柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

姉ちゃんにあまい父ちゃん

 『俺はあばれはっちゃく』の父ちゃんはてるほにあまい。これは原作でも同じで、とにかく父ちゃんは、てるほには弱い。一人娘のてるほは年頃で、父ちゃんとしては、悪い虫がつかないかとても心配している。てるほの事は、呼び捨てで呼ぶこともあるが、時には「てるほちゃん」と呼んでいたりする。長太郎の事は、いつも呼び捨てだったが。

 第7話で塾帰りに、てるほが痴漢に襲われた時に、長太郎が家から飛び出して、痴漢を取り押さえててるほを助けたものの、逃がしてしまった時は長太郎の頭をはたいている。

「なんで逃がしたんだ!」

 第40話ではてるほに変な虫がついたのではないかと心配して長太郎に用心棒を頼んでいる。第50話で長太郎がてるほが作った家族を紹介したテープを台無しにした時も、第42話の時も父ちゃんはてるほの味方だった。

 第40話でてるほがディスコに行った事を当人の口から聞いた時の父ちゃんのショック。てるほを殴ろうとして母ちゃんに止められる。

「そそのかしたのは野郎の方だろう」

 こうぼやくぐらいにてるほを悪く考えたくない気持ちが父ちゃんにはある。この回ではてるほにきつく言われて父ちゃんが可哀相だったなぁ。目回して倒れちゃうし…。男性が力の弱い女性、ましてや自分の娘を殴るというのは父ちゃんには抵抗があるのだろうし、その父ちゃんがてるほを殴ろうとした時は、余程のショックを受けたのだと思う。

 親としては、子供はいつまでも子供で変な道や苦労すると分かる道は、あまり通らせたくないのかもしれないし、何かあったら助けてやりたい気持ちを持っているのだろうな。しかし、子供はやがて自立して親離れしていく。親離れは、なにも子供だけが親から離れる(精神的にも物理的にも)だけではなくて、親も子供から離れる子離れがあって、初めて成立するものだと思う。

父ちゃんはてるほが可愛くて、仕方がない。優等生で可愛くて、父ちゃんにとっては自慢の娘。やはり、嫁に出すまでは、責任を持って、てるほは清く正しく美しくいて欲しい、というのが父ちゃんの気持ちだろう。

長太郎の場合は叩いても、殴っても死なないと思っているのか、父ちゃんは、バンバン殴っていた。でも、父ちゃんがてるほが、大事で長太郎を大事にしていない、というのではない。これは、女の子と男の子に対する扱いの違いなのかな、と思う。

長太郎は父ちゃんと喧嘩をすると大抵家出してしまったが、勢いで長太郎に「出ていけ!」と言った父ちゃんも長太郎の事をとても心配して、眠れなかったり、新聞をさかさまにして見たりしている。

長太郎に対しては父ちゃんは、時には八つ当たりで叩いた事もあったけど(第5話)例え殴っても、長太郎ならちょっとやそっとでは壊れないほど丈夫だと安心していただろう。

父ちゃんにとっては、てるほも長太郎も可愛い子供なのだろうと思う。勿論、母ちゃんにとっても。