柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

服装

 吉田友紀さんが演じた男の子にはいろんな性格の男の子がいて、その中には大人しい子や小生意気な子、優等生の子、元気がありすぎる子など様々でした。私が知る限りの中では、『すぐやる一家青春記』の智之や『俺はあばれはっちゃく』の長太郎等は元気のある男の子で、『鉄人タイガーセブン』の次郎や『気まぐれ本格派』の新ちゃんは全くの大人しいタイプに入る訳ではないのですが言葉遣いや行儀などは、智之や長太郎よりはいい方だと思います。『おんな太閤記』の於次丸は更に行儀が良く品行方正の人物で利発な印象の人物だったと思いました。こうした性格の違いは言葉遣いやドラマの中で描かれる人物像の違い、しぐさなどの違いもありますが、着る服によっても変わるものだと思います。

 新ちゃんや次郎の時は襟のある服を着る事が多かったです。それも、だいたいは一番上のボタンをつけている事の方が多かった。これが、智之や長太郎になるとそうした服装が少なくなり、襟のある服を着ていても、一番上のボタンは外れている事が多かったです。智之や長太郎は動きやすく活動しやすい服が多かったかなと思います。新ちゃんと次郎になると、あまり乱暴な動きには相応しくない服になっています。

 こうした服装から入ってくる情報もその演じる役の性格を伝える手段だと思います。私は、吉田友紀さんというと『俺はあばれはっちゃく』の(長太郎として初めて彼を知ったので)、長太郎のイメージが強くあり、それ以前の長太郎とは性格が違う新ちゃんを最初に見た時は違和感を感じてしまいました。順番からいえば新ちゃんの方が長太郎より前に演じているのですから、当時、リアルタイムで見ていたファンの人から見たら長太郎の役の方が意外だったのかもしれませんが、私の場合は逆でした。私は新ちゃんを見る前に、性格的に長太郎に近い智之を見ているので余計にそう感じたのかもしれません。

 原作の長太郎は吉田友紀さんとその外見が違い、原作を読んでも私は長太郎を演じていた当時の吉田さんの姿を思い浮かべる事が出来ませんでした。さらに、(長太郎のように元気のある智之を演じたいたとはいえ)その前に演じていた新ちゃんは長太郎とは正反対の人物で、それなのになぜ吉田さんが初代長太郎役に選ばれたのか不思議でした。でも、この私の疑問に答えてくれた知人の回答を聞いて、この人だから必ずこの役柄と狭いくくりにするのではなく、役者だからこそ様々な幅広い役を演じるのも意外性と発見があるのかな?と思うようになりました。

 長太郎のイメージが強くあった為に始めは違和感を感じた新ちゃんでしたが、見ていくうちに新ちゃんという個人が私の心に住みついて離れなくなりました。新ちゃんは長太郎とはまた違った魅力のあった人物だったと思います。

追記:改めて見直してみると新ちゃんも襟が開いてたり、長太郎も襟付きでちゃんとボタンを止めていたりしているんですね。案外、イメージの思い込みが大きいんだな。