柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

5代目『逆転あばれはっちゃく』の漠然とした感想

 

20歳を超えて存在を知った5代目

これは殆ど根拠がなく、肌感覚と当時の記憶から私が感じた違和感、主観的なものです。これまで、さんざん、このブログで書いてきましたが、私が子どもの頃に見ていた『あばれはっちゃく』は4代目『痛快あばれはっちゃく』までです。子どもの頃の思い出という点だけで言えば、私にとっての思い出の『あばれはっちゃく』は4代目までなのです。

5代目『逆転あばれはっちゃく』の存在を知ったのは、20歳を超えてから。酒井一圭さんが『百獣戦隊ガオレンジャー』のガオブラック、牛込草太郎を演じた時に私が『ガオレンジャー』関連の書籍の記事を読んだ時に、酒井さんが5代目あばれはっちゃくであることを知り、「え!『あばれはっちゃく』って、5代目もあったの!」と知ったのです。

だから、5代目はDVD化されるまでは見たことがありませんでした。それで、私の知らなかった5代目を調べていくうちに、1985年3月に始まった『逆転あばれはっちゃく』の長太郎達は私と同い年の同学年だと分かりました。『逆転あばれはっちゃく』は1985年3月2日から放送が始まり、この時点の長太郎は小学校4年生。

そして、新年度になった4月には5年生に進級しています。なので、5代目長太郎は1974年4月2日~1975年4月1日生まれとなり、1974年8月8日生まれの私と同い年になるのです。

少し古い

まさに私が小学5年生の時に放送していた『逆転あばれはっちゃく』同じ時代を同い年で生きていた私には、DVDで初めて見たとしても、その時代の空気や小学5年生の間で何が流行っていたかは知っているわけです。そんな私から見て『逆転あばれはっちゃく』で長太郎達の間で流行っていることというのは、多少、時代が違う、古いという感覚でした。

長太郎達はチェッカーズの歌を歌い、何かあると「懺悔、懺悔」と囃し立てる、メガネをかけてる山川明子は「アラレ」と呼ばれ、太った丸山ルリ子はプロレスラーのブッチャーにちなんで「ブッチャー」と呼ばれている感覚が私にはどうにも古く感じました。もちろん、チェッカーズは人気でしたし、『ひょうきん族』も流行っていて、アラレちゃんもブッチャーさんのことも知っていましたが、それらが最も流行っていた時代は、小学5年生よりも少し前、小学2年生か3年生ぐらいで、いっても小学4年生までで、小学5年生の頃ではチェッカーズの『ジュリアに傷心』(1984年11月21日リリース)はチェッカーズの歌では既に昔の歌の感覚があり、『ひょうきん族』にしても、『アラレちゃん』もアニメの放送はあったけど、ピークが過ぎていたという感覚が残っています。ブッチャーさんに関しても同様です。

当時、同い年で見ていたら、小学5年生の私は、なんか今の時代じゃなくて、少し前の時代みたいだな、せっかく同い年の長太郎達なのに、自分の時代じゃなくて、微妙に違う前の時代を見ているみたい、と残念な気持ちになっていたかもしれないと思いました。これは、自分がドラマの長太郎と全く同じ学年同い年だからこそ感じた違和感かもしれません。また、既に36年前のことなので、私の記憶が間違っている可能性もありますが、DVDで見てみて感じたことは、私の小学5年生の時代と少し違うということでした。

他の代の同い年の人達はどうなんだろう

そこで思ったのは、私が感じなかった他の代、初代『俺はあばれはっちゃく』、2代目『男!あばれはっちゃく』、3代目『熱血あばれはっちゃく』、4代目『痛快あばれはっちゃく』の長太郎達と同い年同学年の人達は、私が5代目『逆転あばれはっちゃく』に感じた違和感を感じなかったのか、ということです。

参考までに、初代長太郎は1979年2月に小学5年生で登場しましたが、4月以降も5年生でその後のドラマを見ていくと(17話「走れ初恋マル秘作戦」に登場するマラソンの賞状等)長太郎は1979年に小学5年生になっているので、初代長太郎達は1968年4月2日~1969年4月1日生まれ、2代目『男!あばれはっちゃく』は1980年3月22日から小学5年生で始って、4月の新年度でも5年生のまま、ただし1981年4月には6年生に進級しているので、2代目長太郎達は1969年4月2日~1970年4月1日生まれ、3代目『熱血あばれはっちゃく』は1982年4月3日から小学5年生で始っているので、3代目長太郎達は1971年4月2日~1972年4月1日生まれ、4代目『痛快あばれはっちゃく』は1983年4月2日から小学5年生で始まり、1984年4月7日放送の52話では6年生に進級しているので、4代目長太郎達は1972年4月2日生まれ~1973年4月1日生まれになります。

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このように、歴代の長太郎達の生まれ年を書いてきましたが、視聴者の中にはそのドラマの設定の長太郎達と全く同じ年齢でドラマを見ていた人達も多かったと思います。自分と同い年の長太郎達の『あばれはっちゃく』を見ていた時、DVDで見返した時に自分の小学5年生の時と同じだなあとか、なんか違うなって思った人はいませんか。流行りが同じ、なんか流行りが古いとかそんな感覚。

私は4代目までは、流行りが古いなっていうのはなかったんですが、それは4代目までの長太郎達が全員自分よりも年上だったからかなって、5代目『逆転あばれはっちゃく』を見て思いました。けれども、4代目までの長太郎達と同い年の人達にはどのように感じたのだろうというのは、私には分からないので、ドラマの初代から4代目の長太郎達と同い年の人はどんな風に感じて見ていたのだろうと疑問を持ったのです。もしかして、私が5代目に感じたものと同じものを感じた人達もいたのではないかな、なんて思ったりします。

子どもって小学高学年になると、少し背伸びを始めて、それまで好きだった遊びや漫画から距離を置いて、まだそれを好きな同級生を子どもっぽいと馬鹿にしたりしていくんですが、なんか私が『逆転あばれはっちゃく』を見て、思ったのは恥ずかしながら、まだそんな低学年が好きなのが好きなのという感覚に近かったのです。

