柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

ヒーロー

吉田友紀さんは『電脳警察サイバーコップ』で主人公武田真也を演じ特撮作品のヒーローになりました。変身して敵対する組織があって戦う物語の主人公がヒーローであるとするのならば、私が子どもの頃に頼りになって安心感を与えてくれていた吉田さんの長太郎はただの普通の小学生でヒーローとは呼べないのかもしれませんが、それでも私にとっては頼れるヒーローである事に変わりはありません。

考えてみるとヒーローと言うのは戦う相手がいてこそ成り立つものなのかもしれません。特撮やアニメより分かりやすくなくても、他のドラマにおいても何かと戦っている。それは世界を巻き込む大きなものから、個人的な小さな拘りや人間関係など多種多様で、そこで悩んだり傷ついて葛藤し成長する主人公を見てそれに自分を重ね合わせて応援したり、励まされたり、癒されたりされてきたんだなって思います。(長太郎も無理解な大人達と闘ってたりしてましたね)

私の中で吉田さんが演じたヒーローとして真っ先に思い浮かべるのはやっぱり『電脳警察サイバーコップ』の武田のジュピターよりも『俺はあばれはっちゃく』のあばれはっちゃくの長太郎なのです。では、吉田さんの演じた一番古いヒーローは長太郎に私の中ではなっているのか…というと、そうではなく、ゲスト出演ではあるけれど8歳の時に『ウルトラマンレオ』第27話で演じた桃太郎君なのです。『桃太郎』といえば日本で有名な昔話のヒーロー。吉田さんの桃太郎君はその桃太郎の衣裳がとてもよく似合っていました。下手をするとレオより強いかもしれないくらい。桃が割れて出てきた時の音楽を聞いても間違いなく、あの話の主役ヒーローは桃太郎君でした。

いじめらっ子の桃太郎君はオニオンが来た事でヒーローになる事が出来たのかなと思ったりもします。それよりも前にいじめっ子がいた事で彼はヒーローであったのかもしれません。いじめられても抵抗する事がなかった桃太郎君。でも、弱いからではなくて桃太郎君の中には「喧嘩は嫌いだ」という信念がありました。桃太郎君は「みんなをいじめる悪い鬼がいたらやっつけてやるんだ」と言ってました。桃太郎君は自分に対するいじめには耐える事が出来ても、自分以外の自分の大切な人をいじめる人がいたら守るんだというのを決めていました。「おじいちゃんとおばあちゃんが泣いていた。僕は悪い鬼をやっけてやるんだ!」無謀にもオニオンに向かっていった桃太郎君はそうした意味で私は吉田さんが演じた一番古いヒーローだと思っています。

そういえば桃太郎君が桃太郎に変身する前に来ていた服はサッカーボールが描かれたトレーナーでしたが、吉田さんは長太郎の時もJUVENTUSの青いTシャツ(トレーナー?)を着ていましたね。『鉄人タイガーセブン』の次郎の時もサッカーボールを蹴る選手の絵が描かれた服を着ていて何かしらとサッカーに縁があるなと思ったりもしました。以前にもひでさんと話題になりましたが、吉田さんの子役時代においては野球よりサッカーというのは少しばかり珍しく感じます。それ故に、当時、衣裳担当者の中にサッカーファンがいたりしたのかなと思うのです。

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