柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

3代目あばれはっちゃく荒木直也さんのCMソング

荒木直也さんが出演したCM

こうさんから荒木直也さんのCM情報を頂いたので、早速調べてみました。すると、荒木直也さんがお父さんの荒木とよひささん作詞の東京電力のCMソングのレコードを出されていたことが分かりました。そのレコードがヤフオク!などに出ています。そのCMソングのタイトルは

『息子よ/お前と俺と』(東京電力CMソング)

page.auctions.yahoo.co.jp

aucview.aucfan.com

レコードのジャケットは、サッカーをしている荒木直也さんの写真なので、まるで3代目あばれはっちゃく長太郎のレコードみたいに感じました。

『息子よ』がA面、『お前と俺と』がB面。

歌詞を読むと、『息子よ』が荒木とよひささん、『お前と俺と』が荒木直也さんが歌っている印象を受けました。CMに使われたのは、A面の『息子よ』で父と子の掛け合いの歌とのこと。

こうさんの情報では『あばれはっちゃく』出演前にCMに出ていたそうなのですが、ジャケット写真を見ると3代目の長太郎役の頃に出ていたのかなって思ってしまいました。実父の荒木とよひささんの作詞のCMソングで、掛け合いの歌なんてなんか親子共演CMって感じがします。

田渕選手の応援ソングだけでなく、荒木さんはお父さんの作詞の歌を他にも歌われてレコードを出されていたのですね、荒木さんが後に音楽プロデューサーの仕事に就かれたのも、お父さんの影響があったと思ったのですが、既に子役時代に歌手の仕事もされていたのもあったのかなって思います。

こうさんから頂いたCMに関する情報で私が調べて分かったのは、現段階ではここまでで、流れていたテレビCMまでには辿り着かなかったのですが、荒木さんの出演されたCMとCMソングについて知ることが出来たのは嬉しかったです。

こうさん、情報ありがとうございました。

『熱血あばれはっちゃく』時代に発売されていた本

 

人気のピーク

『熱血あばれはっちゃく』放送当時に、『あばれはっちゃく』に関連する書籍が私が知る限り2冊発売されました。

初代『俺はあばれはっちゃく』が10話を超えたあたりから視聴率が出始め、20話あたりで20%近くの視聴率を出し、2代目『男!あばれはっちゃく』が2年続き、1時間のスペシャル特番があったり、3代目『熱血あばれはっちゃく』が始まる前にスペシャルが放送された『あばれはっちゃく』シリーズは、この3代目が始まる直前が人気が一番高まり、世間の認知度も高くなっていた頃だったと思います。

 このブログでは以前から書いていますが、『あばれはっちゃく』は元々全26話で終わる予定のドラマであり、当初からシリーズ化を目的として制作されていないドラマでした。

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それが初代の途中から資料*1を読むと、10話あたりから人気が出て、20話あたりから人気が盛り上がってきたことで、シリーズ化をしていくことになったことが分かります。

『俺はあばれはっちゃく』が予想外の人気を得た事で、2代目『男!あばれはっちゃく』の制作が決まり、2代目も人気が継続し、1時間のスペシャル版、3代目『熱血あばれはっちゃく』と繋がりシリーズ化されていったのです。

1979年当時は、テレビは一家に一台の時代。『あばれはっちゃく』の裏番組はTBSの『大橋巨泉クイズダービー』があり、さらにプロ野球シーズンには日本テレビの巨人戦があり、『俺はあばれはっちゃく』が始まった1979年は巨人軍に江川卓投手が入団された年でもあったので、巨人戦の視聴率が高かった時代です。その視聴率の煽りを食らって、巨人戦がある時は、『俺はあばれはっちゃく』の視聴率が下がるので、吉田友紀さんは、江川さんの事が嫌いだと、DVDBOX付属のブックレットのインタビューで正直に答えています。

