柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

経験

ゲゲゲの女房』でアシスタントの倉田さんが自分の漫画について水木先生に指導を仰ぎますが、水木先生は「今は本を読んだり、いろんな事を経験して知識をつけなさい。そんなに焦ってプロになってもすぐに枯渇して苦しむぞ」みたいな事をいって、焦る倉田さんを諭します。

 話を生みだすのはその人の経験や知識の積み重ねが大きく、そうしたものが多いほどいろんなものを生み出せます。経験という財産は思っているよりも大切なもので、小手先で分かっているよりもいろんなものを生み出してくれます。(私は折り紙作品を創作しますが、その時にあの時経験したのをこうしたら応用できるかも!と考えて作品を作り出したりします)

 一つの物事に対しても一面しか見れないのと、いろんな面を知って見方や切り口を変えて見るのでは同じものを材料にしていても、全く違うものを作り出すことができます。通り一遍ではなく多面的な見方やとらえ方をして、いろんな表現方法を身につけていくのは年齢や経験の積み重ねが大きいのだと思うのです。

 水木先生もまた苦労してそうした経験を自分の中で消化して作品に生かしてきたからこそ、倉田さんにそうしたアドバイスをしたのだと思います。

 はるこさんが漫画家を諦めて故郷に帰る時、「結局、何にもならなかった」と言った時も、「そんなことはない。あんたが3年やっていた事は無駄ではない。私の親父は小説や映画が好きで、私も子供の頃よう話を聞かせれました。それが、今のわたしの役に立っている。だから、あんたのも何処かでそれが役に立つ時が来る」と言っています。

 無駄な事、無駄に思える事というのはなるべくならしたくないと思うし、出来るだけスマートにやりたいと思うけれど、一見、回り道をしたり無駄だと思う事がその人の経験や知識と言う財産になって実になる時が来るのだと思います。

ハチワン』でつるの剛士さんが将棋を打ちながら演技をするのを見たことがありますが、この時の将棋の指し方が自然で、この人は将棋を知っていてかつ演技がちゃんとしてるので、凄い!と思った事があります。後でつるの剛士さんが段を持つほどの将棋の腕前だと知って納得しました。やはり、経験として直に身につけているものがあるのは強いと思います。

 作家や役者に限らず、経験と言うのは深みを生み出しその人の武器になるのだなと思います。漫画しか知らない、芝居だけしか知らない、歌い方だけしか知らないではなく、いろんな事を体験し経験する事で、漫画や芝居、歌に広がりや幅が出るのだと思いました。

(『ゲゲゲの女房』のセリフは一度見た時の記憶のみで書いているので、細かいところで違いがあります。私の記憶力の不正確さについては勘弁して下さい)