柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

子どもに都合のいい大人

 前回は『気まぐれ本格派』の新太が大人に都合のいい子どもと書いたが、逆に子どもを主体にした『俺はあばれはっちゃく』を見ると、この作品の大人の登場人物は子どもにとって都合のいい大人だったと思う。

 特に佐々木先生は理解が深くて優しくて本当にこんな先生が担任だったらなぁ、と思ったものだった。長太郎をやっかむ大人もいたが、正彦の父親なども長太郎を疎ましく思っている所はあったけど、第18話や第35話などを見ると、長太郎が正しく自分が間違っていれば、しっかり謝っていた。
校長先生も長太郎には批判的だが、やはり第43話ではちゃんと見ていてくれた。第21話のぺペールさんにしても子供にとって理解のある大人であった。

 長太郎が大人の悪い人を退治するにしても小学生の罠にあっさりひっかかる大人というのも、子どもにとっては都合のいい大人だっただろう。
子どもの時にこういう風に見守っていて欲しい、分かって欲しい、味方でいて欲しい。そう思っていた大人の姿が『俺はあばれはっちゃく』のドラマの中にはあったように思う。

 私は既に佐々木先生の年齢を超えてしまったが、こうした子どもを見守り広く受け止められる人間になっているかというと自信がない。
いつも、気ばかりが焦り余裕がなく、些細な事で腹を立ててしまう事が多い。人間だから腹が立つこともあるだろうが、もう少し懐が広くなりたいと常に考えてしまう。

一日を反省し今日こそはと思い、穏やかに過ごせたら良し、腹を立てせかせかしたらバツ

そんな事の繰り返し。まだ周囲に大切にされてるうちに人としての心の器を大きくしていきたい。