柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

男女差(ドラマを見て分かる設定70)

第41話で長太郎と父ちゃんがノリコちゃんとノリコちゃんのお母さんのちよさんとおでん屋の屋台にいる所を塾帰りのてるほに見られて、それが原因で桜間家は男対女になって喧嘩をし、母ちゃんが父ちゃんにこれからはてるほと一緒に寝ると宣言したために、父ちゃんは長太郎の部屋で寝ることになります。

「私はこれから、てるほと一緒に寝ますからね!」

父ちゃんは長太郎とそこで男同士の会話をしていますが、てるほと寝ることにした母ちゃんは、ドラマの中では描かれなかったけれど、父ちゃんが長太郎と話をしていたように、母ちゃんはてるほと話をしていたのではないかな?と思うのです。

ドラマは長太郎が主人公で長太郎の視点から見ていく事が中心になるから、てるほと母ちゃんの場面は出てこなかったけれど、きっと、その裏では母ちゃんとてるほの会話があったように思うのです。

長太郎と父ちゃんはノリコちゃんの家の事を心配して話していましたが、てるほと母ちゃんの方では桜間家の事について話していたのではないのかな?と思います。

「お父さんが初恋で未亡人のノリコちゃんのお母さん、ちよさんの方へ心が行ってしまったら、お母さんどうするの?離婚するの?」

なんて事をてるほは心配したりしたんじゃないかな。

「もし、そんな事になったらてるほはお母さんの方へついていくからね」

なんて事を言ったりしていたんじゃないかな。それとも、あんな無神経な男どもなんかほっとけばいいのよ!なんて怒りをぶちまけていたりするんでしょうか?第37話で父ちゃんが弾みで仕事を辞めた時も桜間家では男女で考え方が違っていたなと思います。

どちらかと言えば男性陣の方が能天気というか、現実を見ていないというか、理想を夢見ていたように思うのです。その内、長太郎も父ちゃんも現実の壁に当たって、理想通りに事が運ばない事を思い知るのですが、現実のいやらしい所や厳しさを先に想像して考えるのはてるほや母ちゃんの方でした。

第41話では長太郎は親切心からの人助けだと思っているし、父ちゃんも母ちゃんを裏切っているという心にやましい事がないと、つまり、ちよさんを好きだったのは過去の事で、ちよさんと男女の関係になる事はないと言えるから相談にのることが、それ程、大変な事だと思っていない。

けれど、てるほや母ちゃんの眼から見たら、今の時点でそう思っていなくても、いずれそうなっていく可能性は否定できず、そうなっていけば最悪のケース、離婚まで考えなければいけない。(長太郎と父ちゃんはそこまでは考えていないというか、その考えすら浮かんでこないのではないのかな)

特にてるほは最悪な事態も考えて行動する傾向があるように思います。最悪な事態に常に備える事で安心を手にする。第50話でてるほは、学校放送を事前に放送テープを作成していたりすることからも、不安の要素を予測して、その不安の種を事前に取り除く事が出来るのならば、可能な限り、それを取り除いて事に運んでいく。てるほの慎重で真面目な性格がそこに出ているような気がします。

母ちゃんも能天気で明るく見えても、父ちゃんが仕事を辞めた時は自分も仕事を探して働いたり、もしもの為にへそくりをしていたりして、現実を見据えているなと思います。母ちゃんは明るく現実と向き合っている所が魅力的です。

義理と人情とその場の勢いで乗り切っていこうとするのが父ちゃんと長太郎ならば、用意周到に先の事を考えて対策を立てて乗り越えていこうとするのが母ちゃんとてるほのような気がします。でも、母ちゃんとてるほも第44話で詐欺師に騙された事もあって情に厚くお人よし。

そもそも、桜間家の人々は皆、お人よしで情に厚い。ただ、その対処法がその場の勢いといろんな状況を考えてから対処する違い、考え方の違いが桜間家の中で起きた事件に対する男女の行動の違いに出てくるのではないのかなと思うのです。

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