柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

花は大切に

 私が『俺はあばれはっちゃく』で唯一残念で許せないのが花に対する扱い。花を踏づけたり(第5話)、車で轢いたり(第41話)、(これは不可抗力だったが)むしったり(第48話)、花が可哀相だった。
このドラマで出てきた花は、ただ踏まれ、轢かれ、むしられる為にその命を落としていった。

 唯一花を大事に扱ったのは第19話で、高山植物を採ろうとした長太郎をヒトミちゃんが戒める場面(もっとも、高山植物を採ると罪になるから当たり前の注意だと思う)この話を担当した脚本家が三宅直子さん。

 花を大切に扱ったてくれた話を書いたのが恐らく唯一の女性脚本家というのが、やはり女性らしい心遣いだと思った。
花の扱いの点では許せないが、だからと言ってその回の話を全て否定するわけではない。ただ『俺はあばれはっちゃく』は良いドラマなのに、白いシーツの一つの染みの汚れが目立ってしまうように、その点が勿体なくて残念に思ってしまうのだ。

 他に残念だったのは、第13話で長太郎が缶ジュースの蓋をポイッと捨てる場面かな。あれで、怪我する人もいるだろうし。それと、第51話で佐々木先生の枕元にあった灰皿。先生も大人だから煙草は吸うんだろうけど(演じていた山内さんもヘビースモーカーだったけど)、隣りで小学生の長太郎が寝ているのに寝煙草してるなんてと思うと、ちょっと。佐々木先生が好きだからこそ幻滅してしまう。

(あの時代は今より禁煙とか受動喫煙に対して無頓着で、私の子供の頃は大人は所構わず煙草を吸いまくっていて凄く煙いのが当たり前だったけど、私は今も昔も煙草の煙が苦手で駄目だ)

 でも、まあ人間全てが聖人君子ではないのだし、自分にもこうした些細な欠点はあるし、ドラマの人物も人間でちょっとした欠点があるからこそ、身近で魅力的に見えてくるのだと思う。

結局、私はこのドラマの人物の殆どが欠点も含めて好きみたい。