 一家に一台しかないテレビでの家族間でのチャンネル争いがどれだけのものか。また、ネットのない時代に土曜日の夜7時半に裏番組に常に30%前後の番組を持ちながら、当初は5%しかなかった視聴率を20%以上にして、作品をシリーズ化させた『あばれはっちゃく』がいかに勢いのあった人気児童ドラマであったかを当時を知らない人達に理解して欲しいです。

あばれはっちゃく写真集

そんな『あばれはっちゃく』の人気が定着し、安定した3代目『熱血あばれはっちゃく』時代に3代目『熱血あばれはっちゃく』を中心とした写真集『テレビ朝日ゴールデンアルバム 写真集 熱血あばれはっちゃく』が発売されました。

現在は絶版ですが、まんだらけのページで写真集の表紙と一部中身を閲覧することが可能です。

www.mandarake.co.jp

 『熱血あばれはっちゃく』だけでなく、初代長太郎役吉田友紀さん、2代目長太郎役栗又厚さんについての情報や『俺はあばれはっちゃく』『男!あばれはっちゃく』の振り返りなどもあります。

東野英心さんの自伝

また、3代目『熱血あばれはっちゃく』放送当時に、父ちゃん役の東野英心さんが書かれた自伝本『クラブと恋と夢』があります。
この本についても、過去に『柿の葉日記』で本を読んだ私の感想を書いているので、興味がある方は読んでくださると嬉しいです。

これには東野英心さんの半生、父親の東野英治郎さんとの関係、役者を目指した理由、『あばれはっちゃく』の父ちゃん役についての想い、『あばれはっちゃく』のプロデューサーの鍛冶昇さんの作品に対する思いや、父ちゃん役のオーディションでのこと、共演した子役、長太郎役の吉田友紀さん、栗又厚さん、荒木直也さん達への想いや、『あばれはっちゃく』がとんでもない低俗の番組だけど、うちの子が好きなのよと言われた思い出について書かれていて、以前にも記事に書いたのですが、『あばれはっちゃく』ファンの方には、ぜひ、一度でいいから目を通して頂きたい本です。

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*1:『俺はあばれはっちゃく』DVDBOX2付属ブックレット参照

懐かしいCM(あばれはっちゃく関連?)

コメントで『あばれはっちゃく』の出演者が出演しているCMに関しての情報を頂いたので、吉田友紀さんが過去に出演したCMに関する情報とこのブログで書いた『あばれはっちゃく』の出演者が出演したCMに言及している過去記事と合わせて紹介します。

裏付けが取れていないものもあります。

マクドナルド

現在、マクドナルド公式YouTubeチャンネルで50年の振り返り動画がUPされており、そこにテレビCMを開始した1973年のCMの動画が使われているのですが、この動画に出演する男の子が吉田さんに似ているとのこと(さとうさん情報)。

 私が過去に教えて頂いた吉田さんが出演しているCM動画よりも鮮明ではっきり顔が認識できました。上記引用動画0:20あたり。

 ちなみに過去に紹介して頂いたCMは1978年のものなので、単純に考えるとCMの子が吉田友紀さんの場合は、5年間はマクドナルドのCMに出演されていたということになります。

下の画像が1978年のマクドナルドのCMに出演している吉田友紀さんではないかと思われる男の子です。

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1978年マクドナルドCMより

 ナレーションがありますが、男の子の台詞、声はありません。

追記(2021年3月23日)

さとうさんから教えて頂いたマクドナルド公式YouTubeにあるCMに出ている男の子は吉田友紀さんだと判明しました。この時に台詞もあり、その台詞に関しても分かりましたが、ここではそれがどんな言葉だったかを書くのは控えさせて頂きます。

