柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ハーモニカ(ドラマを見て分かる設定73)

 『電脳警察サイバーコップ』で吉田友紀さんが演じていた武田は楽器を一通り出来る設定だったようですが、『俺はあばれはっちゃく』の長太郎が得意としていたと思える楽器がハーモニカでした。
最初に長太郎がハーモニカを出して来たのは第11話。
ヒトミちゃんたちから仲間外れにされて、公一からも相手にされなかった長太郎が一人、夕暮れ時に『朧月夜』を吹いていました。
それから、第20話。
五十嵐先生に追い出された長太郎がからかい気味にハーモニカを吹いてました。
あの時はリズミカルで軽やかでした。
とっさに吹いていましたが、長太郎、吹き慣れている感じでしたね。
第11話でも上手いなと思いましたが、第20話を見た時に長太郎はハーモニカが得意なんだろうなと思いました。

 私が最初に通った福島の小学校では音楽でハーモニカを学ぶ事になっていてハーモニカを持っていました。
最初にハーモニカで演奏して覚えた曲が『きらきら星』
長太郎達も音楽の授業でハーモニカを使っていたので、私の小学校と同じなんだと嬉しく感じました。
私は、途中で長野の小学校に転校して、こちらではピアニカ(鍵盤ハーモニカ)だったので、私はハーモニカの曲でまともに吹ける曲が『きらきら星』しかありません。
一応、音階の出し方は教わって覚えているので、譜面があれば他の曲も吹けるかもしれませんが、ハーモニカどこにいったかな。
もし、私が途中で転校する事がなかったら、長太郎と同じ5年生になった時『きらきら星』だけでなくて長太郎が吹いていたような『朧月夜』とかも吹けるようになっていたかもしれないなと思います。

 ハーモニカの音色は優しく柔らかいので、何処か寂しくなった心を癒してくれる効果があると思います。
第11話ではその音色の特徴がよく生かされていたように感じます。
そうかと思えば、どことなくユーモラスな音でもあるので、第20話の時のちょっと楽しい調子で吹くと明るく楽しい空気が出来たりして、愉快で浮き浮きした気持ちにもなります。
なんというかハーモニカは優しさと明るさが音色にあって、傷ついた心を慰めたり、なんでもない所でも気持ちを明るくさせたりしてくれる優しい楽器なんだと思います。
初めて小学校に入学した子供が触れる楽器として、当時、私が住んでいた福島の小学校でハーモニカを選んだのはそんな理由もあったりするのかな?と今更ながらに思います。

 ハーモニカというと『鉄人タイガーセブン』の三平さんも得意な楽器で次郎の遊び相手をしていた時に吹いていましたね。
三平さんがハーモニカで『鉄人タイガーセブン』の主題歌を演奏して(ここで、どうして劇中の人物が作品の主題歌を知っているかという野暮な質問はなしにして)その曲に合わせて次郎がポーズをつけていくのが、可愛かったです。
この時も明るく楽しいのだけど、世間から理解されない疎外感を持ってしまった主人公達の寂しさがハーモニカの音色で表現されていて、効果的だったなと思います。

 余談ですが、以前も過去記事に書きましたが、三平さんを演じた佐久間宏則さんは後年『男!あばれはっちゃく』第81話にゲスト出演されています。
この時、おお、次郎と三平さんは二人とも2代目にゲスト出演したのかと思いました。
もっとも、前にも書いたように吉田さんの場合は次郎として見るのではなくて、初代長太郎として見るべきだなとは思いますけど。
そういえば、吉田さんが9歳の時に出演した『破れ傘刀舟悪人狩り』では吉田さんが演じた三吉が草笛を吹いていて、これもハーモニカではありませんが、どことなくハーモニカに似ていて、しみじみとした優しい感じが出ていましたね。

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