柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

そのままでいて欲しい

 杉田かおるさん。私が彼女を知ったのは多分『3年B組金八先生』(1979年)だったと思うが、まだこの頃は杉田かおるという役者としてではなく、ドラマの中の登場人物として認識してただけだと思う。後に2時間ドラマの犯人役でこの人を見てとても印象に残っていた。
娘を思う母親の我が儘な気持ちがよく出ていて、私は勝手な人物ではあるがこの人物の気持ちが痛いほど分かって何故か憎めなかった。

 それからしばらくしてバラエティ番組『わらいのじかん2』で杉田かおるさんを見て好きになった。番組の最終回で「私は家族に恵まれなかったから、この家族が本当の家族みたいで…」とポロポロと涙を流したのを覚えている。(この番組は松本人志さんが父親で今田耕治さんが母親、釈由美子さんが妹で、えなりかずきくんが弟という構成の投稿番組だった。トンカツのハンドバッグとか、面白い替え歌とか紹介されていてえなりくんが歌っていた)

 その後、千葉に引っ越してきてからちょうど『パパと呼ばないで』(1972年~1973年)や『3年B組金八先生』が地上波で再放送されていて、それを見て改めて「杉田かおる」という役者を好きになった。特に『金八先生』で保が高校にいかないで働こうとして、成績を友人にあげた時に彼の為に編んだ手袋を抱えて彼を叱咤し涙を流しながら歩いた場面は心に残っている。

 杉田さんは子役時代から様々な経験をしそれを糧にして、何度も蘇っている。彼女の生き方は好き嫌いが分かれると思うが私は彼女のその強さが好きだ。
今回もダイエットして再び話題を提供してくれている。それに合わせてヌード写真も披露してくれたが、妹が「これを見たい人がいるのかな」と言っていた。私が「チー坊の頃からのファンとかいるんじゃないの?」と答えると「そういう人ほど見たくないと思うよ」と言った。

 確かに子役時代からの杉田さんのファンの人ほど見たくないだろうと思う。もう、杉田さんも立派な大人なのにやはりあの頃の可愛いままでいて欲しいと思うし、寧ろ見ている方で成長を止めてしまうのかもしれない。杉田さんに限らず子役の人はそういった縛りを受けてしまうのだろうなと思う。

 杉田かおるさんも吉田友紀さんも私は大好きだが、私の中でも勝手ながら二人とも子供のままだったら良かったのにという大変失礼な感情が全くないとは言えない。