柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

11年後

「気まぐれ本格派」第10話には、霧子が憧れる大学生吉沢さんが登場します。「電脳警察サイバーコップ」を見た事がある人だったら、多分、吉沢さんの顔に見覚えがあると思います。吉沢さんを演じたのは佐藤仁哉さん。そう、「電脳警察サイバーコップ」で主人公武田真也の宿敵、バロン影山を演じた佐藤さんなのです。そして、「電脳警察サイバーコップ」で主人公武田を演じたのは「気まぐれ本格派」で新ちゃんを演じた吉田友紀さん。新ちゃんは「気まぐれ本格派」のレギュラーで当然、第10話にも登場していますが、この時は残念ながら吉沢さんと新ちゃんが絡む場面はありません。以前にもこの事は記事にさらりと書いたりしましたが、11年の年月を超えて同じ日本テレビで放送された作品の中で、霧子が憧れた大学生の吉沢さんと霧子の甥っ子の新ちゃんが、別作品の別の役柄で敵対する者同士で対面するというのは、面白いなと思ったりします。「電脳警察サイバーコップ」ではバロン影山と武田は同じ時代の未来人で、武田は拒絶しますがバロン影山の方は武田にある種の親しみを感じているようでした。それを見た時に、新ちゃんと吉沢さんの場面なんてないのに、ただ、二人がその11年前に同じ作品に出演していた繋がりを感じてしまって、なんとなく作品での設定だけではなく、二人の古い繋がりを見てしまい本編で描かれた以上の深さを見てしまいました。(関係ないのかもしれないけれど、佐藤さんと吉田さんは同じ劇団日本児童出身なんですね。また、佐藤さんは「華の嵐」でヒトミちゃん役の早瀬さんとも共演してます。)

吉沢さんはバロン影山ではなく、新ちゃんも武田ではないけれど。役者はその役によって作品によって同じ人物であっても変幻自在にその立場と存在を変えていく。その変化がまた作品を見る面白さの一つにはなっているように思います。別のドラマで家族だったものが敵対してたり、恋人だった人が仇だったり、色々と役で立場が変わるのだから、こんな事はもっと沢山あって、例えば「グランセイザー」に千葉さんや吉田さんが出演した時に「サイバーコップ」を見ていた人の中でも、私が感じたような気持ちを持った人がいたかもしれないし、吉田さんが後に二代目以降の「あばれはっちゃく」にゲスト出演した時も同じような感情は持ったし、今、「雑居時代」を見てから「気まぐれ本格派」を見ると「雑居時代」のレギュラーだったメンバーがゲスト出演した回に別の楽しさを見てしまったり、例えばデコ役の浅野真弓さんが新ちゃんの担任のすみれ先生で出演した第25話とか…「すぐやる一家青春記」で吉田友紀さん、花沢徳衛さん、秋野太作さんが出ていたのを見た後で3人が「気まぐれ本格派」に出ているのを見た時とか、色々あります。一つの作品だけ見ても面白いと思いますが、他の作品を知る事で役者同志の繋がりを知る事で、更に作品を面白く感じる事が出来るんだろうなと思いました。

追記
吉田さんがレギュラードラマの共演者と他のドラマでレギュラーで共演した作品は沢山あるのですが、「気まぐれ本格派」「鉄人タイガーセブン」のファンとして押さえておきたいのは、「気まぐれ本格派」でワンワンの先生こと元さんを演じた中条静夫さんと「鉄人タイガーセブン」で共演している事です。後は、レギュラー共演ではないけれど「気まぐれ本格派」第8話で新ちゃんの担任の先生役が「俺はあばれはっちゃく」第50話に出演した旅のお坊さん役の堀勝之祐さんだったのを知った時も、見ている私の方で勝手に感慨深いものを感じてしまいました。


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過去の記事から、「気まぐれ本格派」から8年後、一貫を演じた石立さんと、霧子を演じた友里さんと新ちゃんを演じた吉田さんが2時間ドラマ「非行少年」で共演していた事を書いています。この時も書きましたが、新ちゃんがこうした役で一貫と霧ちゃんと共演したのは、「気まぐれ本格派」を知って新ちゃんを好きになった私にとっては、話の内容を知っただけでも軽くショックを受けてしまいました。(そんな事を言ってたら、ドラマは楽しめないんですけれど、3人も清水家のメンバーが揃ってしまうと、どうしても重ねてしまって…)