柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

人が広める噂

アバンタイトル

サンタクロースに扮した長太郎が、そりに乗ってトナカイに鞭をふるって走っています。そのトナカイよく見ると、公一。長太郎がヒトミちゃん、恵子ちゃん、正彦にプレゼントを配り、トナカイの公一が紙の雪を降らしています。長太郎のプレゼントはビックリ箱。驚くヒトミちゃん達に喜ぶ長太郎に、ヒトミちゃんからのプレゼントは、お手製の勉強虫の小さなぬいぐるみ。

もうすぐ、クリスマスに相応しいアバンタイトルです。

本編

2学期が終わり、通信簿が手渡されています。佐々木先生が冬休みの注意事項と年末の忙しい家庭を助けるようにと話していて、そこに遅刻してきた長太郎が登場。帰り道、長太郎が通信簿を紙飛行機にして飛ばしていて、どぶ川に落ちてしまいます。その通信簿には、「昭和54年」の文字が。17話のマラソン大会でも、分かるんですが、『俺はあばれはっちゃく』は、放送されていた年、1979年が舞台なんですよね。1979年2月に放送が始まりから、長太郎達は5年生で4月になったら、6年生になるはずが5年生のままだったので、1979年を5年生で2回体験していることになります。

これは、放送が最初は半年で終わる予定だったので、原作のように進級させないで、5年生の話で終わらせようとしていたからじゃないかなって、私は勝手に思っています。

さて、通信簿を渡すところから始まるのは、8話以来ですね。8話では長太郎に通信簿の成績を長太郎にとられた公一ですが、今回はとられることなく、上がった成績を持って家の八百屋で忙しく働く母ちゃんに、成績が上がったことを告げて、約束していたものを買ってもらう話をしますが、公一の母ちゃんは年の瀬で忙しくて、公一の話に耳を貸しません。

しかも、過労で倒れてしまいます。公一の家は母子家庭で、公一の家は八百勝という名の八百屋。公一もたまに配達の手伝いをしていますが、基本的には公一の母ちゃんが一人で切り盛りしています。

長太郎は、公一の母ちゃんが倒れた現場にいて、一緒に病院に行き、公一の母ちゃんが元気になるまで一緒に店の仕事をやることを決めます。

悪い成績をとって父ちゃんと喧嘩したこともあって、長太郎は公一の家に泊まり込んで、一緒に仕事をすることに。長太郎の母ちゃんは、長太郎のことを分かっていて、公一の分まで弁当を用意して、長太郎のパジャマも持って応援にきます。その帰りに、入院している公一の母ちゃんの見舞いに行く母ちゃんの優しさと気遣い。

元気に八百屋の仕事をしている長太郎を見て、父ちゃんも満足顔。喧嘩をしても、やはり子どもの事は心配なんですね。

さて、ライバル店の視察にきて、長太郎は白菜の値段を知って、八百勝の白菜の値段を変えてしまいますが、これはライバル店の罠。この罠にまんまと引っかかった長太郎は、近所で評判の噂を流す口コミお婆さんに目をつけられます。

長太郎が、ライバル店より安くつけた値段の宣伝を、嘘だと言って言いふらして、八百勝の評判を下げていきます。お婆さんの姿を見て、正彦が口コミ婆さんの事を言って長太郎に注意を促しますが、時すでに遅し。

今の時代だったら、Twitterを使って噂を広めますが、この時代は井戸端会議や道すがらの話で話をして、人から人へ口伝えで伝わっていくのです。町内で噂が広まるには充分。口コミ婆さんは、自分の目で確認した真実しか話さないから、自分の話すことを信じている。本当のことを言って何が悪いと、文句を言いにきた長太郎に言い返します。

長太郎は、公一の家の事を知らないで噂を広めたこと、売れ残って野菜がダメになったら作ってくれた人にも申し訳ない!と言って、口には口だ!とヒトミちゃん達にもお願いして、宣伝を始めます。

長太郎の野菜を無駄にするなの言葉と、公一の家の事情を長太郎から聞いた口コミ婆さんは、今度は八百勝のプラスの口コミを始めます。

口コミは、強力な武器になって、使い方によって、一つの店を潰したり、繁盛させる怖さを持っていると感じました。さて、この話、長太郎の母ちゃんが新しい洗濯機を買いたがっていて、父ちゃんが買ってくれるんですが、長太郎が福引で同じ洗濯機を当て、公一の母ちゃんがお礼に洗濯機を持ってきて、洗濯機が3台になってしまうです。

さて、この3台の洗濯機がどうなったかというと……。

もうすぐクリスマス。もうすぐ大晦日。お正月。

1979年よりは、いい噂も悪い噂も、嘘も本当も瞬時に広い範囲に広がるようになりましたが、1979年でも人の口に戸は立てられない噂の怖さと凄さを感じる話でした。それでも、その噂は人間が流すもの。流す人間が「噂」をどう使うかで、いろいろと受ける影響が変わっていくのだなって感じた話でした。