柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

公一と仲良くしてやってくれよ

「俺から頼むのは嫌だ」
「分かっているよ、僕から頼むよ」
第12話で皆の宿題を引き受けたもののさっぱりお手上げ状態の長太郎と公一。公一から、正彦に恥を忍んで教えてもらおう、と提案しますが、長太郎は自分から頼むのは嫌だと言い、それを聞いた公一はその返事を予想していたように、「分かっているよ、僕から頼むよ」と答えます。

公一を見ていると長太郎の気持ちや行動をよく理解しているなと思う所があります。公一は長太郎という人物を良く知っていて分かっているからこそ、友人として付き合う事が出来ていたんだろうなと思うのです。第1話でボールを取りに行く時に長太郎に協力するのも、第6話でルミを落とし穴にはめるのも、第41話で中村を懲らしめる為に協力するのも、相手が長太郎だから協力したんだろうな…と思います。公一は長太郎の事を良く知っていて、時には長太郎を冷やかしてからかったりしましたが、(第17話で「長やんの初恋の人だもんね、タマエ」とか、第27話でヒトミちゃんの文通相手の事を教えて「長太郎君、君、勝ち目ないね」と言ってみたり)それは、やはり長太郎の内面を良く知っている親友だからこそなんだろうなと思うのです。

第45話で公一の店の手伝いをした時に「林檎を食べてもいい?」と聞いて公一が「駄目だよそれは。こっちに傷ものがあるよ」と言って林檎を投げる場面を見たり、第12話で長太郎の事を心配して家に来たりしているのを見ると、長太郎が積極的に動きながらそのサポートをするのは公一で公一の方が一歩引いて長太郎を見ていたなと思うのです。全話を通して見ていると、公一が長太郎を頼っていたというよりは、長太郎の方が公一を頼っていたようにも見えます。なんとなく、長太郎の方が公一に甘えていたように思うのです。長太郎が自由な事が出来ていたのは、公一の方で長太郎を自由にさせていたんじゃないかなと思ったりします。公一は長太郎の為に我慢すると言う事はなく、無理をしない程度に長太郎と付き合えていた、無理をする必要がなかった程に二人は馬が合っていたのかなと思うのです。

第11話で公一が長太郎と遊ばなくなった時に長太郎が公一を殴りましたが、これは長太郎が公一に依存していたからではないか?と思ったりもします。公一の方は長太郎に相手にされなくても、意外と平気でマイペースな所がありました。公一は第41話で長太郎に相手にされなくて「僕と遊んでよ」と言ったりしてますが、その言葉にはまだ余裕があるように感じられて、第11話で公一を殴った長太郎のような切羽詰まった様子はありません。長太郎が正彦を気にいらなくても、公一は公一で正彦とも仲良くしていて普通に付き合っています。(長太郎の方でも正彦を気にくわないと言いながら、いざという時は助けたりして友人として付き合っていますが)

第26話では二人は喧嘩をして仲たがいをしますが、この時は珍しく公一が長太郎に対して怒ります。普段は長太郎の事をよく分かっている公一は長太郎の言葉に対しても、怒ると言う事はないけれど、この時ばかりは長太郎の言葉を許す事が出来なかった。それは、自分自身でも、情けない事が分かっていて、分かっている事に対してきつく言われた事が許せなかったんじゃないのかなと思います。公一はヒトミちゃん達からの誘いの事を長太郎に話さなかったり、口をきかなかったりして無視を始めます。公一の方では長太郎を無視しても平気なようなのに、長太郎の方が怒ってしまう。また、長太郎の方で公一の機嫌を取りにいったりしているのを見ると、公一の方に余裕があったのかな…と思ったりもしますが、この時は公一も長太郎を無視した事を気にしているのでそうでもないのかな。

第26話で公一の母ちゃんが長太郎に「はっちゃく、公一と仲良くしてやっておくれよ」と頼み、長太郎が照れくさそうに「今更、そんな」と答える場面は、なんというか今から見ると尊い場面に見えます。いつも、会っていて仲良くしているのが当たり前でずっと一緒にいる。それが日常で普通の時は、「今更」という感じですが、大人になって離れ離れになって会えなくなっていっても、いつか再び会えた時に友人でいる事が出来るのかなぁ…と考えると、公一の母ちゃんが長太郎に頼んだ言葉は「いつまでも公一の友人でいてくれ」という思いがこもっていたんじゃないのかな?と思ったりするのです。

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