小学5年生ぐらいになると大好きな『ドラえもん』は、もう子どもっぽく感じてしまっていたし、『夕やけニャンニャン』が好きで見ていて、中山美穂さんのドラマやキョンキョンの新曲に夢中になっているクラスメイトがいて、『キャプテン翼』の漫画とアニメの影響で放課後はサッカーしていてという時代だったなって思い出すと、同じ小学5年生の長太郎なのに、自分が小学3年生の時代を見ているような感覚、よくて小学4年生の感覚になって、小学5年生とは微妙に違うなあって感じてしまったのです。

5代目長太郎もサッカーが得意だというのは、逆に時代が『あばれはっちゃく』に追いついたなっていう感じがありましたが、それ以上になんか私の小学生5年生の時より少し古いなという印象の方が強く残りました。これは私のふわっとした裏付けのない根拠のない感想なので、うーん、あんたの記憶がごちゃまぜになって、てめぇの方が間違っているだろうって言われるかもしれませんが、私の印象は『逆転あばれはっちゃく』は自分と同い年の長太郎達でありながら、違うというものでした。

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参考に

ちなみに4代目長太郎は1話で誕生日が分かっていて4月1日の早生まれ、清も誕生日が分かっていて4月2日生まれなので、長太郎は1973年4月1日生まれ、清は1972年4月2日生まれで確定です。また、他に歴代で誕生日が推測できるレギュラー子役がいます。

それは、初代の恵子ちゃん、2代目の邦彦です。初代の恵子ちゃんは2話の誕生日パーティの話から、教室の黒板の日付、会話に出てくる曜日から誕生日が推測できます。ただし、生まれ年が4月になった後も5年生のままだったために、ズレが出来て不明になってしまいます。あくまで、1979年2月の時点で5年生だという設定で見ると、恵子ちゃんは1968年2月4日生まれになります。しかし、この場合は1979年4月以降は小学6年生になっていないと計算が合わないので、恵子ちゃんの生年月日はあくまで仮であると思ってください。

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続いて2代目の邦彦ですが、1980年5月10日放送の8話で誕生日会を開いているので、明確な日にちまでは分かりませんが、邦彦は5月生まれと言えるのです。『男!あばれはっちゃく』も3月に5年生で始って、新年度の4月に6年生に進級はしていないのですが、その後は現実世界の時間と同じ時間を経過しているので、邦彦は1969年5月生まれと判断してもいいように思います。

また、各レギュラー登場人物の生年月日が推測できる話を見る機会がありましたら、いつか記事にしていこうかなって思っています。過去に父ちゃん(初代と3代目)、3代目の堀内先生の誕生日については、記事にしてあります。

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これまでの『あばれはっちゃく』と5代目の大きな違い

5代目『逆転あばれはっちゃく』を見てきて違和感以外に、これまで4作の『あばれはっちゃく』にはなかった大きな違いを感じました。それは、主題歌の変化や父ちゃん、母ちゃんの呼び方の変化、飼い犬の変化、閃きポーズの変化、父ちゃんの職業の変化だけではなく、これまで話に関わってくる長太郎の同級生達が、ほぼ同じメンバーではなく、その数を増やし、固定定番の同級生ではなくなっていることです。

もちろん、それまでの初代『俺はあばれはっちゃく』から始まった親友ポジション(公一)、ヒロインポジション(ヒトミちゃん)ライバルポジション(正彦)ヒロインの親友ポジション(恵子ちゃん)、ヒロインの友人ポジション(初代は明子と小百合、二代目以降からはヒロインの友人ポジションは二代目から一人に統一)はありますが、この定番の人数よりも多く、単純に仕分けがつかなくなり、数人の同級生だけでなく、男女合わせて話に深く関わってくる同級生が増えていると感じました。

5代目が歴代『あばれはっちゃく』で一番個性を出しているのは、話で扱う固定の同級生が増えている点であり、これが一番大きな変化だったのだなってそう感じたのです。5代目については、また、改めて各話の感想を書く時がきたら、もっと詳しく触れてみたいと思います。

おまけ

昨日の日曜日TBSラジオ安住紳一郎アナウンサーがパーソナリティを務める『安住紳一郎の日曜天国』のゲストコーナーに酒井一圭さんが出演しました。酒井さんのデビューからの話やご両親の話、奥さんとの馴れ初めの話などが聞けて楽しかったです。安住アナウンサーとパートナーの中澤有美子アナウンサーは私と同世代で、特に中澤アナは「『あばれはっちゃく』が大好きでした」と言葉を弾ませていました。また、安住アナも「あばれはっちゃくが逆立ちしたり、ブリッジしたり、困った時の定番のポーズがあって……」と語っていて、ブリッジまでスラスラ出てくるってことは、安住アナも4代目までは確実に見ていたなと思いました。

ちなみに安住アナが1973年生まれ、中澤アナが1975年生まれです。『あばれはっちゃく』のことがラジオで話題になったのを今までも聴いたりしてましたが、聞いていてああ、自分と同じだけの『あばれはっちゃく』に関しての情報や思い出を持っていて、話がスムーズだと感じたのは、今回が初めてでしたね。私が聞き逃した番組で、もっとすんなり話が弾んでいる番組もあるかもしれませんが、特に深いオタク、その道の専門家ではなくても、当時を知っていれば分かっているという感じで話が弾んだのを聞いたのは初めてで、嬉しかったですね。

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水戸の黄門様

水戸黄門

あばれはっちゃく』では、東野英心さんが父ちゃん役でシリーズに出演していたからか、東野英心さんの実父の東野英治郎さんが演じた国民的時代劇『水戸黄門』の水戸光圀ネタが出てくることがありました。

あばれはっちゃく』シリーズが放送されていた当時、他局のTBSでしたが月曜夜8時から放送されていたナショナル劇場の『水戸黄門』は人気時代劇で、その主役の水戸のご老公様を演じた初代黄門様の東野英治郎さんは有名で、東野英心さんがその東野英治郎さんの息子であるということは、子どもの私でさえも知っていました。

初代『俺はあばれはっちゃく』の中の水戸黄門

だからなのでしょうか、『あばれはっちゃく』ではメタ的に、水戸黄門ネタが出てくるのです。それは、初代から既に出てきていました。初代『俺はあばれはっちゃく』16話「ガードマンだマル秘作戦」。この話に登場した文太の母親が誤って、文太の祖母が大事にしている屏風に掃除機をぶつけた時に、文太の母親に怒ります。なぜなら、それが水戸の黄門様が書をしたため、代々徳川家に伝わった国宝級の屏風だから。

