柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

来なかった未来

「教室205号」で友一が体育倉庫にある地下室を見つけ、そこで初めて明君と出会った時に洋太の事を明君が説明する場面があるのですが、その時の明君の得意気な顔が「俺はあばれはっちゃく」で長太郎が父ちゃんを自慢する時の顔に似ているなと思いました。明君も長太郎も凄く嬉しそうに自慢をしている。長太郎が父ちゃんを自慢する時に、ああ、本当に父ちゃんを尊敬していて好きなんだなと感じる事があるのですが、明君もまた洋太の事を好きで尊敬していたんだなと感じました。「お兄ちゃんは強いんだ。一人でも中学生に負けないんだ」明君がそう言った時に、私の頭の中をよぎったのは「俺はあばれはっちゃく」第9話に登場した長太郎に憧れる1年生のマサミでした。体の弱いマサミは丈夫で喧嘩の強いあばれはっちゃくの長太郎に憧れて付きまといます。明君は中学生に絡まれているのを洋太に助けられましたが、マサミも中学生に絡まれている所を長太郎に助けてもらいます。そうした、似たようなシチュエーションが私の中で重なって、また、例のごとく同じ役者が演じた役を混同する私の悪い癖が出てきてしまいました。

洋太に助けてもらった幼い明君だった吉田友紀さんが今度は洋太と近い年齢になって(洋太は小6、長太郎は小5)あの時の自分と近い年齢(明君は小2でマサミは小1)の子を助ける立場になっている。あの時、自分が洋太に懐いたように今度はマサミに懐かれる。明君は長太郎ではないのだけれど、明君を見ながら長太郎を思い出していた私は映画を観終わった後で、もし、明君が生きる事が出来ていたのなら、長太郎のようになっていたのかなと思ったり、勉強を頑張っていったら「気まぐれ本格派」の新ちゃんのようになっていったのかなと思ったりしました。8歳で死んでしまった明君。明君は明君で明君の代わりは誰にも出来ないけれど、洋太に腹違いの弟か妹が生まれる事を知った時に私は、それが明君の生まれ変わりだったらいいな、と思いました。明君は洋太に懐いていましたから、洋太の所に生まれてきて、今度は寂しくないようになったらいいなと。生まれてくる子は生まれてくる子の人生があり、明君の代わりに人生を生きる訳ではないのだけれど、それでも、そんな事を思いました。

明君はほっぺを膨らまして片手でぺチぺチと叩く癖があって、その癖が可愛かったです。4人でラーメンを食べる時に率先して割り箸を配っていた明君。洋太と同じどんぶりのラーメンを躊躇いなくおいしそうに食べていた明君。友一が3段しか跳び箱を飛べないと言った時に「僕も3段跳べるよ」といっていた明君。ああ、そういえば長太郎は跳び箱が得意で正彦に対抗して「はっちゃく垂直跳び」をしていたな(失敗したけど)と思い出したりしました。「教室205号」のあらすじを知った時に明君の事で泣くかもしれないなと思いましたが、やはり、泣いてしまいました。なんというか、その悲しみ方は自分から見ても陶酔型のような、気持ち悪い感じはあるのですが、それでもなんというか、私は洋太や友一、健治を迎えた光の中に明君がいないのを見た時、明君が歩む事が出来なかった見る事が出来なかった未来を、長太郎や新ちゃんの中に見ると、やっぱり悲しく思うのです。(明君が100点をとった時に一貫が新ちゃんを抱き締めたように母親に抱き締めてもらえたら良かったのになぁ…。)

明君のなぞなぞ。「教室205号」で算数の問題が出来なかった明君が友一に逆に出したなぞなぞの答えってなんだったんだろう?

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