おそらく、吉田さんのファンの方であれば、ネット検索で調べたら分かると思います。

判明したマクドナルドのCM情報は、1973年版の方のみで1978年版に関しては不明なのでその点混同しないようにお願いします。

国際羊毛

続いて、もう少し幼い頃の吉田さんが出演したと思われる国際羊毛のCMです。

男の子が泣くのをこらえて一本道をずっと歩いて父親らしき人のところまで辿り着き、父親におんぶされて帰っていくCMです。

BGMが流れ、父親に背負われた男の子の寝顔にナレーションがかかります。

こちらも男の子の台詞はありません。

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国際羊毛のCMより

まるで一本の映画のラストシーンのようなCMで落ち着きがあります。

男の子の年齢は見た目からおそらくは5歳頃ではないかと推測しますが、こちらも吉田友紀さんかの裏付けはとれていません。

国際羊毛のCMは過去にTwitterの相互フォロワーの方から教えていただきました。

追記(2021年4月12日)

さとうさんからの情報で国際羊毛のCMの子役が吉田友紀さんだと判明しました。

検索結果 ウールマーク「ふれあい」 - 放送ライブラリ公式ページ

教えて頂いた放送ライブラリー公式ページでCMの出演者に吉田友紀さんの名前を確認しました。

1972年のCMなので、1966年8月4日生まれの吉田さんが5歳か6歳の頃です。

さとうさん、情報ありがとうございました。

追記(2021年7月16日)

再びさとうさんより国際羊毛のCMに関しての情報を頂きました。国際羊毛のCMに関して『ウールマーク戦略』1972年5月発行の本にCMの写真が掲載されていたということです。この本の発行日から、撮影時の吉田さんは5歳で正解だという確認を頂きました。改めて、さとうさん詳しい情報をありがとうございました。検索をかけてみたところ、Amazon国会図書館で同名の本を見つけました。

iss.ndl.go.jp

三菱テレビたっち・おん・ぱ

私は見た記憶がないのですが、吉田さんが出演したCMに1976年から1977年頃にちあきなおみさんと一緒に出演した三菱のカラーテレビのCMがあります。

花王のザブ

後は過去にも紹介しましたが、久里千春さん、青木和代さんと一緒に『あばれはっちゃく』を思わせるCM出演があります。下記引用動画31:39からと36:39あたり。青木和代さんがいるバージョンは36:39あたりから。

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あばれはっちゃく』出演者が出演しているCM

あばれはっちゃく』シリーズに出演された方々は、多くのCM出演があり、それらを全て網羅することはできませんが、過去に紹介した吉田さん以外の出演者のCM出演に関する記事とエルビスさんから頂いた『男!あばれはっちゃく』の洋子さん役の浅川薫さんらしき人が出演しているCMとさとうさんから頂いたみゆきちゃん役の鈴木輝江さんらしき人が出演しているCMを紹介します。

 酒井一圭さんは現在、純烈としてテレビCMで見かけ、ラジオCMでも声を耳にしますね。

酒井さんだけ現在放映中のCMなので、懐かしいCMの記事の中では番外編ですね。

  • 東野英心さん 父ちゃん 下記引用動画0:33あたり。

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www.youtube.com

番外編

あと、2007年に江崎グリコのチョコレート菓子GABAのCMで『あばれはっちゃく』の初代『俺はあばれはっちゃく』から4代目『痛快!あばれはっちゃく』の主題歌『タンゴむりすんな!』が使われていました。

オリジナルソングは堀江美都子さんだけど、CMソングは違う方の声ですね。(多分)

CMの方の歌手を知っている方はいらっしゃいますか。

 

一番古い時代の夢を見た

幼い頃の記憶

私が記憶している一番古い記憶は、4歳の頃の記憶です。

その頃の私は神奈川県横浜市磯子区に住んでいました。

その時代の頃の私が夢に出てきて、母がやたらと私を褒めていました。

私の記憶にない2歳か3歳の頃の話も生前に母から聞いていた母が妹を妊娠して病院に入院していた時に母の見舞いに私が祖母と来た時に、母を励ました話が夢に出てきて、なんだかとても懐かしい気分でした。

