柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

長太郎の成績(ドラマを見て分かる設定9)

 アバンタイトルの自己紹介で第1回〜第8回まで「成績はクラスで一番ビリだけど」というのがあった。原作でも長太郎の成績と頭の良さについて、こう記述されている。

2年生からこっちテストで百点を取った事がないから成績はいいとはいえないが、こといたずらにかけては学校一番だから、そう頭が悪いとは思えない」

 逆にいえば1年生の時は百点をとっていたという事かもしれない。原作ではてるほとルミの協力によって、長太郎は佐々木先生が驚くほどの勉強の成果をみせ、とても長太郎が取れるとは思えない点数をテストで取っている。では、ドラマの長太郎はどうだろうか。通信簿での成績は体育の「5」以外は国語と社会と理科は「2」音楽と家庭科は「1」というありさまで(第8話より)、第6話での算数の点数は25点であった。
25点だが前回のテストより10点上がっているので佐々木先生は褒めてくれ長太郎は喜んでいる。しかし、勿論父ちゃんと母ちゃんは嘆き怒っている。てるほに勉強をみてもらっていた時に物差しで背中を叩かれながら、てるほにこんなことを言われていた。

「こんなのも分からないの!?小学校3年生の計算問題でしょ!」

 長太郎はどうやら小学校3年生レベルの計算問題でつまずいているようだ。この時は原作と同様にてるほとルミにスパルタで勉強を見てもらっている。勿論、長太郎は反発し、てるほとルミに酷い事をするのだが、なんだかんだで一生懸命勉強してきたから授業で自分を当ててくれと佐々木先生に頼んでいる。しかし、もろもろの事情で長太郎は1人授業に出なくていいと言われ、この時は長太郎の勉強の成果をドラマで見ることは出来なかった。次に第18話では長太郎が一念発起をして自主的に本人曰く。

「生まれて初めて試験勉強っていうのをしたぜ、一生懸命にな」

 この時のテストの点が26点。その前のテストが13点でここでも点数が2倍になったと大喜びしている。佐々木先生はそれでも低い点数に釘をさしているが、長太郎は平気だった。

「先生、努力はしてみるもんだよな」
「努力することは大切だが、この程度で喜んでいちゃ駄目だな」
「かたい事言うなよ」

一生懸命勉強して26点。『俺はあばれはっちゃく』と同じ年(1979年)に同じ局で再アニメ化され放送開始した『ドラえもん』ののび太(アニメののび太は長太郎と同じ小学5年生の設定だった)でさえ一生懸命勉強すれば65点を取れるのに、そして百点を取ったこともあったというのに長太郎は26点。では、ドラマの長太郎のテストの最高点が26点かというと、そうではなく第48話においてテストで0点を取った正彦(答えは正解だが回答欄を書き間違えていたことによる0点)に公一が慰めた言葉から長太郎のテストの最高点が分かる。

「長太郎君なんて自己の最高記録が50点なんだから」

 この公一の言葉からドラマの長太郎がテストで取った最高成績は何の教科かは分からないが「50点」だという事が分かる。(それでも、のび太の点数に負けるのだが)この正彦が0点を取ったテストで長太郎は20点取っている。第43話では長太郎自身が「理科が苦手」と言っているがそれに限らず、体育以外は通信簿を見て分かる通り全て苦手であるのが分かる。家庭科の成績は「1」なのだが、第14話でてるほはこんなことを言っている。

「体育の次に得意なのが家庭科でしょ」

 また、長太郎は作文や手紙を書く事が多くよく書いている。第3話のヒトミちゃんへのラブレター、第4話の自分の父親についての作文、第5話の誓約書、第18話で正彦の父親に持っていった辞食表、21話のぺペールさんとしての手紙など。特に第18話の辞食表は名作であり、心に響くものだった。(「食」は「職」なのだがここでは長太郎の書いたままで書いている)漢字の間違えはあるにせよ、長太郎は意外と文章を書く能力があるのかもしれない。