柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ヒトミちゃんの優しさ

私が『あばれはっちゃく』シリーズの脚本家で好きなのは、山根さんですが、その次にくるのが難しいところですが、安藤さんになります。安藤さんは、初代の脚本家5人の中では、中盤の18話から参加されているので、5人の脚本家の中では、途中、参加の形になりますが、本数としては2番目に多く書き、また、それまでの『はっちゃく』のイメージを損ねることなく、作品世界をより、明確にし、色を濃くしたと思います。特に、安藤さんが持ち込んだ変化として、ヒトミちゃんの優しさがあるように思います。それまでのヒトミちゃんも、優しさはあるのですが、長太郎に対しての優しさがあまりないように見えます。18話以前の16話でも少し優しさを見せた部分は、このブログにも書きましたが、それは、長太郎に助けてもらったからという、ギブアンドテイクな優しさであり、そのお礼には、助けた対価としての色が強いのに対して、18話で正彦から長太郎を守る為にヒトミちゃんが起こした行動は、そうした対価を要求するものではありませんでした。この時のヒトミちゃんの言動は、見ている私に、とても、温かな安心感を与えてくれました。私は信じるわ、だから喧嘩はしないで約束よ - 柿の葉日記

こうしたヒトミちゃんの温かな優しさが長太郎に向けられる話があると、2話と5話で正彦を助けたヒトミちゃんの行動も、単なる依怙贔屓ではなくて、誰に対しても、注がれる優しさなんだと受け止める事が出来てきます。ヒトミちゃんが長太郎に冷たくて、ツンツンしている部分が、あっても、それは単なるツンツンした意地悪なものではなくて、公平性を持った芯のある優しさを持った女の子だと、全体を振り返ってみると、感じる事が出来ます。このヒトミちゃんの性格の特徴は、原作のヒトミちゃんに通じる物があります。『俺はあばれはっちゃく』放映、制作当時は今のように制作構成をしっかりと決めた物ではなく、まず、2クール(26本)契約から始まり、人気があれば延長、なければ打ち切りという制作体制だったようです。初代は当初の契約から人気が出て、結果、一年と一ヶ月の作品となりましたが、制作中はいつ、打ち切りになるか、分からない状態だったのではないでしょうか。

すると、ヒトミちゃんが長太郎に対して打算的ではない「優しさ」を見せ始めたのは、当初の予定から考えても、少し遅かったようにも思えます。しかしながら、長太郎に対して分かりにくかった「優しさ」は18話以前にも出ており、それが、明確に、それでいて、急に掌を返したように、突然ではない形で、安藤さんが18話に自然と出したのは、見事だなと思います。安藤さんは後からの参入とはいえ、『はっちゃく』の世界観を素早く捉え、原作のヒトミちゃんの良さをさりげなくドラマのヒトミちゃんに加えて、初代の作品世界を安定させたと思います。この、公平性のある優しいヒロイン像が、2代目のヒロインみゆきちゃん以降、より、シリーズが進むにつれて、強化されたように私は感じます。

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