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『俺はあばれはっちゃく』16話より

この16話は原作の「ガードマン作戦」と「ワンワン作戦」を元した話で大筋の話は同じですが、原作と違いがあります。大きな違いは、文太の姉、エミ子がドラマには登場していないところです。それ以外は、概ね原作の話に忠実です。ですが、水戸の黄門様の屏風はドラマだけに出てきたもので、これは、もう、東野英治郎さんの水戸黄門を意識したとしか思えません。

3代目『熱血あばれはっちゃく』の中の水戸黄門

3代目『熱血あばれはっちゃく』の代になると、サブタイトルからしていかにも、水戸黄門というサブタイトルが出てきます。一番、分かり易いのは、13話「ひかえろ!弱虫マル秘作戦」。この話では、こうさんが教えてくれた堀内先生の身分証明書を見せる場面があるのですが、これがまさに水戸黄門で格さんが印籠出す場面そっくり。

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『熱血あばれはっちゃく』13話より

それから、『熱血あばれはっちゃく』41話「俺よりあばれはっちゃくマル秘作戦」に登場した北見治一さんが演じた水戸の林田建設の会長さんは、まさに水戸黄門様。

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『熱血あばれはっちゃく』41話より

父ちゃんの会社が林田建設と仕事をすることになり、それを長太郎に説明した時の父ちゃんの言葉は、まさに父ちゃん役の東野英心さんと東野英治郎さんの親子関係があればこそ。

「あの爺さんな、水戸のハヤシダ建設って会社の会長さんでな。社長は息子さんに譲って隠居しているんだそうだが、今度、うちの会社と業務提携してホテルを建てるっていう話があるんでぃ。それで、父ちゃんの設計図を気に入ってな。あの、水戸黄門

水戸黄門

「ああ、天下の副将軍を尊敬してるんだってよ」

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『熱血あばれはっちゃく』41話より

 この引用した場面での東野さんの台詞は、まさにお茶の間の視聴者が分かっている前提での台詞だなって思います。今回は、初代と3代目で気づいた『水戸黄門』のネタを紹介しましたが、他の代でもあったはずだし、初代と3代目の他の話にもあったかもしれません。また、それも見つけてみようかなって思います。

ま、忘れているのや、まだ見返してない話も結構あるし。それと、3代目の父ちゃんは栃木の日光の宮大工っていう設定があって、栃木の日光といえば徳川家康を祀っている日光東照宮があるじゃないですか(違ったかな?)、それに5代目『逆転あばれはっちゃく』の桜間家は茨城から引っ越してきて、茨城といえば水戸のご老公様のお膝元。これも狙ったとは思いませんが、なんか水戸黄門ネタを思い浮かばせてくれます。

おーい、柿の葉、2代目、4代目、5代目の『水戸黄門』ネタを忘れているよっていう方がいれば、コメント欄で教えてくれると嬉しいです。

水戸黄門様関連番外編

ああ、そういえば5代目長太郎役の酒井一圭さんは、今年舞台で『水戸黄門』の助さんを演じていましたね。黄門様は里見浩太朗さん。なんかこんなところにも繋がりを感じました。


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おまけ

それから、こうさんがコメントで教えてくれましたが、3代目『熱血あばれはっちゃく』では、長太郎役の荒木直也さんが27話で実父の荒木とよひささん作詞の『四季の歌』の替え歌を父ちゃんと歌っていたと教えてくれて、見直してみると、壺を抱えた長太郎がこうさんのコメントにある通り「壺を愛した人は」って歌いながら帰ってきてました。長太郎の荒木さん、父ちゃんの東野さんのドラマを離れた実際の親子の関係を思わせるメタ要素が3代目は他の代よりも目立っているかなって感じました。

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『熱血あばれはっちゃく』27話より

消した原作の設定を取り入れた2つの『あばれはっちゃく』

原作に一番近い設定の初代『俺はあばれはっちゃく』だったが

あばれはっちゃく』シリーズの中で、一番、原作の設定に近いのが初代『俺はあばれはっちゃく』です。このブログで、散々書いてきたことなので、このブログに来てくださる方は、もう分かっていると思いますが、そもそも、『あばれはっちゃく』はシリーズ化の予定がなく、2クール(全26話)で終わる予定の1作限りのドラマでした。ちなみに、1クールというのは、放送業界用語で週一で放送されるドラマ等に使われる放送単位です、13週(13話)で一区切りになっています。

週一のドラマが1年間放送された場合は4クール放送されることになるので、当初『あばれはっちゃく』の放送は、その半分、半年で終わる予定のドラマでした。だから、最初の『俺はあばれはっちゃく』は原作の設定を生かしながらも、ドラマ独自の要素を加えたドラマになったのだと思います。

それが人気が出て、シリーズ化が決まると、2代目以降はドラマオリジナル設定が増えていきました。長太郎が転校生になったり、母ちゃんが仕事をするようになったり、長太郎の姉が兄になったり、母ちゃんの仕事をお店の従業員が登場してきたりと、2代目以降に作られた設定がシリーズの定番になっていきました。

かろうじて、初代を覚えている私と同世代と私よりも年上でしっかり初代の設定を覚えている世代と2代目以降からしっかり覚えている世代では、同じ『あばれはっちゃく』シリーズを見ていても、微妙に知っている設定の違いがあって、話が合わなかったり、また、幼い時に見ていると、2代目以降は似たような設定だからこそ、ごっちゃになって覚えている人もいるのではないかなって思っています。逆に母ちゃんの仕事の違いで代ごとにしっかり区別している人もいかるかと思います。

そんなわけで、とにもかくにも、山中恒先生の『あばれはっちゃく』をドラマ化する目的で作られた最初の『俺はあばれはっちゃく』は、小説の『あばれはっちゃく』のドラマ化だからこそ、ドラマオリジナルがあるにせよ、他の代よりは、元々の『あばれはっちゃく』の人物設定を生かして作られています。

ですが、そんな原作の設定を多く取り入れた『俺はあばれはっちゃく』でも、取り入れていない設定もありました。その一つが、ヒロイン、ヒトミちゃんに対する設定です。

ヒトミちゃん

山中恒先生の『あばれはっちゃく』のヒトミちゃんは長太郎のクラスに転校してきた転校生。そして、ヒトミちゃんにはヒロシという弟がいます。『俺はあばれはっちゃく』のヒトミちゃんは転校生ではなく、弟も存在していません。ドラマにはヒトミちゃんの従弟のサトル君が登場してきますが、原作のヒロシ君とは性格も名前も違います。