私にとって横浜に住んでいた頃は、なんのしがらみもなく、嫌なことが1つもなく、人を恨むことも全くない心も穏やかで一番平和な時代だったので、本当に気持ちが安らぎ、ああ、こういう時代がずっと続いていたら良かったなと感じる夢で懐かしく楽しい気分になりながらも、今では、もうこんな平和な時代はこうないんだなって思うと悲しくなって、母が褒めてくれた私は今はもうどこにもいなくて情けなくて、夢の中で泣いて泣きながら目が覚めました。

 

今回は少しだけ幸せな思い出の夢でしたが、ここ最近は悪夢を見ていて怖くて泣いて目が覚めていました。

今日も泣きながら目が覚めましたが、少しだけ幸せな時代を懐かしく思い出す夢だったのでちょっとだけ幸せでした。

 

ちょっとした小ネタ

ペア―ルック

多分、探せば他にもあると思うのですが、昨日の記事を書く時に『俺はあばれはっちゃく』18話を見なおしていて気が付いたので、それを紹介します。

長太郎が佐々木先生とぶつかって、恵子ちゃん達を呼んだ時に廊下に出てきた恵子ちゃんと公一の姿を見る事が出来るのですが、この2人服がお揃いというか、とても似ている服を着ています。

さらに2人が並んでいるので、ペア―ルックに見えます。

ペア―ルックといっても深い意味はなく、たまたま同じような服装になっただけですが、お揃いなんだって思いましたね。

 

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『俺はあばれはっちゃく』18話

あばれはっちゃく』シリーズでは国際放映の衣装部の衣装を使われていたというので、『あばれはっちゃく』シリーズ以外の国際放映のドラマでも長太郎達が着ていた服を見つけることが出来ます。

 私は今見ても、長太郎達がドラマの中で着ていた服はかっこよくて、可愛くて、綺麗だなって思うのですが、若い人達にはどのように見えているのでしょうか。

服のセンスも時代によって価値観が変わり、昔の服がカッコイイと再び流行ったりして、確か1970年代の服装が1990年代に再び流行った時代もありましたね。

服が古びていないと思うのは、私がその時代を生きていたその時代の人間だからなので、『あばれはっちゃく』シリーズが放送されていた時代に生まれていない人の感覚が分からないので、現代でも通じるとは言えませんが、「服」という小道具一つだけでも楽しく語れるのは楽しいなって思います。

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『男!あばれはっちゃく』17話「ボタン戦争」感想

 

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『男!あばれはっちゃく』17話より

1980年7月12日放送・脚本・安藤豊弘さん、川島啓志監督

 

 

遅刻から始まる初代18話と2代目17話

「くそう、まだ鳴っていてくれよ。間に合えよ。畜生」

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『男!あばれはっちゃく』17話より

遅刻しそうな長太郎の場面から始まった今回の話。この場面を見て思い出したのが、この17話の脚本を書いた安藤豊弘さんが、『あばれはっちゃく』シリーズに初参加した初代『俺はあばれはっちゃく』18話「友情と引っ越しソバ」の話の冒頭です。長太郎が遅刻しそうになったところだけでなく、テストの点数もクラスメイトに知られてしまうところまで似ています。

2代目長太郎が学校の敷地内に入っていないながらも、寺山先生が教室に来る前に教室に到着したのに対して、初代長太郎は既に校庭に入っていながらも、廊下で佐々木先生と激突して教室に入るのが間に合わなかったというのは、案外と面白い違いでした。ちなみに初代長太郎が走りながら叫んでいた言葉はこんな言葉でした。

