柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

唯一の我が儘

『気まぐれ本格派』の新ちゃんは過去に何度も書いたように大変物分かりがよく、家の事情や周りの人の事情を考えて自分の気持ちを抑える。最初は少し反抗しても結局は相手の方を優先する。一貫がおせっかいを焼いてすみれ先生にごますりをして周りからやっかまれて嫌な思いをしても、一貫の気持ちを考えて最終的には許してる。新太の気持ちを知って家に帰りずらくなって屋台のおでん屋にいた一貫を迎えに行った新太の優しさと言ったらない。野球のミスジャッジで自分のランニングホームランがアウトになってもその結果を受け止めている。(応援していて見ていた一貫は無論抗議したがそれを新太は止めている)

新ちゃんは頭が良くて優しい。

 頭がいいから状況や周りの人の立場が分かる。優しいから相手の気持ちを思いやれる。それりゃ、実の父親と思っていた利昌が死んだ時や一貫が死んだと思った時は、一貫や小太郎を強く責めてしまったけれど…。そんな新ちゃんが唯一我を通したのが一貫が色々早とちりをして第31話で海に帰ろうとした時。周りが納得した中、新太だけが叫ぶ。

「嫌だ!僕は嫌だ!僕は絶対嫌だからね!」

 そして、一貫を追いかけていき船に乗ろうとした一貫に思いをぶつけて泣く。

「中叔父ちゃん、中叔父ちゃん、中叔父ちゃん!中叔父ちゃん、馬鹿!馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿。なんで行っちゃうんだよ!なんで行っちゃうんだよ!何がいいもんかい!嫌だ!嫌だよ!中叔父ちゃんの嘘つき!お父さんの代わりだって言ったじゃないか!それなのに僕を置いて一人で行っちゃうなんて卑怯だぞ!嘘つきだぞ!嫌だよ!僕は嫌だよ!叔父さんと一緒にいたいよ!」

 あの新ちゃんがそう言うのは珍しい。利昌が死んで新太が一貫のせいで死んでしまったと思って責めていた頃から知るとまた重みが違ってくる。新ちゃんが言うから驚いたし胸にきてしまった。ドラマが進むにつれて死んだ利昌さんの気持ちよりも生きている人間の気持ちが優先されていくと、私は利昌さんの事が可哀相になってきたのだが、新太が作文でお父さんのような人を助けたい。だから、僕は医者になりたいと書いていたのを知って、新太は一貫も大好きだけど、ちゃんとお父さん(利昌さん)の事も心に残してくれてるんだと思って安心して涙が出てしまった。