柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

4代目長太郎、41歳(ドラマを見て分かる設定92)

こんばんは。ついに、新年度が始まりましたね。歴代、長太郎の中で、劇中で明確に誕生日が設定されているのが、4代目長太郎です。4代目の第1話で父ちゃんと長太郎の会話から、誕生日が明らかにされます。4代目『痛快あばれはっちゃく』が放送されていたのが、1983年4月2日から1985年2月23日までです。4代目も2代目と同じく、2年近く放送され、2代目同様に5年生から6年生に進級をします。進級をするのは、初代から5代目の中で、2代目と4代目だけです。2代目は途中からみゆきちゃん以外の級友が少しずつ交代していったのに対し、長太郎とみゆきちゃん以外は入れ替えになりましたが、4代目も6年生でとし子からけい子への入れ替えがあったものの、他のメンバーはそのままで最終回まで続投したのが違います。

初代は、1979年2月3日に始まりましたが、4月の新年度を迎えても、長太郎達は6年生に進級しませんでした。不思議なのは、原作の長太郎達は、5年生から6年生になっているので、初代も4月の新年度の放送に合わせて、6年生になっても、良かったのに、何故、進級させなかったのかです。憶測として、当初が26話予定だったから、原作の最終回になる小学校の卒業までを書くことが出来ず、季節的にもずれがある為だったのかなと思ったりもします。現実の時間の流れと合わせる形で、進級をさせていたら、吉田さんの成長期とも合わせって、より、無理がなかったんじゃないかと、今となっては思います。また、3代目は1年、5代目は半年の放送期間で、6年生になるという長さがありませんでした。

さて、話を4代目に戻しますが、日本では早生まれは1月1日から4月1日までとなり、4代目の長太郎は4月1日生まれの最後の早生まれの為、同じ学年でも、1歳違いの人と同級生になる事になります。これは、日本の法律で4月1日までに満6歳の子どもが小学校に入学する(させる)とあるからです。ですので、1983年の放送当時、小学5年生だった長太郎は、早生まれなので、生まれ年は1972年ではなくて、1973年生まれという事になり、放送第1回の1983年4月2日の時点で、前日誕生日を迎えたばかりの10歳となります。(ちなみに4代目長太郎を演じた坂詰さんは1972年9月3日生まれの遅生まれです。)大人になれば、1年の違いは大差がありませんが、子どもの頃の1年の差は大きかったと思います。なので、4代目では、その辺りを初期は特に強調していますね。これは、未熟児で生まれた2代目長太郎にも通じますが、小さいくても、元気に大きく育って欲しいという父ちゃん達の気持ちが、『あばれはっちゃく』を生み出したきっかけの一つになっているように思います。

2代目ではそれを明確に第3話で名前の由来にかけて説明をしていました。これは、話の中での父ちゃん達の気持ちも込めていたと思いますが、2代目から姉のてるほを兄に変え、原作、初代で長男だった『長太郎』の名前に対しての不自然さを消す為の、視聴者への説明も入っていたのではと私は考えています。4代目はその前例を踏まえて、小さくても、喧嘩に負けない体を作り、へこたれない精神を作るというモチーフでアマチュアレスリングをさせ、それを初代長太郎を演じた、吉田さん演じる隼人さんが4代目長太郎のレスリングの師匠として、登場させるという展開になったのだと思います。ファンとしては、嬉しいのですが、ここで初代長太郎の吉田さんを途中まで、レギュラーとして登場させたのは、一種の梃入れだったのかなと思わないでもないです。やがて、この4代目の特徴的な設定もあまり目立たなくなり、それまでの『あばれはっちゃく』と同じような展開になっていったかなと感じています。

やはり、シリーズ物とはいっても、各代の始まりは、新しい『あばれはっちゃく』を生み出そうとして、色々と試行錯誤をしていったんだろうなと思います。各代の、放送前の企画書をDVDの解説書で読むと、そう思うのです。

なにはともあれ、今日は、4代目長太郎の41歳の誕生日です。長太郎、誕生日おめでとう。

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