柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

対照的

 児童ドラマとして代表的な『ケンちゃん』シリーズと『あばれはっちゃく』シリーズそのシリーズのそれぞれ初代主役を演じた初代ケンちゃん役の宮脇康之さんと初代長太郎役の吉田友紀さん。私はこの二人に対してそれぞれ対照的な印象を持っています。

 私は初代ケンちゃんを知らない世代ですが、現在CSのホームドラマチャンネルで『ジャンケンケンちゃん』が放送されていて、時間がある時に時々見ています。番組本編が始まる前に現在の宮脇さんと監督の方が当時を振り返ってトークをする番組も見たりしました。

 番組やそうした本人が登場するミニ番組を見て感じた事ですが、初代ケンちゃんを演じた宮脇さんはとても人懐こい方なのではないかな?と思いました。彼は子役として売れた後に大変な苦労をしましたが、それでもにこやかで楽しい雰囲気を醸し出していました。彼は人に対してあまり警戒心とかがないような人物に見えます。怖い者知らずというか、それで失敗したり読みが浅くて騙されたりしてきた人のような、ご本人自身は悪気がなく、無知ゆえに失敗をしてきたような、それでもそれにめげることなく生きてきたような感じがします。

 一方、初代長太郎を演じた吉田友紀さんに対しては宮脇さんよりも大人しく警戒心の強い人という印象を持っています。演じた長太郎がとてもストレートで臆面もなく自分の感情を出していたのに対して、演じていた吉田さん自身は長太郎ほどストレートな人物ではなかったのではないかな?と。

私がそう思ったのは『俺はあばれはっちゃく』のDVDの解説書のインタビューの中での吉田さんの発言。

「子役の皆とはあまり友達付き合いをしなかったんですよ」

 4年前のインタビューの中での発言。

「いつも誰かに見られてるって意識があって、男友達と遊んでばっかり。20歳過ぎまで、カノジョができたこともなかったんですよ」

 また初代長太郎の姉役だった島田歌穂さんのDVD解説書のインタビューでの言葉。

「本当に心根の優しい子で気遣いもできるんだけど、わざと逆に表現したりしてシャイな面がありましたね」

 それらを見て私は吉田さん自身は自分の感情を何処かで制御している人なのではないかと感じました。最近になって吉田さんは初代長太郎としてテレビなどに出演する事も出て来ましたが、かつてはそうした番組に出演される事はありませんでした。(2004年の暮れに放送された番組からそうした番組に出るようになったと思います)

「はっちゃくを売り物にして世にアピールしたくない」「20代の頃は“はっちゃく”のイメージを消さないとって思った時期もあり、テレビの『あの人は今』の出演依頼も何回断ったか……」

 吉田さんは4年前のインタビュー記事の中で語っていて、『俺はあばれはっちゃく』のDVDの解説書のインタビューと合わせて考えても、吉田さんは役者として長太郎役だけで自分を語られたくないというプライドがあった人だったのかなと思いました。対して、宮脇さんは『あの人は今』の番組の常連でよく出演されていました。

 どちらがいいとか悪いとかは思いませんが、私は、宮脇さんは柳のようにしなやかで柔軟な考え方の持ち主で、吉田さんは一本気で頑固な考え方の持ち主だったんじゃないかな?と思うのです。

「でも、基本的にノーテンキなのか、考え方が変わってきました。『サイバーコップ』にしろ『グランセイザー』にしろ、ネットなんか見ると、もう何年も前の番組なのに、今も新しい書き込みがある。子供たちに影響を与えることができて、大人になっても覚えててもらえる、ってのはうれしいですよ」

 でも、「断ったか……」の後に続いたこの言葉を読んで、吉田さんの中で決して役者としてのプライドを捨てた訳ではなく考え方の変化があり、それがそれまで出演されなかった『あの人は今』のような番組に出演されるようになった理由なのかなと思ったりしました。2004年の暮れに島田歌穂さんと一緒に出演された番組の前にファンサイトの掲示板に書き込みもされていますが、『サイバーコップ』や『グランセイザー』だけでなく、『あばれはっちゃく』でのファンの書き込みなどを見たのも考え方を変えるきっかけだったのかなと思ったりします。

「はっちゃくを忘れないでいてくれて本当にありがとうございます」

 次の年に発売された DVDの解説書の中で言われたのを読むと吉田さんの中で何かが吹っ切れたのかなと思いました。ファンサービスだとしても嬉しかったです。宮脇さんと吉田さんは私が感じた宮脇さんの人懐こさや吉田さんの警戒心の強さだけでなく自身を代表とする作品や役に対する考え方等も対照的な人物だったのだと感じます。