このドラマで省かれたヒロインの設定は、『俺はあばれはっちゃく』に続く2代目『男!あばれはっちゃく』でも、3代目『熱血あばれはっちゃく』でも引き継がれ、ヒロインが転校生で弟がいる原作の設定はありません。

しかし、ヒロインが転校生というのと、弟がいるという設定が、4代目『痛快あばれはっちゃく』、5代目『逆転あばれはっちゃく』から出てくるのです。ただし、転校生であるというのと弟がいるという設定が同時に使われていません。

まず、ヒロインが転校生という設定は4代目『痛快あばれはっちゃく』に、ヒロインに弟がいるという設定は5代目『逆転あばれはっちゃく』に使われています。

転校生のヒロイン

過去にも記事にしましたが、『あばれはっちゃく』は4代目『痛快あばれはっちゃく』から、これまでの定番、お約束だった要素に変化を加えていきました。大きく分かる変化があるのは、最終作になった5代目『逆転あばれはっちゃく』ですが、シリーズの中でも、変化を加え始めた2作品が、それまでの3作品が取り扱わなかった、原作のヒロイン、ヒトミちゃんにある設定、転校生というのと、弟がいるという設定を持ち込んだのは、面白いなって思います。

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4代目ヒロイン、まゆみちゃんは長太郎と一緒に転校してきました。長太郎は学区変更による転校でしたが、まゆみちゃんのお父さんの春日教頭先生が教師で、転勤があるという職業だったことが最終回にまゆみちゃんが転校することに無理がなく、放送が2月で終わることを踏まえて、まゆみちゃんの卒業式を待たずに、春日教頭先生が校長として転任する理由が出来て、そこにドラマが生まれています。

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『痛快あばれはっちゃく』93話より

4代目の最終回は4代目ならではのオリジナルがある一方で、原作『あばれはっちゃく』のヒトミちゃんの転校のエピソードを思わせる要素も含まれていて、これは原作を重視していた初代『俺はあばれはっちゃく』の最終回にも繋がっている、ある種の原点回帰になっていると感じました。

全く同じではなく、ニュアンスが似ているというか、底辺に流れるテーマが同じで、所々に、あ、原作であったのだ、あ、初代であったのだと私は感じ取ったので、人によっては、まったく違うじゃないって思うかもしれません。

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また、原作『あばれはっちゃく』の長太郎は5年生から6年生に進級していますが、初代『俺はあばれはっちゃく』は1979年2月3日から放送が始まって、その時点で初代長太郎は5年生でしたが、新年度になった4月以降も5年生のままで進級しませんでした。しかし、4代目長太郎達は5年生から6年生に進級しています。

4代目は6年生になった時に、としこ役の飯島由起さんが山本けい子役の波田小百合さんに入れ替わった以外は、レギュラー子役が5年生から変わらなかったのもあって、2年近く育んだ絆の深さを感じました。

2代目『男!あばれはっちゃく』も2年続きましたが、みゆきちゃん以外の長太郎の同級生4人は入れ替わっているので、2年という長期でメイン同級生が1名しか変わっていないのは、4代目の大きな特徴だと思います。過去に他の代には見られない4代目『痛快あばれはっちゃく』ならではの特徴について記事にまとめています。

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原作『あばれはっちゃく』での長太郎にとって、宮村ヒトミと一緒にいる、卒業することはとても重要なことで、それは、ドラマの初代長太郎、4代目長太郎にとっても大事なことなのですが、もうすぐそこにある小学校の卒業式の存在が初代よりも明確にあった4代目の方が、より原作のヒトミちゃんの転校と卒業式に関する要素が大きくあったように思います。

ヒロインの弟

原作のヒトミちゃんにあって、ドラマで消えた設定に弟の存在があります。『俺はあばれはっちゃく』のヒトミちゃんは一人っ子で、ヒトミちゃんの後を継いだ『男!あばれはっちゃく』のみゆきちゃん、『熱血あばれはっちゃく』のあけみちゃん、『痛快あばれはっちゃく』のまゆみちゃん達には弟は存在せず、弟がいる原作の設定は、4作目までドラマには登場しませんでした。

しかし、最終作である5代目『逆転あばれはっちゃく』で、ヒロインあかねちゃんには弟がいる設定になっています。あかねちゃんの弟が初登場するのは2話。あかねちゃんの父親の洋一さんにだっこされて登場してきます。9話で名前がタダシだと分かります。あかねちゃんの弟タダシが目立って出てくる話が14話「誘拐魔を追え」です。

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左『逆転あばれはっちゃく』2話より、右『逆転あばれはっちゃく』14話より

原作のヒトミちゃんの弟の名前はヒロシで、年齢も名前もドラマのタダシとは違うのですがヒロインに弟がいるという原作の設定がドラマで使われたのは、5代目だけでした。5代目は長太郎があかねちゃんに頼まれて、タダシ君の面倒を見ることになるのですが、この話は初代9話「けとばせ過保護マル秘作戦」で長太郎がマサミの面倒を見ていたことを思い出しました。

5代目は4代目よりも多く変更を加え、特に父ちゃんの職業を大工から動物園の飼育員に変えたり、父ちゃん、母ちゃんの呼び方を父さん、母さんに変えたり、父ちゃんの性格を大きく変えたりしましたが、2クール目(14話から)に入ると父ちゃんの性格はこれまでのシリーズの父ちゃんの性格に近くなっていたりと、変化させた部分を戻した印象があります。

変化を取り入れながら、これまで使わなかった原作のヒロイン設定をいれつつ、新しい『あばれはっちゃく』を生み出そうとして、受け入れられなかった変化を戻して、なんとか人気を取り戻そうとした様子が5代目の2クール以降から感じられました。この2クール目あたりからの『逆転あばれはっちゃく』のテコ入れに関しては、DVD付属の解説書にも書いてあるので、持っている方は読んでいただけると、そうなのかと納得されると思います。

『痛快あばれはっちゃく』と『逆転あばれはっちゃく

シリーズの中で、テコ入れや変化を加えながらも、これまでドラマで使わなかった原作のヒロインにあった設定をそれぞれに取り入れて、新しい要素を加えながらも原点回帰もしていた4代目と5代目。変化しているようでいて、実は原作をちゃんと重んじていた部分もちゃんとあったことを知れたのは、改めてDVDで見返すことが出来るようになったお陰だなって思います。