「時間よ止まれ これは遅刻じゃねぇんだぞ あばれはっちゃくただいま参上だ」

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『俺はあばれはっちゃく』18話より

 2代目長太郎は、邦彦によってテストの答案用紙を黒板に貼りだされてしまって一人みんなの笑い者になってしまうのですが、初代長太郎の場合はテストの答案用紙を持った佐々木先生と衝突してテスト答案が飛び散ってしまって、それを回収した時に佐々木先生の言葉尻に乗って長太郎がクラスメイトを窘めた言葉に正彦が言い返したことで、長太郎が正彦の点数をみんなの前で公表した上で正彦に嫌味を言っています。それに対してヒトミちゃんが長太郎を諌めて、長太郎の点数も公表することで手打にして場を治めました。

 同じ安藤豊弘さんの脚本で、遅刻の流れからテストの点数がクラスメイトに知られる流れは同じなのですが、初代と2代目ではその後の対応が違っています。2代目では長太郎だけが恥をかいてしまったのが可哀相でした。

初代と違って2代目長太郎の方には非がなかっただけに、みゆきちゃんでさえも長太郎を庇ってくれなかったこと、また、邦彦が朝一番で長太郎の答案用紙を黒板に貼ったとかならともかく、そうでないとしたら、邦彦の行為を誰も咎めなかったのかなって思うと2代目のクラスメイトはちょっと冷たいなって感じました。

冒頭の出来事が話の中心になった初代ときっかけに過ぎなかった2代目

さらに面白いのは、初代の18話ではこのテストの点数の話が話の発端になり、話の中心になっていって発展していくのですが、2代目の17話ではこの冒頭の出来事は、次の話の展開のきっかけに過ぎず、この邦彦に恥をかかされて怒った長太郎と減らず口を言う邦彦の喧嘩に巻き込まれた和美ちゃんが怪我をしてしまうことによって、長太郎がクリーニング店を営む和美ちゃんの家の手伝いをしていくという展開になっていくことです。

さらには、和美ちゃんのお母さんが兄(和美ちゃんの伯父)が倒れた事により、伯父が住む名古屋にいく事になって、長太郎達の手伝いが必要になるという展開。そんな中で、大病院の仕事をかけてライバルのクリーニング店と競い合う事態が重なるということになり、巻き込んで怪我をさせた責任もあって面倒見の良い長太郎の親切心が出てきて活躍していくことになります。長太郎の前にみゆきちゃんや弘子ちゃんも既に和美ちゃんの為にクリーニング店の仕事を手伝っているので、そこはさすがに仲が良くて優しくしっかりしたみゆきちゃんと弘子ちゃんならではと思いました。

仕事に対する姿勢

2代目では、クリーニング店の仕事を通じて、仕事をすることに関しての心配りに重点を置いているように感じました。これは、仕事に対しての心配りやお客様に対して最善を尽くすということは、初代18話の後半の方にも出てくるのですが、2代目17話ではこちらの方を中心にして話が展開していると感じました。

今回2代目『男!あばれはっちゃく』では、菊池外科病院が和美ちゃんの家の秋山クリーニング店かホワイトクリーニング店にクリーニングの契約をするかのテストをすることにして、指定の時間までに仕上げて届けることをお願いします。その菊池外科病院に届けるのを長太郎が任されるのですが、長太郎はホワイトクリーニング車に邪魔をされて、自分の家に戻ってダメにされたのを洗い直し、その時に取れてしまったボタンを母ちゃんにつけてもらうように依頼します。

その後で、ドライヤーで乾かしたまでは良かったのですが、夕飯を食べてる途中で届けていないのに気が付いて、届けに行った時には既に約束の時間が過ぎていて、病院の事務局長さんはホワイトクリーニングに依頼をすることを決めたと長太郎に告げてしまいます。

母子家庭で小さいながらも懸命に仕事をしていて、病院の大口の仕事を取ることは和美ちゃんのお母さんにとっては大事な仕事が、長太郎がちょっと忘れただけで台無しになってしまっては、怒りが収まらないのは仕方がない事。長太郎としても、善意でやったことがダメになって、でも、自分が悪いという自覚もあって、どうしようもない感情が渦巻いたと思います。

