人間は成長が出来る子供を作ることが出来るってことなんだろうけど、ロボットだって大人の体に改造すれば大きくなれるし、自分自身で子供のロボットを作れば子供だって作れるではないか?
昔、子供の頃に見ていた『鉄腕アトム』(1980年版)でアトムが学校を休んだ時に「ロボットも風邪をひくのかよ」とアトムが笑われた事があった。アトムが成長しない事で天馬博士から嫌われてサーカスに売り飛ばされてしまった。
アトムと人間と何が違うのか、血や肉の代わりにオイルや機械で作られたロボット。体を構成する物は違うけど、それ以外何が違うのだろう?「心」なのだろうか?でも、アトムにも「心」はあった。
そもそも「心」というのはどこにあるのだろう。誰もが持っているものではあるが、決して見えるものではない。「脳」にあるのだろうけど、心が傷つくとき痛くなるのは胸だったりする。凄く近くにあるようで、ちょっと離れた所にあるような気がする時もある。
人間ってなんだろう?どうして自分は人間と違うのだろう?人間に近づこうとして人間を知ろうとするロボットの方が人間よりもずっと優しかったりする。確か、『火の鳥』に出て来たロビタがそんな感じだった。
人間らしさが優しさなのか冷たさなのか、もしかしたら両方なのかもしれないけど人間とロボットの違いを考える時、人間について考えるきっかけになるのかもしれない。