柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

語源

以前にはっちゃける - 柿の葉日記で、『はっちゃける』『あばれはっちゃく』の言葉について、説明したことがあります。この記事は、原作『あばれはっちゃく』(理論社)にある『はじめに 作者から』に書いてあった文章と原作者の山中恒先生が北海道の出身であり、北海道の方言で『はっちゃき』の意味に『懸命に頑張るさま』『はっちゃきこく』の動名詞『積極的に頑張る。張り切って一生懸命になる』というのを調べて分かったのと、初代から2代目の28話までアバンタイトルで長太郎が毎回『あばれはっちゃく』の言葉の意味を説明している内容を合わせて書いたものでした。「俺はあばれはっちゃく」自己紹介(ドラマを見て分かる設定7) - 柿の葉日記自己紹介(ドラマを見て分かる設定19) - 柿の葉日記原作の『あばれはっちゃく』は1970年6月20日から1972年3月30日まで、読売少年少女新聞に連載された作品です。

この作品が連載されていた期間に、テレビでは堺正章さんが出演する公開バラエティー番組『ハッチャキ!!マチャアキ』が日本テレビで1971年10月22日から1973年3月30日まで毎週金曜日19時半から20時に放送されていて人気を博していたそうです。原作『あばれはっちゃく』が読売、『ハッチャキ!!マチャアキ』が日本テレビ。また、両者は作品を発表する媒体は違いますが、当時の子ども達の中で人気と浸透率が高かった作品のように思います。連載期間、放映期間や、『ハッチャキ!!マチャアキ』の番組説明やそれを知る人の話を聞くとそう感じ取れます。私は、この時代には生まれていないので、肌で体感する事は出来ませんが、両作品が残した業績を調べていくとそうなんだろうなと納得することが出来ます。youtubeで検索をすると『ハッチャキ!!マチャアキ』『ハッチャキ・ダンス』『たたかえ!ハッチャキセブン』と使われていた音楽を見つけて聴くことが出来ます。そこから、当時の人気の一端が垣間見えます。アマゾンでも『ハッチャキ・マーチ』が収録されているCDで一部視聴ができます。


1970年代初頭の主に子どもを中心に社会では『あばれはっちゃく』を短縮した『はっちゃく』、また、テレビの『ハッチャキ!!マチャアキ!!』から『ハッチャキ』という言葉が流行り、誰もが耳にしやすく、馴染み深い言葉だったのではないでしょうか。また、『張りきる』という言葉が元々ありますが、『ハッチャキ』の方は堺正章さんの愛称である、『マチャアキ』にかけて、言葉の韻を踏む形で生まれた言葉の可能性もあるように思います。上で紹介した『ハッチャキダンス』の歌の中で、堺さんが『ハッチャキ』の意味を教えてくれますが、そこで「『ハッチャキ』とは一生懸命という意味だ」と説明しています。これも、『はっちゃきこく』という北海道の方言の言葉の意味と被ります。『あばれはっちゃく』の意味に関しては、これに『あばれ』がつくので、その一生懸命が行き過ぎて、度を越した意味になったと考えられます。しかし、これは私の推測の域を出ません。

それでも、1970年代初頭に『あばれはっちゃく』から『はっちゃく』、『ハッチャキ!!マチャアキ』から『ハッチャキ』という言葉が一般に広がり、その言葉が社会に馴染んでいた事実は過去に確かに存在していたのです。原作『あばれはっちゃく』の連載終了から7年、『ハッチャキ!!マチャアキ』の放映終了から6年を経て、初代『俺はあばれはっちゃく』が1979年2月3日に放送が開始され、人気番組となり、6年半の長きに渡ってシリーズ化されます。4代目『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月2日〜1985年2月23日)では『ひらめけ』の代わりに『はっちゃけ』という言葉が長太郎がアイディアを閃く時の言葉になり、見ていた子ども達の中に浸透していきました。過去記事にも書きましたが、現在原作、ドラマの『あばれはっちゃく』や『ハッチャキ!!マチャアキ』を知らない世代の方達も『はっちゃける』『ハッチャキ』という言葉を語源の大元を知ることなく、中には2000年代に生まれた言葉と認識している方もいますが、それ以前に1970年代にその言葉が馴染まれ、使われていた時代が確かにあったという事を忘れてはいけません。

さて、少し、話はズレますが、堺正章さんは『西遊記』で孫悟空を演じました。この『西遊記』は『あばれはっちゃく』シリーズと同じ国際放映制作の作品だという事はご存知の方が多いと思いますが、初代『俺はあばれはっちゃく』20話でも学芸会で長太郎のクラスで『西遊記』をやり、長太郎が孫悟空を演じています。同じ会社ですし、恐らくは『西遊記』で使っていたセットや衣装を少しは『俺はあばれはっちゃく』の中で使ったりしたのではと思ったりもします。『ハッチャキ』『はっちゃける』という言葉を社会に浸透させた2作品が『西遊記』で少しだけ繋がっていると考えると面白いですね。

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