柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

再会

ゲゲゲの女房』の撮影が終わって『あさイチ』に出演された松下さんの話や雑誌のインタビューで松下さんや向井さんの記事を読むとまだドラマの放送は終わっていないのに、終わってしまった寂しさを感じてしまう。一年近く、毎日のようにあっていた人と段々と会わなくなって、やがて会わない時間の方が大きくなる。

 それは、当たり前の事だけどなんだか寂しい。学校で毎日会っていた級友たちと会わなくなっていくのも、その時はまだその寂しさが良く分からなかったけれど、今になってみるとあの時代にしか会えなかった人たちだったんだと思う。

 去年、よゐこの濱口さんが子供の頃に好きだった「あばれはっちゃく」に会いたいと番組で初代長太郎役の吉田友紀さんと二代目長太郎役の栗又厚さん、それから先生役の山内賢さん、そしてヒトミちゃん役の早瀬優香子さんと会った。

 多分、恐らく吉田さんと早瀬さんはこの時30年振りの再会だったと思う。(もしかしたら、その前に仕事であってるかもしれないけれど)3年前に5代目長太郎役の酒井さんが企画した「はっちゃく同窓会」に早瀬さんは出席しなかったから、吉田さんと早瀬さんはもし濱口さんが「はっちゃくに会いたい!」と思わなかったらきっと再会する事はなかったかもしれない。

 初代のドラマは長太郎とヒトミちゃんの別れで終わり、二人がその後どんな人生を歩んで、また、再会をしたかも分からない。でも、30年振りの吉田さんと早瀬さんの再会は、初代のドラマの続きではないけど、なんとなくあの最終回から長太郎とヒトミちゃんが再会したように感じて、私は見る事が出来なかったが見た人の感想を読むだけでも、まるでドラマの続きを見ているような気持ちになった。

 あれから30年経って早瀬さんはお母さんになって再会の場に娘を連れてきていたという。それを知った吉田さんは「え、娘がいるの?あ、当たり前か」と言ったとか。互いに会わない時間、それぞれに知らない時間が流れていたんだなって思う。

 今はそれ程でもなくても、やがて『ゲゲゲの女房』で共演した松下さんと向井さんも同じようにそれぞれ知らない時間を生きていくのだろうな…と思うと寂しい。けれど、二人が作り上げてきたあの夫婦の姿は永遠に映像と見ていた人の記憶に残っていくのだろうなと思う。長太郎とヒトミちゃんが30年以上色褪せなかったように…。

 向井さんが『ゲゲゲの女房』以外の作品で注目を浴びたり、松下さん以外の女性との噂がでているとずっと『ゲゲゲの女房』を見てきたものとしては幾分寂しかったりする。(役と役者は別だから割り切らなければいけないと分かっていても、やっぱり、寂しい)

 いつか、『ゲゲゲの女房』も『あばれはっちゃく』と同じように30年近く経ってから、出演者に会いたいと思う人が出て、松下さんと向井さんが再会する事もあるのだろうか?いや、それよりも前に近いうちにまた共演する事もあるのかもしれない。