柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

俺はあばれはっちゃく挿入歌

昨日の記事で紹介した「なつかしのファミリードラマ主題歌全集」には「あばれはっちゃく」シリーズの歌も収録されていますが、歴代のエンディング、5代目の主題歌、エンディングの他に(5代目のみ主題歌が「タンゴむりすんな!」ではなく「そうだよ おいらは」になっています。ちなみにこの「そうだよ おいらは」の歌の中に「分かるか?」という子供の声が入ってきますが、この声は5代目長太郎役の酒井さんの声です)「俺はあばれはっちゃく」の挿入歌である「はっちゃくひとりうた」と「はっちゃくまっしぐら」も収録されています。

この2曲は元は1979年11月10日にシングルレコードとして発売されたもので、この発売日の時は「俺はあばれはっちゃく」第39話の放送日でもあり、この第39話で長太郎とヒトミちゃんがスタジオから逃げる場面で「はっちゃくまっしぐら」が使われています。「俺はあばれはっちゃく」の作品内で挿入歌が使われたのはこの第39話と第44話だけで、それ以降は使われませんでした。「はっちゃくひとりうた」については、以前も書きましたが、初代では使われる事はなく、2代目「男!あばれはっちゃく」の方で使われました。

作られたり、発売された時期を考えるとこの頃は既に吉田友紀さんが演じた長太郎が定着していた頃だったと思います。人気や知名度も浸透した頃ではないでしょうか?吉田さんの演じた長太郎の人物像は原作の長太郎とは少し違います。話は原作を下敷きにしたものもありますが、ドラマはまた別作品として見てもいいような所があります。作詞をしたのは2曲とも原作者の山中恒先生ですが、ドラマの挿入歌でもあり、既に吉田さんの長太郎像が出来上がっていたのも考えると、「俺はあばれはっちゃく」の長太郎をイメージして作詞したのではないのかな?と私は思います。

また、既にこの頃はシリーズ化が決まっていたと思うので後の代でも使えるように、また、初代で築き上げた長太郎像をより強くしていくようにも考えていたのかなと思ったりもします。その代ごとに演じる役者の個性によって少しの変化はあったにしても、やはり、ベースには初代長太郎があったと思うのです。吉田さんは「当時、明確に意識して演技していたわけではないのですが、山中先生の原作を読んで、自分なりに勉強しました」とDVDの解説書のインタビューの中で答えています。監督や演出家、脚本家などの意図もあると思いますが、そうした中で出来あがった初代の長太郎のイメージがこの2曲の挿入歌「はっちゃくひとりうた」と「はっちゃくまっしぐら」にはあるような気がします。

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