柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

次郎の頃の吉田友紀さん

 吉田友紀さんは7歳の頃に『鉄人タイガーセブン』(1973年)で青木次郎をレギュラーで演じていました。
次郎は主人公の剛を兄のように慕う役なのですが、仲間の北川さんから責められたり、敵に捕まって弱気になってしまう剛を励ましたり、庇ってあげたりするという所もありました。
北川さんは肝心な時にいなかったり、尊敬する剛の父親の滝川博士が剛が勝手に家を出てしまってから力を落とされた事などで剛を責める事が多く、また、剛が真剣に取り扱ってくれなくて次郎が危険な目にあった時等、剛を責める事が多かったのです。
その度に次郎は剛を庇っていました。

「北川さんが剛兄ちゃんをいじめたからだ。剛兄ちゃんが死んじゃったらどうするんだよ!」

 とにかく、次郎は剛を慕いなついていました。
(見ている方では剛よりも北川さんの方が次郎を心配しているのになあ…と思って、北川さんが気の毒に思えてくるのですが)

 作中で剛に懐いていていた次郎。実際にも次郎を演じていた吉田さんは剛を演じていた南城さんを慕っていたようです。
『「電人ザボーガー」&ピー・プロ特撮大図鑑』の中で南城さんが『鉄人タイガーセブン』の思い出と共演者の方について語っているのですが、この時に次郎役の吉田友紀さんについても語っていて、そこで吉田さんの思い出を語っていました。

「吉田友紀くんは小学校低学年だったと思うんですけど、私のことをお兄ちゃん、お兄ちゃんとずいぶん慕ってくれました。当時、私は車で撮影現場に通っていたんですが、友紀くんが一度うちに来たいって言うので、お母さんに了承をいただいて車で一緒に帰り、ご飯を食べ、一緒に寝て、翌日現場に連れていったこともありました。数年後、彼が中学生くらいになった時かな、別の撮影現場でバッタリ会ったんです。「大きくなったなあ!」なんて再会を喜びました。とてもやんちゃな顔をして、忘れられないですね」

 吉田さんが次郎の頃に剛に懐いて作中を離れても「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と慕っていて南城さんのおうちにお泊まりしていたんだ。と思って改めて見ると、剛と次郎の場面がより一層微笑ましく見えます。あの頃の吉田さんは本当に可愛いのですが、こうした裏のエピソードを知ると益々可愛いなと思ってしまいます。
また『鉄人タイガーセブン』には吉田さんのお父さん鴨志田さんも出演しているのですが、南城さんが鴨志田さんの事を「鴨ちゃん」と呼んでいるのも微笑ましかったです。
他にも、作中で剛に厳しかった北川さん演じる達さんが実際は南城さんと当時同じ事務所で2歳下だったというのも、私としては驚きでした。

あばれはっちゃく』でもそうでしたが、こうした作品の裏のエピソードを知ると新鮮で改めて作品を見返した時に、より一層面白く感じる事が出来て楽しいです。