柿の葉日記

主にテレビドラマ「あばれはっちゃく」について語る個人ブログです。国際放映、テレビ朝日とは一切関係がありません。

同じ表情

 『気まぐれ本格派』第33話で新ちゃんは一貫に一喝されます。(この時、一貫が新ちゃんを一喝したのは新ちゃんが新ちゃんを捨てた実の父親からの贈り物を手に取ろうとした為で、この時点で新ちゃんはまだ自分の実の父親の存在を知らず、更にその贈り物がその父親からのものだと知りませんでした)その時の新ちゃんのびっくりする顔を見て『俺はあばれはっちゃく』第36話に登場するアユミの言葉に少し驚いた顔をする長太郎の顔を思い出しました。

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左『気まぐれ本格派』33話より、右『俺はあばれはっちゃく』36話より

『気まぐれ本格派』で吉田友紀さんが演じた新ちゃんこと清水新太は長太郎のように優しい所のある男の子でしたが、長太郎とは正反対な人物で文武両道で成績優秀。テストはいつも百点。一度だけ抗議でテストを白紙で出して0点を取った時は、一貫がすみれ先生に怒鳴りこんでいったほど。いつも取っ組み合いの喧嘩をする叔父たちを見ては、こう言って呆れるほど、喧嘩や暴力も嫌いでした。

「なんだ喧嘩か。暴力は知性が枯れた時である。新太」

 同じ吉田友紀さんが演じたので長太郎も新ちゃんも同じ顔なのは当たり前なのですが、それぞれに別のドラマでその性格設定の違いから、受ける二人の印象は違います。私は吉田友紀さんと言うと最初に吉田さんを知った長太郎のイメージが強くあり、また『すぐやる一家青春記』の智之も『破れ傘刀舟悪人狩り』の三吉も比較的長太郎に近い人物像であった事もあって、最初『気まぐれ本格派』の新ちゃんを見た時は、奇妙な違和感を感じてしまいました。役者なので常に同じ役柄を演じている訳ではなく、長太郎や新ちゃんに代表されるように全く違うタイプの人物を演じるのは当たり前で、それでもドラマを見ているうちにそのドラマの中で違和感なく自然にその演じている人物を見せてしまう。役者としてはそれが当たり前のことだとしても、私は凄いなと思ってしまいます。

 吉田さんには、あまりこれと言った演技の癖?というか、ワンパターンな演技の形というのはないように思うのですが、(というか素人が偉そうに演技がどうのこうのと言える立場ではないのは承知なのですが)やはり少ない中にも表情を作る時の癖があるのかなと思います。(『俺はあばれはっちゃく』第36話と『気まぐれ本格派』第33話の表情は相手の言葉に驚いて瞬間に出てきた表情なので癖と言うのとは違うとは思いますが)その癖をたまに見つけると、違う人物を演じているけれどやっぱり同じ人なんだと認識します。私は、吉田さんは得意気な表情を作る時に癖が出てるかなと『電脳警察サイバーコップ』をチャンネルNECOで見た時に思いました。