私が好きな芸能人

 ちょっと驚いたこと

ブログを書いてきて、コメントを頂くようになって驚いたことは、私が吉田友紀さんが大好きだと思われたことです。いえ、決して嫌いではなく、ドラマの中で演技をされている吉田友紀さんは大好きで、吉田さんの出演されているドラマも好きな作品が多いので、間違いではないのですが、そんなにも私が吉田友紀さん大好き人間だと思われた根拠は何なのだろう?と疑問に感じました。

吉田友紀さんも好きな芸能人、俳優の一人ですが、他に私が好きになってきた特に心に深く残る芸能人の方達を紹介していきます。

 ピンク・レディーのケイちゃん

私が生まれて初めて大好きになった芸能人がピンク・レディーのケイちゃんです。ケイちゃんがこの世の中で一番かわいい存在で、こんなに可愛くて女らしい存在に、ものすごく憧れました。ケイちゃんを見ているだけで幸せ。ケイちゃんの歌声を聞いているだけで幸せ。ケイちゃんの事を考えるだけで楽しい、と、そのくらいケイちゃんが大好きでした。

ケイちゃんは私が求める女の子の要素を全て持っていて、やがてピンク・レディーが解散して私が認識するピンク・レディーのケイちゃんの姿が見えなくなると、ケイちゃん大好きだったなっていう感情だけが残り続けました。もっと大きかったら、解散後のケイちゃんを認識して追いかけていたと思いますが、私が解散後のケイちゃんを認識したのは、ずいぶん、後でした。

深夜番組の『愛のエプロン』にケイちゃんが出演していたのを見て、ああ、ピンク・レディーのケイちゃんだ。ケイちゃんって可愛くて歌が上手いだけじゃなくて、お料理も上手なんだ。それに、今のケイちゃんはとても綺麗と思ったのでした。ケイちゃんは今でも大好きで、憧れの女性です。

南野陽子さん

ケイちゃんを見失ってから、長い間、ケイちゃんより好きになれる芸能人が現れませんでした。4歳の頃から大好きなケイちゃんと同じくらい好きになったのは、11歳の時に好きになった南野陽子さんです。私が南野陽子さんのファンになったきっかけは、テレビドラマ『スケバン刑事2』。もう、このドラマが大好きで、もちろん、前作の『スケバン刑事』も見ていて、その流れで初回から見ていたのですけども、私は2作目の『スケバン刑事』の方に嵌りました。

前作は原作漫画の『スケバン刑事』にかなり近い作品でしたが、2作目はかなりオリジナル要素が強くなりました。それでも、原作者の和田慎二先生が、2作目をとても気に入ってくれて大好きでしたので、2作目ファンの私はとても嬉しかったのです。なんというか、こうして、書いてみると、『スケバン刑事』と『あばれはっちゃく』ってなんとなく似ていますね、似ているのは人気ドラマになってシリーズ化したドラマ作品で、最初の1作目が原作に一番近いというところなんですけども。

スケバン刑事』でファンになって、歌手として活躍されている南野陽子さんの歌も好きになって、『ベストテン』とか『トップテン』に出演される南野陽子さんの歌を聞いたり、歌ったり、お祭りの夜店で売っていた南野陽子さんの下敷きを買ってそれを学校に持っていったりしていました。

大好きな南野陽子さんでしたが、私が中学生の頃に、南野陽子さん主演で私が大好きな少女漫画『はいからさんが通る』の映画に主演されることになったのです。以前も、宝塚歌劇団の『はいからさんが通る』の記事にも書いたのですが、私はこの映画だけは、当時、絶対に見ないと決めて、今も見ていないのです。

なぜなら、大好きな南野陽子さんで、大好きな『はいからさんが通る』のイメージを壊されたくなかったから。映画を見ていないのに、あの作品を映画1本でおさまるわけがないと中学生の私は思い込んでいたのですね。今、思うと、本当に失礼な話なんですが、そう思っていたのです。

今だったら、そういう気持ちも少なくなってきたので、機会があれば南野陽子さんの紅緒を見たいなって気持ちは強くなりました。

伊集院光さん

中学を卒業して、高校に入学した時に入学祝として父が私専用のラジオを買ってくれました。ラジオだけじゃなく、カセットやCDも聴けるソニーのCDラジカセ。私は、高校に入学して、地学の担任の教頭先生やクラスメイトと上手くいかずに、いじめられ、笑い者にされるようになって、悩み担任の先生に相談をしたりして、なんとか馴染もうとしたのですが、それが出来ずに学校に行くこと、外出すること、人と話すことに恐怖を感じるようになって、登校拒否になってしまいました。

と、同時期に今も続く病気を発病して、皮膚が汚く見た目も悪くなってきて、登校拒否になって勉強にも遅れが出てくると、自分に対しての自信もなくなり、この地獄から抜け出したい、消えてしまいたいという希死念慮が出てくるようになってきました。そんな時に、ラジオのチューニングを合わせていた時に、偶然、ニッポン放送で放送していた伊集院光さんのラジオを聞いて、今、消えたら、この楽しいラジオが聴けなくなるんだな、だったら、もう少し生きよう、明日まで生きようと思って、聞き続けました。この番組が帯番組だったのが私にとっての救いでした。

高校時代に伊集院さんのラジオがなければ、私は今ここで『柿の葉日記』を書いていません。伊集院光さんは私の命の恩人であり、かけがえのない存在です。現在も毎週月曜日深夜、月曜日から木曜日に毎朝ラジオ番組をされていますが、そのラジオも聴いて、日々、生きる糧にしています。伊集院さんはテレビでも活躍されていて、ドラマやアニメの吹き替えもされていて、それも見ていますが、より伊集院さんの考えが聴けるラジオや伊集院さんのエッセイ本が私は好きです。

伊集院さんの人に配慮して喋る言葉、過去の自分の発言も踏まえての言葉、ご本人が経験したことを経て感じ取った人の情けや思いを聞くたびに、伊集院さんのファンで良かったなって思います。

涼風真世さん(かなめさん)

テレビアニメ『るろうに剣心』の剣心役で気になり、NHK宝塚歌劇団在団時の涼風真世さん主演の『ベルサイユのばら オスカル編』の公演を見て、元月組トップスター涼風真世さんこと、かなめさんを好きになりました。

