柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

父ちゃんと母ちゃん

 原作の父ちゃんの紹介。

この世で一番好きなのは酒と母ちゃんだそうだ

 ドラマでもそれは描かれていて父ちゃんは母ちゃんが大好き。母ちゃんと一緒になりたい一心で毎日、毎日、勤めが終わるのを待っていたり、(第56話より)母ちゃんをもらう為に一生懸命母ちゃんの親を口説いたりして(第13話より)熱烈なアプローチをして母ちゃんと恋愛結婚をしている。

 母ちゃんも父ちゃんが大好きで、父ちゃんが初恋の人と偶然再会して(第41話)その人の話をしただけで、焼きもちを妬いてしまう程。父ちゃんは今は母ちゃんが大好きで母ちゃんに対してやましい事をしていないので、この母ちゃんの焼きもちに気づいていないという鈍感さ。もっとも、母ちゃんがてるほと一緒になって父ちゃんに疑惑をかけた時は流石に気づいたけど、その時はそんな邪推をした母ちゃんに怒っていた。

 父ちゃんにやましい事は一つもなく、母ちゃんが抱いた疑惑は父ちゃんにとって心外だった訳だけだが、母ちゃんにしてみれば初恋の人にあってやけぼっくいに火がついたらどうしようと気が気でない訳で、それはやっぱり父ちゃんが好きだからなんだろうと思う。

この二人は、本当に古くてベタな表現になるがラブラブ。第6話でてるほの目の前でいちゃつき、てるほの苦言にも父ちゃんはへっちゃら。

「ちょっとやめてよ、わたしの前でいやらしい」
「いいじゃないか、夫婦なんだから」

 父ちゃんは母ちゃんにこうあって欲しいと理想を持っていたが、父ちゃん自身にも父ちゃんの自身の理想があったように思う。男が働いて家族を守り、母ちゃんには自分を支えて欲しいという。その理想が行き過ぎて母ちゃんの自由を狭めてしまう事に父ちゃんは第54話で気づくけど、父ちゃんは父ちゃんなりに母ちゃんを大切にしていたのだなと思う。

長太郎は自分に自信のある子だと以前書いたが、自信 - 柿の葉日記父ちゃんと母ちゃん、てるほも自分自身に肯定的な考え方を持っている。
「さすが、俺の息子だ」
「そりゃそうよね。私の息子だもの」
「さすが、私の弟ね」
これらの台詞は長太郎の行いを褒める前に自分自身を褒めている台詞だからだ。

 お互いがお互いを大好きな両親に育てられた長太郎とてるほの二人は自分に対してプラスのイメージを持って育ってきたのだと思う。あれだけ、自分にプラスのイメージを持っていれば失敗してもそれに臆病になることなく、いろんな事にチャレンジしていけるのだろうなと思った。