柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

次郎の成長

「剛兄ちゃん、強いってことはいいことだね。強ければ誰にもいじめられないもん」
「しかしな、次郎。本当に強いってことは違うんだぞ。本当に強いって人とは正しいと信じることを勇気を持って実行する人の事なんだ。誰にどんな事を言われても絶対にくじけない人の事を言うんだ。分かるか」
「うん」
「よーし、お兄ちゃんも頑張らなくちゃな」

『鉄人タイガーセブン』(1973年)第6話の次郎と剛の会話。次郎役は当時7歳の吉田友紀さん、剛役は南条竜也さん。周りの無理解の中にいる二人の切なさが漂います。心が強くなる。強くしていくというのはとても大変な事です。僅か7歳でそれを理解する次郎の寂しい決意の目が印象的。また、この次郎にも自分の正体を言えない剛の気持ちを考えるとあの強く明るい顔もどこか寂しげに見えます。

「畜生!早く大人になりてぇなぁ。僕もやっつけてやりてぇよ」

剛が殺人犯と疑われた時に次郎が言った台詞。自分が大人だったら助けてあげられたのにという悔しさがにじみ出ています。次郎は子供ながらに大人と同じように皆と働きたいと考え行動していても、所詮まだ子供。彼は非力で大人扱いされない。でも、剛を助けるためにミノムシ原人に立ち向かったこともありました。次郎は早く大人になって強くなって、剛たちを助けたかったのだろうなぁ。

とにかく次郎がかわいい。小生意気で小さいくせにいっちょ前にジュンや剛を助けたりして、小さくても気持ちが強い子でかわいいのです。ツチノコの回で、最後にタイガーセブンに駆け寄るのがかわいい。特にタイガーセブンのスーツアクターの鴨志田和夫さんが次郎役の吉田友紀さんの実父だと思うと尚更可愛く感じます。実の父親の元に駆け寄る子供の姿ですから。

この次郎を演じた吉田友紀さんは15年後『電脳警察サイバーコップ』(1988年)で主人公武田真也を演じています。

電脳警察サイバーコップ』で吉田さんが演じた武田は過去(未来)の記憶をなくし、自分の存在が不安定で揺れる役でした。タイガーセブンという事を仲間にも隠した故に誤解され非難され、周りから特異な目で見られ、戦士として戦うことに耐えきれなくなり逃げ出した剛と少し重なるような気がします。

電脳警察サイバーコップ』と『鉄人タイガーセブン』は別作品。製作会社も違うし、年代も放送局も違いますが、吉田友紀さんという繋がりで見て次郎のあの時の台詞を思い出すと武田が悩む姿も戦う姿も、感慨深く感じてしまうのです。