このメインになる話と並行して、長太郎の父ちゃんの仕事の功績が認められて表彰されることになり、モーニングを秋山クリーニングに頼んで仕立ててもらうのですが、まだこの時は和美ちゃんのママが名古屋の倒れた伯父の家に行っているので、長太郎が変わりにアイロンがけをしていて、そこに同じように父親のモーニングを持ってきた邦彦が長太郎の手際を馬鹿にしたことで、邦彦が自分の父親のモーニングにアイロンをかけるも褒められて調子にのって火傷をして、その手当てをしている間に置いたままにしたアイロンで邦彦の父親のモーニングに穴をあけてしまうという失態をし、怒られることを恐れた邦彦を見て長太郎が自分のせいにすることにするという話も展開しています。

 クリーニングにしても、アイロンで穴をあけてしまったことに関しても長太郎は直接的には悪くないのですが、そういう悪い部分を引き受けてなんとかしようと行動する長太郎の心意気、責任の取り方はすごいと感じます。ただ、アイロンの件に関してはどうかと思いますし、邦彦も罰が悪そうな顔をしていて、そこは長太郎の自己満足になっているような気がしました。

菊池外科病院の事務局長は、初代『俺はあばれはっちゃく』1話と40話に登場してきた倉持さんを演じた石井富子さんで、『あばれはっちゃく』シリーズファンにはお馴染みの俳優です。

過去記事でも書いていて、また、改めて記事にしようと思いますが、前作の作品に出演した俳優が別の役柄や似たような役柄、前作を思わせる役柄で再び出演することを「スピンオフ」と呼びます。現在では、脇役を主役にした作品のことをスピンオフと呼ぶようになりましたが、本来のスピンオフにはそういう意味合いはありませんでした。過去のドラマ作品は『あばれはっちゃく』シリーズに限らず、前作品の俳優が次の作品に引き続き出演していくというのは当たり前にありました。

今回の石井富子さんの出演もスピンオフの1つだと私は思っています。また、役柄も初代を思い出させる役柄だったことと、それでいて、初代の倉持さんよりはもう少しだけ心が広くなっているように、微妙に前作の性格よりもずらした性格にしているところが見ていて面白いと感じました。

今回、石井富子さんが演じた病院の事務局長はクリーニングを依頼した白衣の中にワザと取れやすいボタンを入れたとありましたが、これはちょっと見ただけでは気づかない程度のもの。実際にホワイトクリーニングは気が付かず、秋山クリーニングでも長太郎が手洗いをしなければ分からなかった訳です。

この長太郎が手洗いをした時点では、長太郎の乱暴な洗い方のせいでボタンが取れてしまったと視聴者は思ったと思います。ホワイトクリーニングの車に泥をはねられて、転倒してクリーニングを台無しにされた長太郎が責任を感じて、一生懸命に手洗いをする流れは自然で、長太郎だからガサツに洗うのも納得で、それでボタンが取れたという流れは本当に上手いと思いました。

それが、こうした細かい部分に気が付いて、そこも丁寧に直してくるかどうかのテストに含まれていたという病院の事務局長の考えに仕事を通り一辺倒でやるのではなく、一つ一つ真心を込めてやることの大切さを感じました。これは、初代18話で父ちゃんはいい加減な仕事をしないと正彦の父親に抗議にいった長太郎の言葉とも通じています。

安藤さんにとっては、仕事と言うのは適当に一通り出来ているように見せかけるのではなく、細部まで手抜きをすることなく、隅々まで目を光らせて完璧に仕上げてこそ仕事が完結したことになるという考えなのだと、今回の見た2代目『男!あばれはっちゃく』17話とそれに付随して思い出した初代18話の話を思い出して思いました。

