『俺はあばれはっちゃく』の放送は1979年2月3日に始まりましたが、撮影が開始されたのは1978年の暮れです。これは『俺はあばれはっちゃく』DVD‐BOX2にある解説書のインタビューで吉田友紀さんが語っていることです。それを裏付けるように、確かに1978年から撮影が始まったと分かる場面が第1話にあります。それが、下の画像の場面です。
長太郎が入っていく店の赤い看板?の所に「78年歳末クリスマスセール」と書いてあるのが分かりますか?これを見ると、第1話は33年前の今頃の時期に撮影されていたのだという事が分かります。現実の世界では1978年ですが、弟2話の桜間家のカレンダーは1979年の1月、2月のカレンダー。同じく第2話で、正彦が転校してきて、皆の前で紹介されている時に書かれている黒板の日付が2月6日です。
これで、『俺はあばれはっちゃく』の物語は放送日の1979年2月の世界から話が始まっているという推測が出来ます。
『俺はあばれはっちゃく』にはアドリブが多かったと吉田さんがインタビューで語っていましたが、何処がアドリブだったのかというのは元の台本を見る事が出来ない私達視聴者には分かりません。
ですが、もしかしたら、これってアドリブだったりするのかなと思うような言葉があったりします。第1話でヒトミちゃんがドンペイを蹴り飛ばすシーンがありますが、この時長太郎が「あ、可哀想」とポロっと言う場面があります。これがとっさにふと出た言葉に聞こえるんです。
この台詞は今日、第1話をみて気がつきました。第1話はDVDを買ってから何度も見ているのですが、この台詞に気づいたのは今日見ていた時でした。私が単に鈍感なだけかもしれませんが、こうしたさりげなく出た台詞にアドリブがあったりしたのかなって思ったりもして、でも、台本通りの台詞だったりするのかな。
今回、山際監督のインタビューを読んで改めて第1話から見返していたりしますが、こうして何度も見ていても新発見があり、作品や子役に対して山際監督が、どんな姿勢で作品を作り、子役に接していたかを分かった上で見返すと、また、違った視点で内容が見れて面白いです。