柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

変身ヒーローの立場をとらないで

 『ウルトラマンレオ』第27話の桃太郎君は何の訓練も受けていないごく普通の地球の少年でしたが、かなりの高さから叩き落とされても平気で、果敢にオニオンに立ち向かいおよそ8歳の子供では届かないであろう距離にいるオニオンに矢を当てるという冗談としか思えない弓矢の腕を持っていました。

 桃が割れて登場した時に鳴り響いたレオ登場に使われる音楽。もっともその桃太郎君のピンチの時にゲンがレオになって最終的にはレオがオニオンを倒したけど、レオが登場した時の音楽が「桃太郎」って…。音楽の使い方が逆だろう…。

 それでも、レオはまだいいです。それよりも悲惨?なのが『鉄人タイガーセブン』の剛。剛は剛がタイガーセブンだと知らない仲間の北川さんから常に卑怯者呼ばわりされて非難されてました。それでも、タイガーセブンとしてムー原人達を倒し皆を守っているのなら面子が保てるし立つ瀬があります。

 それなのに、北川さんが生身の体でムー原人の海坊主原人を倒してしまうのだから、剛の立場はなくなってしまいます。凄いよ、北川さん。いくら父親を殺された怒りにまかせたとはいえ、なんの必殺技も武器もなく、大学の考古学の研究助手で特に厳しい格闘の訓練も受けていない、普通の人間なのに…。海坊主原人を倒してしまうなんて…。

 桃太郎君と北川さん、二人とも変身ヒーローの立場を危うくする強すぎる普通の人だった。強すぎる普通の人ってなんか矛盾した言葉だなぁ…。(北川さんの場合は火事場の馬鹿力というか…なんというか)それは、本当に凄いと思うのだけど、少しは主役の出番を残しておいて欲しかったです。いや、桃太郎君は残してくれていたけど、北川さんの場合は…強すぎるよ。