 ただ、ボタンに関しては瓢箪から駒というか、ホワイトクリーニングの妨害がなければ、長太郎が手洗いすることもなく、ボタンのことにも気づかなかったので、ある意味ラッキーだったかなって思うんですけどね。それでも、ほったらかしにしないで責任をもってなんとかしようとして、手洗いから取れたボタンをつけるまでしたのはやっぱり仕事に対する責任感からきたもので、それが評価されたんだなって思います。

邦彦の謝罪

今回の話で不自然だなって感じたのが、邦彦の謝罪です。邦彦が父親に正直に謝るのはいい場面ですし、最初はみゆきちゃんと洋一に促され、それでもダメで家で父親に長太郎は悪くない、自分がパパのモーニングをダメにしたことを話すのですが、このあたりの脈絡を感じませんでした。

もちろん、あのアイロンでの事件の時には、みゆきちゃん達がいて全員が目撃者であって隠しようもなく、邦彦も罰が悪いのは分かるのですが、冒頭で長太郎を笑い者にしたのと絡めて、そんな長太郎に恥をかかせて嫌な思いをさせながら、自分の身代わりになってくれた長太郎が悪者にされた挙句、父ちゃんまで楽しみにしていた表彰式も不参加にされた事に申し訳ないと感じているのも伝わりましたが、いまいち、邦彦が自分から謝ろうという気持ちが出てくるのが薄く、やや取ってつけたように思えたのがちょっと残念です。

 邦彦と長太郎の喧嘩、邦彦の反省に関しては、初代18話の正彦と長太郎の関係と決着のつけ方よりはやや弱かったように感じました。

どちらの脚本も安藤豊弘さんで、やや話の入りやエピソードが少し被っていたので、今回は初代『俺はあばれはっちゃく』18話と2代目『男!あばれはっちゃく』17話を比較した形での感想になりました。

『あばれはっちゃく』2代目から5代目のオープニング動画

今年からYouTubeのベストフィールドチャンネルで

今年、1月より『あばれはっちゃく』の2代目から5代目のDVDを発売しているベストフィールドの公式YouTubeチャンネルで2代目『男!あばれはっちゃく』からシリーズ最終作5代目『逆転あばれはっちゃく』までのOP動画が無料で視聴できるようになりました。

ただ、残念ながら最後の締めまでは聞けません。

2代目から4代目だと「おいらは華の落ちこぼれ」、5代目は主役長太郎役の酒井さんの「分かるか」の一声がカットされていて、ベストフィールドのロゴが出てきます。

初代『俺はあばれはっちゃく』だけが発売元が違うので動画がUPされていないのは残念ですが、2代目から5代目のオープニング動画が気軽に見られるのは嬉しいことです。

内容、ドラマの無料配信もあったらいいなと、DVDは手元にあっても思ってしまいますね。

やはり多くの人に見て欲しいドラマですから。

 

『男!あばれはっちゃく』2021年1月22日公開(2021年2月17日時点の視聴回数765回)


男!あばれはっちゃく DVD-BOX 1~4 デジタルリマスター版 好評発売中

 

『熱血あばれはっちゃく』2021年1月22日公開(2021年2月17日時点の視聴回数638回)


熱血あばれはっちゃく DVD-BOX 1&2 デジタルリマスター版 好評発売中

 

『痛快あばれはっちゃく』2021年1月22日公開(2021年2月17日時点の視聴回数1466回)


痛快あばれはっちゃく DVD-BOX 1~3 デジタルリマスター版 好評発売中

 

『逆転あばれはっちゃく』2021年1月22日公開(2021年2月17日時点の視聴回数838回)


逆転あばれはっちゃく DVD-BOX HDリマスター版 好評発売中

 

このブログ記事を書いている時点では、4代目『痛快あばれはっちゃく』の視聴回数が一番多いですね。

ベストフィールドチャンネルでは、『あばれはっちゃく』シリーズ以外の同社で販売しているDVDやBlu-rayのドラマ作品、アニメ作品のOP動画などもUPされています。

それだけでも懐かしく楽しいので、興味のある方にお勧めします。