柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

姉弟喧嘩2(ドラマを見て分かる設定72)

第18話の後篇冒頭から始まるてるほと長太郎の会話が好きです。正彦が転校するというのが長太郎の勘違いの早とちりで恥をかいた長太郎にヒトミちゃんの信頼を取り戻すにはテストでいい点数を取ることだというてるほに対して長太郎が反発して、ちょっとした姉弟喧嘩になります。間に入っている母ちゃんの困ったような顔が子育ての大変さを物語っているようです。

「恥を凌ぐ方法はただ一つ。勉強よ」
「また、勉強か。俺な勉強って聞いただけで、へその周りに蕁麻疹が出来る」
「今度のテストで100点…は無理だから、せめて80点とればヒトミちゃんも見直してくれると思うわ」
「そう、姉ちゃんの言う通りだよ」
「勉強、勉強って、姉ちゃんの頭の中には勉強しかないのかよ!勉強虫!ほら!」
(てるほの口に自分が丸かじりしていた林檎の残りを押しこむ長太郎)
「お母さーん」

3人のこの場面は本物の家族みたいだなと思います。てるほの「お母さーん」の言い方がなんだか懐かしいです。私がてるほの「お母さーん」の言い方に懐かしさを感じるのは、自分もこんなふうに子供の頃、妹と喧嘩した時にお母さんを呼んでいたなと思い出すからです。「俺はあばれはっちゃく」を見ていると前にも書きましたが、本当に実在する家庭の一部を切り取って見ているような気分になるのですが、(カメラを意識していないように見える。時に、ドラマの登場人物だと自覚して第四の壁を意識した演技をする事もありましたが)ドラマの一場面を見て子供の頃を思い出す事が出来るのは、この作品が自分の生活していた空間に近い物を持っていたんだなと思います。

弟に苛められて思わず母ちゃんに助けを求めるてるほ。「しょうがないね」とあきれたように部屋に戻る長太郎を見る母ちゃん。母ちゃんはどっちの味方にもつかず、二人の言い合いに困っているようです。てるほの意見に賛同して長太郎を責めているように見えるかもしれないけれど、母ちゃんは長太郎を心配して勉強をして欲しいと思って言っているように見えます。

てるほも勿論長太郎の事は心配しているのですが、長太郎の勘違いを面白がってからかい気味に言っているので、長太郎も少し怒っています。それでも、「勉強虫」としか言い返せない所を見ると、言い方に腹は立っても自分でもてるほの言葉に納得している所があるようです。ただ、それを素直に認めるのが悔しい。でも、言い返せないから、「ほら!」と林檎を口に押し込んだりしたのかなって思います。長太郎がてるほに言い返せず手が出てしまっているのは、以前、取り上げた第1話の姉弟喧嘩と逆ですね。てるほも長太郎も自分の弱い部分を突かれると、最後には手が出てしまうのかな?それは、相手の言う事がもっともだと自分の中で認めているからで、でも、それを認めてしまうのが悔しくて収まらない気持ちが暴力として出てしまうんだろうなと思います。これは、長太郎やてるほに限らない事ですけどね。

長太郎は自分のかじっていた林檎をてるほの口に押し込んだけど、この場合、てるほと長太郎って間接キスをしている事になるの…かな。

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