柿の葉日記

主にドラマ『あばれはっちゃく』について語る個人ブログです。

義兄弟と親子の縁

ドラマだと公一がてるほにほのかな恋心を抱いていましたが(第26話)、原作ではそうではなくてるほに対して興味を持ったのは正彦の方でした。正彦に会った母ちゃんとてるほは、正彦が礼儀正しく、文武両道で、かっこいいのでファンになってしまうのです。母ちゃんとてるほから、正彦の噂を聞いた父ちゃんは長太郎に正彦と仲良くするように言うのですが、長太郎は正彦の事が気にくわないので、それに反発します。それで、父ちゃんと大喧嘩。長太郎は父ちゃんのげんこつをかわしますが、父ちゃんは
「(正彦と)義兄弟の縁を結ばせちまうからな、覚悟しろよ!いいなあっ!」
と喚くのです。(ちなみに原作では父ちゃんと正彦の父親は上司と部下の関係ではありません)
翌日、正彦に話しかけられた長太郎がその事を正彦に話すと
「義理の兄弟というんだから、ぼくをきみのおねえさんのおむこさんにしてくれるっていうんだろ。いいね。ぼくはああいう美人、好きなんだ」
と答えるのです。長太郎はそれに対して怒り正彦を殴ろうとするのですが、原作の正彦はボクシングを習っていて、あっさりかわされてしまい、さらに正彦に言った悪口を校長先生が自分に言われたものだと勘違いして長太郎の耳を引っ張って怒ると、正彦が
「桜間君を怒らせた自分が悪いんです」
と庇ったりしたから、正彦は褒められ、長太郎は怒られる。家に帰ってもすっかり正彦のファンになっている家族からも同じようにされて、長太郎はどうにもならない悔しい気持ちを持つことになります。正彦と友達から義兄弟になるかならないかで、親子の縁を切る切らないの話に発展していく。

ドラマでは朝比奈の爺さんが長太郎を孫にしたいと言ってきましたが、原作では父ちゃんのお兄さんのところに子供がいないので、いつでも長太郎をもらいたいと言っていたのです。しかも、正彦の件で親子の縁を本気で切るとまで父ちゃん達から言われてしまった長太郎は、本気で心配してしまいます。本当に正彦をてるほのおむこさんにして自分が家から追い出されてしまうのではないか…?と。ドラマの父ちゃんも、てるほびいきな所がありましたが、原作はそれがもっと酷く、ドラマを見ていると父ちゃんはなんでこんなに長太郎に優しいのだろうと思うほどです。逆に原作のヒトミちゃんはドラマのヒトミちゃんより長太郎に優しい印象があります。あくまで、個人的な感想ですが。

初代は歴代の中で一番原作に設定が近かったりしますが、前にも書いたように、同じ名前の人物でも人物像が違い、話も比較的原作の話に近いけれど、あくまでそれはベースでドラマの中で再構成されていたりして、そのままというのはありません。
ドラマを見てから原作を読むとそうした違いから、最初は慣れず奇妙な感じがしますが、当時ドラマ化された時、原作のファンだった人がドラマを見た時は、私がドラマから原作を読んだのと逆の立場で違和感を感じたりしたのではないか?と思います。

もし、当時、ネットがあったら、原作と印象の違う吉田さんの長太郎は批判されたりしていたのでしょうか?