柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

色褪せない思い出 原点

吉田友紀さんが初恋だったという人は多いけど、その殆どが知る限り、長太郎役がきっかけだったりする。あの当時の女子園児、女子小学生の殆どが吉田さんの長太郎に初めての恋心を抱いていたんだろうなって思う。今でもそれをずっと大切にしてる人の語るブログをいくつか読むとそう思う。

長太郎から友紀君に移動した人、あくまで作品の長太郎の中に恋心を抱き続ける人。それが過去形になって思い出に変わった人、現在進行形の人と色々だけど、共通するのはあの時代吉田友紀さんの長太郎に皆がときめいて憧れた事。

そして今でも新たに作品を見たあの時代を知らない若い世代が惹かれてたりする。私は横浜でリアルで見てたのと、引っ越した先でタイムラグで見てた時代があるから、完全に1979年当時と言えないけど、あの時代の空気は知っている。それを知らなくても知らない世代も引き込む吉田さんの魅力は凄い。

子役で主演を務めブームを何もないとこから作り上げ人気を生み出した後も40歳を過ぎても顔出しの俳優の仕事をやり続けた人を私は他に知らない。主演ではなく主演でも社会現象になるまでいかなかった作品で今も活躍してる子役出身は多いが、大きな看板を背負った後も続けたのは吉田さんしか知らない。

残念な事に役は小さくなっていったが、13歳で強烈なイメージを持たれた役の影を背負わせれた後も30年以上もそのイメージと戦い役者を続けるには私なんかが想像もつかない苦労があった筈だ。嵌り役は諸刃の剣で、成人の俳優でさえその役のイメージに下手をすると潰されていく。

消えていく人、その役しか出来ないとされてしまう人(敢えてその役のイメージを保つ為に自らその役だけにする人もいるが)達を見てくると、吉田友紀さんのはっちゃくからの30年間がどれだけ大変だったのかと思い、その30年の努力を思うと尊敬せずにはいられない。

成長途中の子どもの頃の精神状態で人気故にチヤホヤされて煽てられた後でそれが終わり、知らない世代が増え、扱いが変わっていく中で、一度育てられた自尊心を壊されていく経験をして傷ついた事もあったかもしれない。それは大人だって耐えられない事。でも、吉田友紀さんはそれを乗り越えたと私は思う。

何となく、DVDにあるインタビュー記事や『ウルトラ情報局』や『大胆MAP』で見た吉田友紀さんを見ていると悩み迷った時期はあっただろうけど真っ直ぐにあの時、見た人の殆どが憧れた長太郎のように真っ直ぐ育ったんだって思う。だから、吉田さんは『はっちゃく』を自分の原点と言うのだろう。

2代目を見始めました。改めて見ると初代とは違う良さがあると感じます。初代と重なる部分も話の中にあり、初代を踏まえて見ると、面白さの深みが増します。これは、後の代にも続いていきますね。

追記:子役主演でブームを作り大人になっても活躍されてる方で安達祐美さんがいましたね。でも、まだ彼女は30代ですが、凄い事です。彼女も役を迷走した時期があったと感じますが、『名前をなくした女神たち』を見た時に、いい女優さんになったなと思いました。