柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

美玉中学サッカー部

アバンタイトル

ベレー帽をかぶり画家の恰好をしている長太郎、モデルは西郷さんの恰好をして、ドンペイの綱を持ってたっている公一。ドンペイが動くも、なんとか収まって、絵を完成。長太郎の「完成」の声に、公一がキャンパスに描かれた絵を見に行くと、そこには、猿がライオンに追いかけられてる絵が、自分が猿にされた公一の怒りを買って、長太郎は赤い液体をかけられてしまいます。

芸術の秋ですね。

本編

今回は、サッカーの試合がメインになる話です。1979年にサッカーをメインにするのは、以前にも書きましたが、珍しいなって思います。

長太郎が走っていると、乱暴な車に水溜りの水をかけられてしまいます。そこで、長太郎が車にいる人に文句を言うと、助手席から中学生の男の子が出てきて、謝罪をするのですが、逆にランドセルを投げながら走っていた長太郎を叱る始末。

確かに長太郎の走り方も問題ですが、この中学生の話し方も嫌味で腹が立ちます。今回はこの中学1年生倉石ヒデオと運転席にいた母親の教育評論家と、長太郎の小学校に転校してきて、倉石家に預けられているハマサキ サンタ君がゲストメインになります。サンタは母親がなく、父親が漁師を辞めて北海道の牧場の仕事をすることになり、しばらく様子を見て準備をしているあいだ、遠い親戚の倉石家に預けられました。

ヒデオは、てるほの中学の後輩なのですが、美玉中学始まって以来の秀才で1年生にして、サッカー部の正ゴールキーパ。母親が有名な教育評論家の倉石タカコで、中学でも一目置かれている存在です。

ヒデオよりも、てるほの方が先輩なのに、ヒデオとてるほの会話を聞いていると、年齢が逆転しているような印象を受けます。それだけ、ヒデオが偉そうなのです。文武両道で母親が有名ということで、それが態度に出ているのでしょうか。

サンタが大人しくて、おどおどしているので、ヒデオはかなりそこを叱るのですが、その叱り方も嫌味で、母親も言葉は優しく親切なのですが、意地が悪いのです。

サンタと倉石家の広い庭でサッカーボールで遊んでいると、植木鉢を倒してしまいます。ヒデオが帰ってきて、ヒデオが自分のサッカーボールで遊んでいたことを怒ります。自分が初めて中学の試合で勝った時の記念のサッカーボールなんだそうで……。

植木鉢が壊れてお手伝いのお姉さんが怒っているのを無視して、長太郎とヒデオがサッカーボールを使った使わないで言い合っている。植木鉢が割れたことよりも、サッカーボールで遊んでいたことが怒られるという、長太郎はサンタを庇い、サンタを叱らないでと言いますが、サンタはきつく(サッカーボールを使ったことで)怒られてしまい、北海道の父親のところへいくと、長太郎に告げますが、長太郎はそれを北海道に逃げると言い、サンタの意気地のなさを叱ります。

長太郎もヒデオと同じように、サンタのうじうじオドオドした性格を怒るのですが、サンタの話を聞き、気持ちを受け止めた後で、サンタの逃げていく選択を叱るのです。そこは、サンタの性格が気に入らなくて怒るヒデオとの違いで、同じ内容で怒っていても、ヒデオの場合はサンタに対しての八つ当たりに見え、長太郎の場合になると、サンタを思って言っているように見えるので、だいぶ印象が違います。

ヒデオもサンタを思っているのでしょうが、サンタのはっきりしない性格にイライラしている感情の方が目立ちます。有名な教育評論家のタカコも表面的な部分しか見ていなくて、預けられている身で遠慮をしているサンタの気持ちや慣れない洋風の食事に戸惑っているサンタの立場も考えずに、自分のことを

「母親のように思え」

と言葉だけで、サンタに関心がありません。今回、このタカコはあまり話に絡んできませんが、時代にもてはやされている有名教育評論家が語る言葉だけは立派でも、中身がないと思わされるような存在だなって感じます。

長太郎は、サンタにヒデオと勝負してみろと、アドバイスをし、サンタもその気になって、長太郎は何で勝負するかを考え、サッカーの試合で勝負することを選びます。

そこで、美玉中学のサッカー部に試合を申し込むことに、ヒデオは断りますが、サッカー部部長が引き受けると受けて、長太郎達と美玉中学サッカー部が試合をすることになります。てるほは、そのことを聞いて、恥ずかしくて学校にいけないと大慌てします。本当に長太郎のせいで、てるほは中学でも有名人ですね。

美玉中学サッカー部は大会でも強く、有名でそれを知った上での勝負。長太郎の家に公一、正彦、ヒトミちゃん、恵子ちゃんが来ます。

正彦がつけたサッカーチームの名前が『Wilder』

「チームの名前、決まったよ。Wilder」

「それは、変だよ。「ワルだ」なんて!」

「違うよ、Wilder、暴れん坊って意味さ」

「長太郎君のことかもね」

長太郎が文句を言って、正彦が意味を言った時に、毎度お馴染みのアバンタイトルでの口上を思い出しました。そこへ、公一の一言が入り、Wilderと長太郎のサッカーチームの名前をつけた正彦の知識とセンスの良さを感じました。

長太郎のサッカーチームは、長太郎とサンタは勿論のこと、いつものメンバー正彦、ヒトミちゃん、恵子ちゃんも参加した男女混合。試合の審判は佐々木先生。

長太郎達は試合で張り切りますが、美玉中学に圧倒的にゴールを奪われ、点数は開いていきます。しかし、最後の最後でサンタが意地を見せて、ヒデオが守るゴールからシュートを決めます。そこで、佐々木先生がWilderの勝ちを宣言します。

長太郎達には内緒でしたが、美玉中学サッカー部は1点でも取られたら、自分達の負けと決めていて、それを佐々木先生には、話していたそうです。

長太郎とヒデオの喧嘩と、言いたいことや気持ちを遠慮していて、うじうじオドオドしていたサンタとヒデオの仲に巻き込まれた、美玉中サッカー部ですが、長太郎の試合の挑戦状を受け、さらには、そういう決まりを作って、長太郎やサンタの気持ちに応えてくれた懐の広さに、サッカー部の部長、それを受け入れたサッカー部員にすごさを感じます。言葉だけの教育評論家よりも、ずっと素晴らしい。

ヒデオがゴールキーパーで、それまでダメだと思っていたサンタがシュートを決めるところが、この話の醍醐味ですね。

ヒデオがサンタを見直し、2人が和解出来たのが、単純だけど良かったなと、長太郎もサッカー部部長からサッカーセンスを誉められ、中学に来たら入部するようにと催促されます。長太郎は佐々木先生にもサッカーセンスを誉めらえていて、サッカーが得意と感じていることは、この話の中で長太郎が話しますが、長太郎はサッカー部に入部するのでしょうか?本人は、「考えとく」と答えていましたが。

今回は、美玉中学サッカー部の優しさと心の広さを感じる話でした。