柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

かまいたちの夜×3の感想(ネタばれあり)

ネタばれを含む感想です。未プレイ全EDを見てない方はご遠慮下さい。






妹が12年前に購入したSFC版がかまいたちとの最初の出会いでした。当時は映像が綺麗だったのと暗中模索の手探り感などが面白く、また影絵などを使ったのがキャラクターがギラギラ媚びている感じがしなくて新鮮でした。当時はトリックもすぐに理解できず、ヒロインの真理に殺されるエンディングばかり見てましたが。サブシナリオは大分たって、自分用にPS版を買った後に堪能しました。その時、妹が言っていたみどりさんのシャキーンの意味もようやく分かったのです。そして、それから8年ぶりに店頭で「かまいたちの夜2」を見つけ懐かしさに買って、今年今度はテレビCMで×3を知り、シリーズ最後ということで、始めて予約して買いました。

私は初代は登場人物にあまり個性というものを感じませんでした。(サバイバルゲームの殺されながらも真理を心配していく透に好感を持ちましたが)しかし、その分各シナリオで変化するキャラクター達の立場に柔軟に馴染めていろんな話を楽しめたと思います。

しかし、今回の×3は2の本筋の続編ということで、キャラクターの立場が固定され、「かまいたちの夜」の魅力の一つである複数シナリオが楽しめなくなり、というか本編一つになってしまい過去シリーズ作品と比べ別物という感じを受けました。(犯人編も本編に絢する視点を変えたシナリオ、ピンクはまさに番外編のおまけ)

話を楽しむよりはキャラクターを楽しむ作品。キャラクターを愛してくれたファンに向けての作品だったと思います。実際、それぞれのキャラクターの気がかりだったことに一先ずの決着がよりよい最善の形でつけられたのは嬉しかったです。ただ、私は初代から透というか彼の真理に対する一途な思いは大好きだったので、それを金の栞の後の追加エピローグで軽く流されてしまいあの人達の方が真の主役扱いみたいにされたのはちょっと不満でしたが。やはり、最後の最後は透と真理こそが真の主役だと示して欲しかったです。

×3が前2作品と違うものと思われるのは他にザッピングシステムがあります。あくまで個人的にはフロチャートよりも各場面に飛びやすくなったタイムチャートは勝手が良かったです。また、一人が正しい選択をしたとしても他の人物の過ちによってとばっちりを食いそれを回避させるのも面白く、各主人公視点でそれぞれの場面の「終」による受け取り方が変わり同じ終わり方でも印象が変わるのは新鮮でした。ただ、もう少し発言や行動に影響力があったらなとも思います。(2と×3で彼らが実際体験したシュプールでの出来事で俊夫さんが透に地下室へいったことを強く問いただした時に透の方で何か思い出す選択肢がでるとか、地下室の鍵について透が考える選択肢もそのまま流すのではなくてもう少し発展させるとか)また、四人の主人公を使いながら香山さんの行動がほぼ無関係なのはもったいないと思いました。

香山さんといえばあの展開は百歩譲っていいとして(初代の「Oの喜劇」でミナコが階段を降りてくるシーンを思い出しました)やっぱりそこから当初の目的だった小林夫妻や夏美の供養(岸猿家の呪いをとく)を集まった全員でする話が始まって欲しかったなと思いました。でなければ、何の為に彼らはあの島に来たのかと思ってしまいます。私は夏美を見送る香山さんを見ていて、ああ、真理にも透にも小林夫妻を見送らせてあげて欲しかったなと思ったのです。

あとは、初代は「2」ですでにゲームの中のゲーム扱いされ、「2」の正当な続編の「3」もそれを引き継いだのなら、私は初代とは別に彼らが本当に体験したシュプールでの出来事をプレイしてみたかった。×3の食卓で俊夫さんが「もしあの時ああしてたら」という言葉を読みながらそれを強く感じました。

今回の「3」には初代と「2」のメインシナリオが入ってますが、それについても少し不満があって初代で全ての真相が分かる本当の「完」が既にSFCから他機種に移植された時点で「終」扱いだったのを戻してくれなかった事。シリーズ完結編でこれで終わりというだけに元に戻して欲しかったです。