柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

見えないところで

作品を作るスタッフは大勢います。台詞のないその他大勢の役者もそうですが、画面には映らないスタッフの人達も数多くいます。その中では、OPやEDには名前が出ない人達もいるのです。EDには助監督の名前も表示されますが、その表示される助監督は数人いる中で、チーフ助監督だけです。その下に、セカンドサードの助監督がいます。

上記の写真は、『俺はあばれはっちゃく』脚本ナンバー54、放送話数52話『恐怖の劇画だ』(市川靖氏脚本、山際永三監督)にあるスタッフ表です。52話でのEDに表示されている助監督は芝山隆二さんですが、その下に監督助手として朝妻秀明さんと田辺等さんがいます。恐らくこのお二人がセカンドサードの助監督だと思われます。推測として、朝妻さんがセカンド、田辺さんがサードだと思われます。何故なら、『俺はあばれはっちゃく』最終回までの4本(53話、54話、55話、56話)の助監督が朝妻さんだからです。

番組の最初では、川島さんと芝山さんがチーフ助監督でしたが、一度、チーフ助監督に戻った事はあっても、川島さんは初代の放映中に監督に昇進され、2代目以降から5代目まで監督を勤め上げました。初代の最終回近くに朝妻さんがチーフ助監督になられたのは、2代目の撮影の準備に入り、芝山さんが2代目の方へ行かれたからではないでしょうか。その証拠に2代目では初回から芝山さんが助監督として入られています。私自身もこの脚本を手に入れるまで、助監督は一人だと勘違いをしていましたが、実はそうではなく、助監督は複数いて、その中でEDのスタッフに表示され、ファンの目に留まることが出来るのは、チーフ助監督ただ一人だということが分かりました。知ることが出来ないスタッフの人達を知るには、こうした脚本(台本)という資料がないと把握できません。私達の見えないところで、多くのスタッフの人達が作品に関わられているのです。

さて、昨日、その朝妻さんが『俺はあばれはっちゃく』以降に携われた作品を見つけました。それは、2006年にNHKで制作された時代劇『ちいさこべ』です。http://www.nhk.or.jp/drama/archives/chiisakobe/index.htmlhttp://www.nhk.or.jp/drama/archives/chiisakobe/html_chi_midokoro.htmlそこに、朝妻秀明さんの名前がプロデューサーとしてあります。そこで、朝妻さんが出演された子役について語られています。それを読むと、『俺はあばれはっちゃく』の時代から子役と仕事をされていた朝妻さんの考えが少し垣間見えるように思います。今から、8年前の作品ですが、こうして活躍を続けていらしたんだなと知って、とても嬉しく感じました。(追記:朝妻さんは2012年4月28日公開、水谷豊さん主演の映画『HOME 愛しの座敷わらし』では、協力プロデューサーとして関わっていました。)

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