かなめさんの魅力は、何と言ってもあの歌声です。顔立ちは、男役とは思えない愛らしい顔立ちなのに、声は低く響き、耳に残り、余韻の深い魅力的な声で、心が奪い取られます。地声はとても幼く可愛らしい声なのに、男役の演技の時、男役として歌う時の声は、ずっしりとしていて安定があり、聞き取りやすく、芯があって、頭の奥底に入り込んでくる。

人目を惹く華やかさを持ち合わせ、まさしくトップスターとしてのオーラが溢れていて、還暦を過ぎた今でも、声の魅力は衰えることなく、歌の上手さは増していて、本当に素敵な人だなって思います。

かなめさんに関するエピソードを知ると、いろいろとすごい人だなって思ったり、私が嫌いな不倫とかもされてたりするのですが、なんというか、不倫をする人に対して嫌悪感を持ってしまう私なのに、かなめさんに関しては、その芝居や歌声を目にして、耳にすると、そんなことどうでもいいと思ってしまうのです。

なんというか、人の恋路や夫婦関係は、赤の他人の私には関係のないことだしなっていう考えが、かなめさんに関してだけは思ってしまうのです。他の芸能人の不倫に関しては怒り心頭になるのに、不倫の被害者の方もいるのに、なんで、こう、かなめさんに関してだけは、不倫なんてどうでもいいと思ってしまうのか、自分でも不思議です。

好きな人に支えられて

他にも好きな芸能人や憧れる人達はいるのですが、ここで書いた4人の芸能人の方達は、私のこれまでの人生において、重要な存在で特別な人達です。私がファンになり、今も好きでいる人達には、パワーがあって、人を惹きつけ、心を癒す力を持っている人達なんだと思います。私にとっては、この4人がそうですが、他の方々にとっては、また別の人がそういう存在であると思います。

人にはそれぞれに大切にしている存在があって、そういう存在に対してはこちらも大切にしたいなって思いますね。大切なものを壊されるのは、とても悲しいことですから。

5代目ヒロイン・あかねちゃんのお父さん役中原由視さん

『本日も晴天なり』のドラマを見て当ブログを訪れた方達へ(2023年1月24日追記)

『本日も晴天なり』のNHKBSP、NHKBS4kの放送を見て、中原由視さんを中原丈雄さんだと思われて、当ブログに初めてお越しくださった方へ。中原由視さんと中原丈雄さんに関する記事の考察を新たに書きましたので、ご興味のある方は下記リンクにあるこのブログの記事をお読みくださると嬉しいです。また、情報を持ちの方はリンク記事にある私の質問にお答えくださると、とても嬉しく思います。

kakinoha.hatenadiary.com

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あかねちゃんの父・洋一さん

5代目『逆転あばれはっちゃく』のヒロイン、あかねちゃんの父親の洋一を演じたのが、中原由視さんです。中原さんは、5代目の前に、4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月2日~1985年2月23日)5話「富士を走る少女マル秘作戦」にレイコちゃんの父親で出演しています。中原由視さんは『逆転あばれはっちゃく』(1985年3月2日~9月21日)では、2話から出演され、14話、21話にも出演されています。

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『痛快あばれはっちゃく』5話より、中原由視さん

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『逆転あばれはっちゃく』2話より、中原由視さん

いつも、コメントをくださる万江仁士さんがコメントやご自身のYouTubeチャンネルで、中原由視さんを中原丈雄さんではないか、と話されましたが、私は中原由視さんと中原丈雄さんは別人だと思います。お二人のドラマ出演歴を調べました。

中原丈雄さんのデビュー作の前に

中原由視さんのドラマ出演歴を調べると、中原由視さんは1979年『3年B組金八先生』(TBSテレビ)の21話、22話に出演されています。また、1982年にポーラテレビ小説『女・かけこみ寺』(TBSテレビ)にも出演しています。

そして、この『女・かけこみ寺』が中原丈雄さんのテレビドラマデビュー作になるのです。中原由視さんは、中原丈雄さんがテレビドラマデビューした1982年よりも前に既に1979年1作目の『金八先生』でドラマ出演されており、また、中原丈雄さんがデビューしたドラマに、主な配役として出演していました。

中原由視さんは1982年以降も中原由視名義でドラマ出演をされており、NHK連続テレビ小説『本日も晴天なり』の1982年2月からの17週目から出演(1981年10月5日~1982年4月3日・脚本・小山内美江子)、1983年『ひとりぼっちのオリンピック』『痛快あばれはっちゃく』5話、1985年『特捜最前線』407話、『逆転あばれはっちゃく』等に出演しています。

中原丈雄さんは1984年『私鉄沿線97分署』84話、1985年12月放送の火曜サスペンス劇場『たった独りのあなたのために』に出演しており、同一人物が短期間で名前をドラマごとに変えて出演されているとは考えにくいです。何より中原丈雄さんのデビュー作に、中原由視さんが「中原由視」名義でキャストに名を連ねていることから考えても、顔が似ているけれども、別人だと判断しました。

コメントの返信でも同じ内容を書きましたが、改めて記事にして伝えたいと思い記事にしました。これで、本当に中原由視さんと中原丈雄さんが同一人物だったら恥ずかしいのですが。

追記(2021年8月24日)

中原由視さんは、テレビドラマの他、映画『ビルマの竪琴』(1985年・市川崑監督)、1985年に全日本トラック協会のCM『大切な荷物』に木村弓美さんと一緒に出演されています。ちなみに中原丈雄さんは映画デビュー作を1992年中島丈博監督の『おこげ』としています。なお『おこげ』(1992年)の前に中原丈雄さんは、映画『もっともあぶない刑事』(1989年4月22日公開・東映)に宮坂四郎役で出演しています。

参考サイトリンク

テレビドラマデータベース 「女・かけこみ寺・ドラマ詳細データ」

http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-19331

脚本データベース・脚本『本日も晴天なり』データーページ

http://db.nkac.or.jp/detail.htm?id=K02-07823-00&langId=

ビルマの竪琴』出演者

出演者一覧191

テレビCM・日本トラック協会CM「大切な荷物」

検索結果 大切な荷物「大切な荷物」 - 放送ライブラリ公式ページ

中原丈雄さんの事務所のページ

中原丈雄 | オフィス佐々木

改名

俳優の方の中には改名をされる人も多く、『あばれはっちゃく』に出演された方達も改名をされているので、似ている顔立ちや、旧芸名と似ている名前を見ると、同一人物だと思ってしまったりします。改名前と後の名前が広く知れ渡っている場合は問題がないのですが、全ての方々がそうだとは限りません。

