柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

新ちゃん

 『気まぐれ本格派』の新ちゃんはつくづく賢い、賢すぎる子供だと思う。第33話で夏休みに新太は自分の出生の秘密を知っても取り乱すことなく、あんみつを奢ってくれた一貫に静かに言う。

「こいうのが原因でよく不良になったりするんだろ?例えばの話だよ。こういう時はやっぱりショックだもん」

 新太は大好きな本当の父親だと思っていた利昌(一貫の兄)が実の父ではないと知ってショックではあったけれど、この事で一貫と喧嘩をして北海道に帰ってしまった楓さんを心配する。小学5年生だというのに一人で自分の貯金通帳を持って北海道まで楓を迎えに行くのだ。(東京から北海道までいくお金をちゃんと蓄えている辺りが凄い。初代長太郎なんか母ちゃんに預けていたお年玉を少しずつ引き出して肝心な時にお金が使えないんだから)自分の精神的なショックよりも自分の出生の事で喧嘩をしてしまった叔父(一貫)と叔母(楓さん)を心配する。もう、なんというか出来過ぎる子供だ。

 第21話では、皆勤賞を楽しみにしていたのに、風邪を引いた一貫が新太にうつさないように小太郎のアパートに自分を隔離して代わりに来た小太郎が役に立たなくて、一貫に家に帰ってもらう為にわざと学校を休んで「学校休んじゃった。だから、風邪がうつっても平気だよ。完投シャットアウト目の前でダウン。記録は試合は次に持ちこまされました。なんちゃって」という。これは新ちゃんにしては不手際で黙ってサボった為に皆に迷惑をかけて後で袖子さんに叱られ、利昌さんの仏前でちゃんと謝りの報告をしている。第25話でわざと0点をとった時に真っ先に利昌さんのとこに行ったのも、この前例があった為だろう。

 第8話では、一貫が新太に自転車を買ってやると約束する。でも、母親の袖子さんから船乗りを諦めて家の仕事をしている一貫の事を考えて自転車を諦めるように言われる。新ちゃんは最初は渋っていても、苦労している一貫の姿を見て「自転車、来年でいいよ。今、どんどん背が伸びているだろ?それが納っててからのほうがいいと思うんだ。それに、ここは車の通りが激しいだろ?だからお母さんも心配するよ。でもさ、お母さん呑気そうでも心配性なんだよな。仕方がないさ」と新太に自転車を買ってやる事を楽しみしていた一貫の気持ちを傷つけないように断っている。

 本当にもう、これ程周囲の大人たちを気遣い、考える子供がいるだろうか?(いや、きっと何処かにはいるんだろうな)実の父親に会いに行った時も、ちゃんと周りの大人たちの都合や気持ちを考えて行動する。物分かりが良くて優しくて野球が得意で頭が良くて。良すぎるから時々一貫を煙に巻いたり、カマトトぶる事もあるけど、やっぱり優しい子でなんか切ない子だなと思ってしまった。

追記

新太を演じた吉田友紀さんは多分この頃『がんばれ!レッドビッキーズ』のオーディションを受けていると思うのだが、残念ながら落ちている。新太が野球をする場面をみていたら、その事を思い出した。もし、受かっていたら『俺はあばれはっちゃく』で長太郎を演じる前に『がんばれ!レッドビッキーズ』に出演していたかもしれない。