さん。
2004年12月東京ドームシティアトラクションズに、招待された人達が集うのですが、見栄晴さんが腕時計を見ながら
「みんな時間を守ってない」と言いますが、実は、金子さんのブログを読むと分かるのですが、それは演出なんです。

 最初に登場したのは、皆川さん、続いて宮脇さん
「寿司屋だけじゃないのよ。おもちゃ屋、ケーキ屋、なぜか洗濯があって、これが洗濯屋ケンちゃん
と言いながら、出前で使う寿司桶の中から次々と、『ケンちゃんシリーズ』で扱った、お店に関係する品を出していきボケたところへ
「何バカなことやってんのよ!まったく、もう!ケンイチは」
と四方さんが宮脇さんの頭を叩いて登場。
「あ、チャコ姉ちゃん!」
そこへ、階段を駆け下りてきて吉田さんが登場。
「おーい、おーい。ここか、ここでいいのか?お、元気?久しぶり。よーし、今日もあばれるぞ!」
続いて、金子さん、高野さんの紹介の後、満を持して、島田さんの登場。

 参加者が揃ったところで会場へ。丸いテーブルを囲み、司会の見栄晴さんから、互いの認識があるかどうかの質問に、金子さんから話始めました。
「俺、チャコちゃんに出たことがあるんですよ。その時は宮脇君はいなかったというね」
すると、次は宮脇さんが島田さんに
「まだね。歌穂ちゃんと僕が、『GOGO! チアガール』というので一緒にだったんだよね」
と、言うと島田さんがそれに対して
「そう、その『GOGO! チアガール』と『ロボコン』の間に」
そう言いつつ、顔と視線を隣の席にいる吉田さんに移して、隣に座る吉田さんの肩に手を置いて
「『あばれはっちゃく』というので」
続いて、吉田さんが
「弟!」
それを受けて、今度は島田さんが
「そう、はっちゃくのお姉ちゃん役」
そう言って島田さんと吉田さんは互いに顔を見合わせていました。なんだか、その時の吉田さんは嬉しそうに見えました。

 その後、子役時代のギャラの話になり、金子さんから、
「この時はね(後ろにある青影の写真を指しながら)1本4万」
それに対して、他の参加者や司会の見栄晴さんからは
「当時?」「すごいじゃないですか」の声。
続いて、高野さんが
「『バロム1』はね、記憶の中では、1本10(10万円)くらい」
というと、高野さんの隣にいた吉田さんがびっくりした顔をして、吉田さんの隣にいた島田さんと顔を見合わせしていました。その吉田さんが、続いて当時(『俺はあばれはっちゃく』)の頃のギャラを口にしたのです。

さて、このブログで一番重要な吉田さんの『俺はあばれはっちゃく』当時のギャラはいくらだったのか?気になるところです。その吉田さんの口から出た言葉は……。

「でも、その当時は母親から、300円って言われていました」
そして、テロップでは1本300円と。金子さんの時は1本4万円。高野さんの時は1本10万円と出たのに……。そしたら、驚きと笑いが起きてしまいました。その中で、島田さんが一言。
「それは、どうかと思う」
次に、宮脇さんが年収を発表。
「当時の年収がね、昭和49年小学校6年生の時が6800万円。今の(2004年)5億から6億」
今度は吉田さんの時とは違う驚きが起きました。その中で、宮脇さんのギャラを聞いた吉田さんが、驚きと、戸惑いの顔で
「ちょ、ちょっと、待って。『はっちゃく』安かったの?」
と質問したのですが、返ってきたのは笑い声だけ。

『俺はあばれはっちゃく』で約1年間共演した島田さんが「それは、どうかと思う」と言っていたので、内情を知っている島田さんからしてみると、吉田さんの申告したギャラって想定よりも少なかったのだと思います。多分、吉田さんの『俺はあばれはっちゃく』当時のギャラって、母親から言われていたのが、300円ということは、吉田さんのお母様がギャラを管理されていて、吉田さんには「300円」と教えていたのではないでしょうか。

吉田さんのギャラに関しては、あまりこの座談会では追及されずに流されてしまいましたが、いくらなんでも、『俺はあばれはっちゃく当時のギャラ300円っていうのは、ないんじゃないかなって思います。吉田さんが嘘をついているとは思わないので、上記のようにお母様が管理していたと考えるのが自然です。最初は人気作になるのか分からない、失敗しても半年持てばいいで始まって、安く始まったとしても、それでも、主演の子役のギャラとしては1本300円は異常な安さです。

金子さんや高野さんのギャラを聞いたときは、凄いなという表情だった吉田さんが、宮脇さんのギャラを聞いて、戸惑いを見せたのは、金子さんの『赤影』や高野さんの『バロム1』が東映だったので、東映はそうだったのか、という納得があったのではないでしょうか。そこへ、年数の違いはあれど、同じ国際放映の作品で、同じく主演した宮脇さんのギャラが桁違いだったので、困惑して「『はっちゃく』安かったの?」という疑問が出たと思うのです。安かったというのは、吉田さん自身のギャラの話だけでなく、あばれはっちゃく』の制作費全体が安かったの?という疑問だったのではないでしょうか。

思っていたよりも吉田さんは話していたと思いました。
ただ、金子さんがブログに書いたように、上の世代に圧倒されていたようにも見えました。
席が島田さんの隣で、嬉しそうな姿を見て島田さんがいて良かったなとも思いました。
今から、12年前の番組ですが、見ることが出来て良かったです。


ちなみに、この座談会の司会の見栄晴さんも、ご存知の方もいると思いますが、子役出身の方で宮脇さんから、『ケンちゃん』シリーズに出ていたことを紹介されていました。実は見栄晴さん、『俺はあばれはっちゃく』には出ていませんが、中学生の頃に、本名の藤本正則名義で、2代目『男!あばれはっちゃく』で長太郎の兄信一郎のクラスメイト役で、63話「家出のコーチだマルヒ作戦」に出演しています。また、ナレーションの冨永みーなさんも子役出身の方で、『あばれはっちゃく』に関係がありませんが、『ウルトラマンレオ』で本名の冨永美子名義で出演し、『ウルトラマンレオ』にゲスト出演した吉田友紀さんと共演されています。

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