柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

意地っ張り

うちの両親は性格や考え方が全く正反対で、どうしてこの二人が恋愛結婚したのだろう?と不思議な関係でした。葬儀の席でも父の仕事の先輩の方が、「なんで結婚したんだろうね」と不思議がっていましたが、それは娘の私達にも謎でした。占いは百パーセント信じられるものではありませんが、血液型占いでも、星座占いでも、四柱推命でも父と母は相性が良くなく、よくもまあこんな正反対の二人が、いろいろとあったとはいえ、ずっと別れることなく、一緒にいられたなと思うのです。

父は家族に肝心な事を言わず、頑固で意固地になっていきましたが、今思うともっと家族に頼って大事な事を家族と一緒に乗り越えていきたかったなという思いがあります。話をしても怒ってしまってこちらの言う意図を汲み取ってもらえなかった。いや、分かっていたのかもしれなかったけれど、私や妹の言う事を認めるのに抵抗があったのだろうなと思うのです。最後には互いに憎まれ口を叩きあっての大喧嘩。最期の最期に肝心な事を話し始めた時、もっと早く言ってくれたらと思いました。結果的に女3人、男1人になってしまったなというのがあって…。

状況は少し違いますが、ふと「俺はあばれはっちゃく」第44話を思い出しました。着物詐欺師に騙された長太郎、母ちゃん、てるほを父ちゃんが叱る場面があるのですが、逆に父ちゃんがてるほと長太郎から責められてしまう。父ちゃんは子供達二人が母ちゃんの味方になってしまって、言い過ぎたと自覚していても素直になれず、「釣った魚になんとやら…だ」と言ったりしてましたが、父ちゃんもうちの父も(性格は違いますが)変な所で意地っ張りだったのかなと思ったりもします。(ドラマでは父ちゃんたちは和解しましたが)それでも、父ちゃんには息子の長太郎がいたのが良かったかなと思ったりします。第41話では桜間家は男対女になったのを見て父ちゃんは一人きりになる事はなかったのは救いだったかなと思ったり、うちも私か妹が男の子だったら、父も少しは孤立しなくて済んだかなと妹と話したりもします。

父の遺品が後から後から出てくる中で、あまり言葉にはしなかったけれど、父は父なりに母を好きでいたんだなというのが分かって、ああ、そうだったんだなと思ったりして、そういうのって後から分かる事が多くて、少し寂しかったりするのですが、それでも、大事に思っていた事が分かったという事は嬉しく感じたりもするのです。父は感情表現や人付き合いが苦手でよく誤解されていましたが、(そうした所は私と妹はよく受け継いでいる)父方の大叔母が「あなたのお父さんは小さい頃から正しいと思う事をやっていった人だったよ」と教えてくれたのは嬉しかったです。