あばれはっちゃく』の出演者で改名している人は、出演者を調べていくと、結構、多くいて、中には元の芸名と全く変わっていたりするので、調べるのが大変です。私のように昔のドラマが好きな方がされているサイトでしっかりとした資料に戻づいての配役表を出していたり、画像付きで俳優の方達を紹介している個人ブログを参照にしたり、ウィキペディア放送ライブラリーを見たり、手元に他に出演したドラマの録画やDVDがある場合はそれを確認して、1カ所だけでなく、最低3カ所以上で確認を取って、同一人物だと判定しています。

改名した『あばれはっちゃく』の出演者といえば、東野英心さんが一番に思いつきますね。他に『俺はあばれはっちゃく』42話に出演された山添三千代さんと増田恵美さん、『男!あばれはっちゃく』84話に出演した倉地雄平さん等、全て書くとキリがないのでここまでにしますが、旧芸名と全く違う名前に改名されていると、画像で確認しないと同一人物判定は難しいですね。

ここで例を挙げた東野英心さんと倉地雄平さんは、改名前と改名後の名前が近いのですが、山添三千代さんと増田恵美さんは改名後の名前がかなり違っていて、それでも山添さんは顎にあるほくろと増田さんはまっすぐで印象的な眉の特徴で顔を見れば、同一人物だとはっきり分かりました。

ちなみにご存知の方も多いと思いますが、東野英心さんの旧芸名が東野孝彦さん、倉地雄平さんの現芸名が倉知成満さん、山添三千代さんの改名後の名前が香川三千さん、増田恵美さんの改名後の名前が立花愛子さんです。

個人ブログの限界を感じても

個人でブログをやっていると、思い込みによる書き間違いやケアレスミス、完全に私が間違えて記事にしてしまうこともあります。私一人で確認して、記事にしているので、ダブルチェックが出来ないというのもあるのですが、このブログは仕事ではなく、私の趣味で書いているものなので、ああ、個人のブログの情報ってこんな程度なんだなって思うか、ああ、仕方がないな間違いを教えてやるかに二分されると思うんですが、私のブログに訪れてコメントをくださる方の殆どは、私のミスや間違いを優しく指摘してくれる人が多いので、とても、助かっています。

時々、個人ブログの限界を感じる時もありますが、私が気づかなかった点、見落としていたこと、知らなかったこと、間違っていたことに対してのコメントを頂いた時に、このブログは私が一人で調べて書いたり、感じたことや体験したこと、思い出に基づいて書いているけれども、決して独りぼっちのブログではないんだなって感じて、皆様のコメントや頂く情報に対してとても感謝しています。

父ちゃん・桜間長治について(ドラマを見て分かる設定104)

シリーズを通して見える父ちゃんの趣味

以前からも書いてきましたが、父ちゃんの趣味は釣りと将棋だったと思います。明確に断定されてはないのですが、作品を見ていくと、父ちゃんが特に釣りと将棋に対して、とても深い興味を持っていることが分かります。

例えば、初代『俺はあばれはっちゃく』だと、16話「ガードマンマル秘作戦」で母ちゃんとてるほが全自動洗濯機を買って欲しいとお願いした時に、釣り竿を買うと言っていたり、25話「ガマン旅行だマル秘作戦」を見ると、父ちゃん自慢の釣り竿と旅先での釣りを楽しみにしていますし、30話「毎度おさわがせマル秘作戦」では、長太郎が鰻とりについて、父ちゃんから教えてもらったことなどをクラスメイトに自慢している場面などが見られます。

また、初代の1話「猛犬退治だマル秘作戦」で長太郎がナポレオンの気をそらせるために、公一に釣り竿を使わせていますが、これも恐らくは父ちゃんの釣り竿の1つだったのでは、と思います。(他にもあると思いますが、今、DVDが見返せない状態で、記憶にある中で思いつくのを書いていますので、漏れがあるのはご了承ください、後で確認したら追記します)

初代の父ちゃんに関しての趣味について書いた過去記事。

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 2代目『男!あばれはっちゃく』でも長太郎達を追いかけて、22話「探せ!海賊の宝マル秘作戦」で寺山先生の故郷に来た時に楽しそうに海釣りをしています。また、3代目『熱血あばれはっちゃく』41話「俺よりはっちゃくマル秘作戦」でも、父ちゃんは魚拓を自慢しています。

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『男!あばれはっちゃく』22話より、『熱血あばれはっちゃく』41話より

こうして、シリーズを通して父ちゃんが楽しみしていたり、自慢していることが、釣りであるとすると、シリーズ共通の父ちゃんの趣味として釣りが念頭にあるんだなって思うのです。また、この時代のこの世代の中年男性の趣味の1つに釣りがメジャーだったのかなとも思います。

父ちゃんの年齢

父ちゃんの年齢に関しては、かつて考察していて、初代は父ちゃんは午年であることが、初代の6話「アネキくたばれマル秘作戦」の母ちゃんの台詞から分かり、かつ25話「ガマン旅行だマル秘作戦」の旅館の案内係募集の採用年齢を踏まえると、父ちゃんは1942年(昭和17年)生まれになるので、『俺はあばれはっちゃく』放送当時(1979年2月~1980年3月)の時は、37歳だと推測が出来ます。

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『俺はあばれはっちゃく』25話より

また、3代目の26話「決闘!体力テストマル秘作戦」の町内体力測定で、長太郎達の学校の校医で町内会長の村山さんが父ちゃんと実の父ちゃんが同じ19年生まれだと言い、実の父ちゃんが38歳だと自分の年齢を言うので、父ちゃんも1944年(昭和19年)生まれで『熱血あばれはっちゃく』放送当時(1982年4月~1983年3月)の時は38歳だと分かります。(他の代では私が父ちゃんの年齢を確認出来る場面や台詞に出くわしていないので、今の時点では不明ですが、分かり次第、随時、記事にしていきます。慌てずに気長にお待ちください)

