柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

俺はあばれはっちゃくに登場した歌その3(ドラマを見て分かる設定56)

第18話で長太郎を冷やかした正彦が歌った歌。

「馬鹿は死ななきゃ治らない」

これは浪曲の一節。清水次郎長伝「石松金比羅代参」の中で、次郎長の子分の森の石松のことを語る下りで出てきます。この浪曲は有名な浪曲広沢虎造さんによって広がり、そこに登場するフレーズも人気が出たようです。この清水次郎長伝の浪曲の中には「飲みねぇ、飲みねぇ」と言うフレーズが出てきます。これ、同じ第18話で長太郎が父ちゃんにお酒を注ぐ時に言う台詞だったりします。この第18話は広沢さんの浪曲を知って見ると、そこかしこにこの浪曲を意識した台詞が登場しているのに気付きます。

今回、この浪曲を調べた時に初めてこの浪曲を聞きましたが、聞きながら浪曲を知らなかった子供の頃に第18話の正彦のような口調でこうした浪曲の中の一節を言っていた事があったなと思い出しました。こう、正彦のようになにかをからかうときに、節をつけて言っていたというか、多分、あれが浪曲で、こうしたドラマや親の代などが使っていたのを浪曲を知らない子供だった私が面白がって使っていたのかな?と。

「気まぐれ本格派」でもこの浪曲からとった台詞がありました。第25話の一貫の台詞「そうよ!江戸っ子よ!神田の生まれよ!」これも、清水次郎長伝の中に出てくるフレーズです。浪曲ではありませんが、第12話で新ちゃんが小太郎からお年玉をもらった時に言う「こいつは春から縁起がいいや」という歌舞伎の台詞等、「気まぐれ本格派」「俺はあばれはっちゃく」等1970年代後半のドラマの中には日本の昔からの伝統文化の娯楽のネタが入っていて息づいていたなと思います。作り手側がそうした文化に触れて育ってきたからこそ入れる事ができたのでしょうね。

今ではそうした元ネタを知らない、または触れる事が出来ない世代が多くなって日本の文化を日本人が知る機会が減ってしまったのだろうなと思います。元を知らなくてもなんとなく耳にする、知っているというのもなくなってしまうでしょうかね。

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