父ちゃんはだいたい、私の父と同世代だと見ていいと思います。何より、3代目に至っては、私の父と3代目の父ちゃんは同い年です。

父ちゃんの年齢についての考察した過去記事。

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私の父は、釣りを趣味としてなかったのですが、(父の趣味は漫画と登山とボーリングと写真)だからといって、父ちゃんの世代が釣りを趣味にしている人がいなかったとは、限らないですものね。また、釣り以外に父ちゃんが好きだったなって思うのは、将棋ですね。

将棋

私は将棋にはあんまり縁がなかったのですが、中学時代に将棋クラブがあって、クラスの男子数名が将棋クラブに入っていて楽しそうでした。初代も28話「ペンフレンドマル秘作戦」で長太郎が信如と将棋を指していて、男の子には将棋は案外とメジャーなゲームなのかなって思ったりもします。現在も将棋は注目を浴びていますね。他の代でも、ちょくちょく見かけるのですが、印象に大きく残るのは、4代目『痛快あばれはっちゃく』の1話「あばれ自己紹介マル秘作戦」で父ちゃんが隼人さんと将棋を指しているところです。

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『痛快あばれはっちゃく』1話より

毎回リセットされるけど

あばれはっちゃく』シリーズでは、スピンオフを使って、父ちゃん(桜間長治)役の東野英心さん、母ちゃん(桜間和子)役の久里千春さん、長太郎の担任の先生役の山内賢さんがシリーズを通して出演され、先生の役名は代ごとに変わりましたが、父ちゃんと母ちゃんの名前は同じままで演じた俳優も同じ東野英心さんと久里千春さんだったので、設定が変わっても、子どもの頃は同じ人物のような感覚で受けとめていました。

また、名前が違っても山内賢さん演じる先生についても同じ人物という感覚でしたが、『あばれはっちゃく』の世界観は、その代ごとに違う別世界の話になっていて、毎回新シリーズが始まるとリセットされて、新しい『あばれはっちゃく』の世界のお話が始まっていた訳ですが、こうしてシリーズ通して父ちゃんの趣味が同じであることを見ていると、シリーズの共通認識として、底辺に父ちゃんの趣味の一貫性があったんだなって思います。趣味というのは、その人の人柄、性格を形成する一つだと思いますので、そうして、父ちゃんという一つの個性、人格をシリーズ通して作ることで、シリーズの一貫性を持たせていたんだなって思うのです。

このブログでは、スピンオフが昔の日本のドラマの中で、どのような意味で使われた言葉なのかを説明してきました。

下記の毒蝮三太夫さんの公式YouTubeマムちゃんねるでゲストに来た古谷敏さんと毒蝮さんがスピンオフについて語っていますので、そのYouTubeチャンネルを視聴して頂き、ドラマの配役におけるスピンオフが現在の認識とは違う意味で使われていたことしっかりと認識して頂きたいです。理解して頂かないと、私の書くブログ記事の意味が通じなくて悲しいので理解してくれると嬉しいです。下記の動画でスピンオフに関して出てくるのは、3:50あたりからです。


www.youtube.com

 スピンオフについて触れた過去記事。

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 コメントに対する返信について

いつもコメントをありがとうございます。返信に関しては、私自身、コメントを読み、言葉を選んで答えたり、調べた後で答えたりすることもあるために、すぐに返信を返すことが出来ません。読んだうえで、言葉を選んだつもりでも、的外れな答えをして、相手をがっかりさせたり、失望されたりすることも、しばしばあり、申し訳なく思うのですが、返信が出来るコメントであれば、返信は遅くなってもしますので、お待ちいただければ嬉しいです。

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だいこんの花

人知れず

だいこんの花を知っていますか。いえ、野菜のだいこんの花ではありません。昔、放送されていたテレビドラマの『だいこんの花』です。私自身も、ドラマを見たことがなく、オープニングだけ少し知っているくらいです。そのオープニングで主役の竹脇無我さんが朗読する森繁久彌さんの詩が私は大好きなのです。

人知れず忘れられた茎に咲き 人知れずこぼれ散る 細かな白いだいこんの花

誰も知らない誰もが忘れた気にも留めない茎に咲いて、咲いても気づかれることなく散っていく、細かで白いだいこんの花に控えめながらも、そこに存在したことを静かに物語っているだいこんの花の姿が見てとれて、私は誰にも知られることがなくとも、そこで生きている「だいこんの花」に強さを感じて、自分自身もそうでありたいと思うのです。

そして、僭越ながら、私自身の存在、私のこのブログの存在も、このだいこんの花のような存在であると考えています。

人知れず忘れられた場所で思い出を書き、人知れず誰にも届かない手紙を書き、誰にも伝わらない子どもの頃の思いを書き続け、届いているか分からない情報を流し続ける、そんな場所 、ふと、思い出したときに訪れて、思い出が補完されたり、伝えたいことを伝え終わったら去っていく場所、いつもではないが、ふと、そこにあったと思い出して、ちょっと立ち寄る場所、誰からも見向きもされず、関心を持たれないけれども、何かの拍子に思い出して来る場所、そんな、殆ど反応がない場所で、誰に向けて誰が読んでくれているか分からないところで、独り相撲をしている場所で、せめて控えめで強く、弱く見えても、しっかりと生きて存在を示している、だいこんの花のような存在でありたいと願っているのです。

だいこんの花』は1970年~1977年まで放送され、松木ひろしさんから向田邦子さんにメインライターが変わって続いた人気ドラマ。

私が物心つく前に終わってしまったドラマですが、機会があれば視聴したいドラマの1つです。松木ひろしさんも、向田邦子さんも大好きな脚本家の方ですし、多くの好きな俳優の方も出演されています。

特に私は向田邦子さんの書く文章が大好きで、ドラマも好きです。数は少ないのですが、CSで見た『寺内貫太郎一家』や再放送で見た『パパと呼ばないで』『阿修羅のごとく』が好きだったりします。もうすぐ、向田邦子さんの命日がやってきますが、飛行機事故で若くしてお亡くなりになったのが、本当に残念です。有名な話ですが、向田さんは飛行機が嫌いだったのに、飛行機の墜落事故で命を落としたのが、なんとも残念です。

このブログは、人知れず誰も知らないところで思い出を連ねているだけの、好きなこと、好きな作品、好きな人について語るだけの、そんなブログで、そんな私の思い出と誰かの思い出が交差した時に、僅かな交流が生まれる場であればいいな、そう、思ってここを訪れてくれる人がいたらいいなって思いながら、私の思いや情報がちゃんとここを訪れた人に届いていたらと思いながら、気まぐれに綴っています。